【体験談】香港のワーキングホリデーは驚きの連続!自分に自信を持てた経験でした
2023.09.15
留学くらべーる編集部
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目次
プロフィール
項目 | 概要 |
---|---|
名前 | すてちさん |
渡航した年月 | 2012年9月 |
渡航先の国 | 香港 |
渡航時の年齢 | 29歳 |
小さな街の中にたくさんの国があるような香港★まさにイッツアスモールワールド!
さまざまな異文化に触れられる!
日本にいる友達によく香港と中国の違いがよく分からないと言われます。
ひと言で説明は難しいのですが…中国であって中国でないような不思議な街、それが香港だと感じます。
街を歩いても人を見ても、いろいろなところで異文化を感じることができます。
ひとつ路地が違えばまったく違う世界
綺麗なショッピングモールや流行りの服屋、オシャレなカフェが立ち並ぶ繁華街からひとつ横の路地に入れば、茶餐店と呼ばれる昔ながらのレストラン、洗濯屋さん、屋台など…ローカルなお店が並んでいて地元の人たちの生活を感じられます。
また街市と呼ばれる食材が売ってる市場では、肉のかたまりや野菜、海鮮をお店の人が呼び込みながら売っています。
そういった場所がそう遠くない場所にそれぞれあるので、数百メートル歩くだけでガラッと景色が変わる事もあります。
良く言えば多文化、悪く言えばゴチャゴチャ?!
昔ながらのお店にはお年寄りが多いのかと思いきや、そういう訳でもありません。
今時の若者もランチには茶餐店で叉焼飯を食べ香港スタイルのレモンティーを飲み、年配の方も若者と同じ店でお買い物したりカフェでまったりしてたりします。
また並んでるお店や売ってる物も、中国ぽいモノから日本、韓国、インド、欧米、東南アジアなどさまざまな国も物があります。
いろんな文化が入り混じっている街だからこそ、若者だけではなく年配の方も偏らず色んな物をすんなり取り入れられるのでしょうか?
アジアにいるのにアジアじゃない?錯覚
普通に街を歩くだけでもいろんな人種の方とすれ違います。
香港人はもちろん、繁華街に行けば中国人、日本食レストランでは日本人が名刺交換、ネイザンロードを歩けば「ニセモノ、時計」と声をかけてくるインド人、重慶マンションの前でたむろするアフリカ人、日曜になると公園や道で座り込んで1日中お喋りしている東南アジア系の人達、ランカイフォンやSOHOで昼からビールを飲んでいる欧米人…。
特に週末のランカイフォンなんかに行くと、香港なのに自分達以外にアジア人が見当たらない…なんて場所もかなりあります。
そんな中でお酒飲んでほろ酔いになってくると、自分が今どこの国にいるのか分からなくなります(笑)
狭い香港の中でいろんな国の友達を作れる!
住む場所や遊ぶ場所によって、できる友達も食べる物も買い物ももかなり違ってくるのが香港。
ワーキングホリデー中、自分次第で、どういう生活環境を送るか、選択肢はたくさんあります♪
香港の住宅事情も、環境によってはメリットになるかも!
家賃の高さは世界でもトップクラス!
香港でワーキングホリデーをするにあたって、一番心配だったのが住むところ探しでした。
行ってすぐに仕事が見つかるかどうかも分からない上に、ワーホリで得られる収入なんてお小遣い程度。
貯金でまかなうとしても香港の家賃は激高、しかもそれが年々上昇してるらしく…。
日本で言う6畳くらいの広さでも10万円以下で探すのは難しいです。
東京と同じくらいの家賃だとしても、部屋の広さは半分くらい…。
ベッドを置いたらもうスペースがないような部屋も普通にあります。
狭い香港ならではの窮屈さもあります
土地が狭いのに人口が多いので、詰め込むだけ詰め込んでいる…というのが香港住宅の印象です。
小さい部屋がいっぱい詰め込まれた高層階の建物がたくさん並んでいるという感じですね。
隣の部屋が夫婦喧嘩を始めるとうるさくて寝れない…と言ってる友達もいました。
家賃は高いけど、香港での平均給料は日本円にして15万円程度なので、社会人になっても香港人は1人暮らしする人はほとんどいないそうです。
まぁ、香港内であればどこでも通勤にそれほど時間はかからないですしね。 結婚しても家族と住む人も多いそうです。
日本で話題のルームシェアも香港では一般的
香港で働いてる日本人は、大きく2つに分かれます。それは「駐在員」と「現地採用」です。
駐在員であれば会社が住宅も用意してくれますが、現地採用や、ましてやワーホリでの滞在は自分で住むところも探さないといけません。
香港は家賃が高いので、ルームシェアする人も多いです。
1人で住むとしたら狭い部屋しか無理という人でも、誰かとシェアすればそれなりに普通の所で住めるからです。
唐楼はダイエットにも良いかも?
