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(2024年4月19日更新)

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NHS

National Health Service

[エヌエイチエス]

「NHS」は、「National Health Service」の略です。読み方は、「エヌエイチエス / ナショナル ヘルス サービス」です。

この「NHS」は、イギリス政府が運営している国民保険サービスのことです。
これは税収財源などで賄われているので、利用者側に経済的な支払い能力がなくても利用が可能になっています。

原則的には処方薬や歯科・眼科治療以外、無料で提供されます。
6ヶ月以上イギリスに留学する場合(または合法的に滞在することが可能なビザを所有している)は、この保険に入ることができます。
長くイギリスに滞在する可能性がある場合は登録したほうがよいでしょう。

加入さえしておけば、医薬品は一律7ポンド程度で、滞在中に診察してもらうことができ、入院や手術といった病気はこれでカバーされます。
カバーされない部分は、あらかじめ民間の旅行保険などに加入しておくとカバーできます。

「NHS」で治療を受ける場合は、「General Practioner」といってかかりつけ医を決めるようになります。
日本であれば自分で病院を決められますが、イギリスでは必ず地元の「GP」に登録して診療を受けなければなりません。

これが一見「NHS」が良いように見えて「?」な部分なのです。
診察料が原則無料であるからメリットが高いように見えますが、実は治療を自由に受けられる制度ではありません。
自分の判断で内科・外科などを選んで受診することもできなければ、緊急時以外はかかりつけの「GP」にまず行かなければいけません。
「GP」の紹介で初めて病院で受診されます。

無料なので医師や看護師の質が悪いこともありますし、待ち時間が長い場合もあります。
その場合は私立病院に行くしかありません。待たされることはありませんが、費用が高額になります。

<例文>
「The national health service was far from adequate.(国の保険サービスは十分には程遠い)」