私もワーホリの時はルームシェアをしていました。
前半は香港人2人と、後半はアメリカ人・韓国人と香港にしては広めの家でした。
前半に住んでいた家は唐楼と呼ばれるとても古い建物で、もちろんエレベーターはありません。
重いスーツケースを持って上がる時も階段でした。
飲みに行って酔っ払って帰って来ても息を切らしながら階段で登らないといけないのです…。
狭い階段にたまに虫が死んでいるなんてこともありました…!
広東語のリスニングには最適!
でも最初に香港人とシェアして、香港人の生活が間近で見れたのですごく良かったです。
香港人は電話でお喋りが大好きなので、ルームメイトは毎日のように誰かと何時間も電話で喋ってました。
最初は広東語がまったく理解できず何を話してるか分からなかったけれど、そのうち聞き取れる単語が出てきます。
学校で習った単語とかが耳に入ってくると嬉しくなります(笑)
お喋り好きの香港人とルームシェアすれば、広東語のリスニングも上達するかも?!
ワーホリビザ最大の特権♡香港でアルバイト探し!
まだまだ情報が少ない香港ワーホリ事情…
香港のワーキングホリデー制度はまだ始まってそれほど経っていないので、ほかの国のワーホリに比べて圧倒的に情報が少ないです。
今は少しずつ増えてきてますが、私が行った時はまだワーホリ始まって2年しか経っていなかったので、ワーホリで香港に行く人自体かなり少なかったです。
やっぱりせっかくワーホリで行くからには、現地でアルバイトしてみたい!と思ってました。
ただ情報が少なすぎて、こればかりは行ってみないとどうなるか分からないなぁ~なんて思ってました。
ほんとに見つかる?3か月のアルバイト
香港に行ってすぐに働くつもりはなかったので、最初の3か月は語学学校に通ってました。
そして3か月経ってそろそろ学校も終わるという頃にアルバイトを探し始めました。
ですが、香港のワーホリビザでアルバイトをする際には、同じ雇用主の下で働けるのは3か月以内と決まっています。
当初は「3か月ですぐ辞められるバイトなんか雇ってくれる所ないだろう…」と思ってたので、見つかればラッキーくらいに思ってました。
情報源はフリーペーパーやインターネット
香港在住の日本人がほぼ全員読んでいると言っても過言ではないPPWというフリーペーパーがあり、そこにはいろんなお店の情報やイベントが掲載されているのですが、求人情報も少し載っています。
求人情報に載ってる中で、数は少ないながらも『ワーホリも歓迎』と募集しているところもあったのでそういう所に絞って探してました。
大体が飲食店ですが、たまに受付とか幼稚園の先生とかもありました。
今はその時よりもワーホリ歓迎をよく見かけるので、かなり見つけやすくなってると思います。
初めてのバイトは日本食レストラン
実際に私も最初のアルバイトは日本食の居酒屋でホールのお仕事でした。
私の場合、アルバイトを見つけたのはフリーペーパーではなく香港在住者向けのインターネットでの求人募集でした。
偶然そのお店には前に一度食べに言った事もあり、日本人の間では結構有名だったのでここなら安心かなーと思い応募したんです。
アルバイトとはいえ海外で働くこと自体が初めてだったので、すべてに緊張していましたが、周りのスタッフに助けられながら、楽しく働くことができました!
バイトしながら情報収集しよう!
ワーキングホリデーでいきなり香港人にに交じって働くのはちょっと不安…という人には、日本人経営の日本食レストランはちょうど良いかもしれません♪
もちろん香港なのでお客さんもメインは香港人ですが、日本人経営のレストランは必ず日本人の常連さんがいます。
香港は狭いので、日本人がやってるレストランがあれば噂で必ず広まるからです!
スタッフも日本人が数名いる事が多いので、そこで知り合いが増えていろんな情報も教えてもらえることもありますよ♪
私も実際に最初のバイト先の繋がりで2つ目のバイト先を見つけました!
香港ワーホリ体験記~アルバイトをして気づいた香港人のアレコレ~
働くってやっぱり大変!
アルバイトを始める前と始めてからでは、香港人に対しての印象がかなり変わりました。
今思い返してみると、バイトを始めてから本当に香港人に対して理解し出したのかなぁ~と思います。
一緒に働くスタッフも、店に来るお客さんも含めてです。
日本でもそうですが一緒に働くってやっぱり友達として遊んでるのとはまったく違いますし、その人の考えとか人間性も凄く見えてくるなぁと思います。
注文の多い香港人客
まず香港で働いていて一番の難関だったのはやはり言葉でした。
香港人は広東語をメインに使うので、メニューやレストランで使うような言葉を少しずつ覚えていきました。
日本人は大体メニューにある物を素直に注文しますよね?
例えばサラダひとつ頼むにしても、自分の嫌いな物が入っていたらそれは注文せずにほかのを選ぼうとしますよね。
でも香港人は違います。
これを食べたいけど、○○だけ抜いてとか、ドレッシングはかけずに別の容器に入れてとか、3個を4個にしてとか、とにかく注文が多いです。
同じアジア人ならではの悩み…
そういった細かい注文まで聞かないといけないので、そこで言葉の問題が出てきます。
しかも香港人と日本人、同じアジア人で見た目はそこまで変わらない上に私以外は全員ホールは香港人スタッフ!
私もパッと見では完全に香港人スタッフだと思われて広東語でペラペラと言われるので分からない…。
「すみません、分かりません」と言ってもまだ香港人じゃないと気づかれない事も多かったです…!
これは自分が客としてお店に行く時も同じでした。
見た目では外国人と分からないのでまず広東語で話しかけられます。
日本人はビックリする習慣も!
でもそのおかげで、言葉だけじゃなく香港人の食の嗜好も習慣もかなり知ることができました。
皆でシェアする時も取り箸が必要、生卵を食べる習慣がないので半熟も嫌がる人が多い、刺身や寿司にはワサビを大量に使う、お茶を嫌がり白湯を飲みたがる人が多い…など。
あと香港人はあまりご飯の時にお酒を飲まないんですが、ご飯を食べながらお喋りが大好きで食べ終わってもずーっとお喋りしてます。
お茶だけで何時間も居続けます。
電話も大好きなので、とにかく男子も女子もよく喋ります!(笑)
外を見る事で分かる事もある
レストランで働いて多くの香港人を見ていたからこそ分かった事がたくさんあります。
香港人の注文が多いのも、自分の意見や要望を主張するのが当たり前な社会だからでしょうね。
逆に日本人は空気を読みすぎて遠慮しすぎな部分もありますが、その「相手の気持ちを考える」って日本人にとっては当たり前の習慣です。
それが当たり前にできるって素晴らしいことだなと改めて実感しました。
頭で分かっていても、実感することってすごく大事だなって思いました。
誰もがきっと悩むはず!香港・ワーホリ後の就職はどうなる?
そんなに長く香港にいるつもりはなかったのに…
元々香港に行く前は、ワーキングホリデーで香港に滞在できるのは半年くらいだろうなって思っていてそのつもりで計画していました。
家賃が超高いのと、アルバイトも見つかるか分からない状態だったので、当初の予定では貯金で暮らせるのはせいぜい半年、アルバイトが見つかったとしてもお小遣い程度だろうから生活するお金は貯金でまかなえる期間だけいようって決めてました。
節約して暮らせば貯金だけでももうちょっといれるかもしれないけど、遊ぶのとか飲みに行くのとか我慢してまで香港にいても意味がないし、それなら期間を決めて人との付き合いにはケチらずどんどん遊ぶ!って決めてました。
計画通りにはなかなかいかない。それも楽しい!
ですが、途中で何度か一時帰国はしたものの期間としては結局は1年間キッチリ香港にいました。
アルバイトも無事見つかり、後半は資金は結構ギリギリでしたがよく飲みにも行ってたし楽しくワーホリを終えました!
ワーホリに行く時にきっとほとんどの人が考えるのが帰国してからのことだと思います。
私も実際、それまでの仕事を辞めてワーホリに行ったので帰国してからの不安はありました。
親の反対も押し切って行ったので、半年くらいワーホリでいろいろ経験して、サッサと帰って来て新しい仕事探さないと!って思ってたんです。
まさかの社員登用のお話が!
1つ目のアルバイト先で仕事ぶりを認めてもらえて、3か月の雇用期間が終わる頃に正社員で働いてみないかというお話をいただきました。
ただ正社員で働くとなると就労ビザのサポートもしてもらうので、契約としては最低2年は辞められない、ということで物凄く悩みました。
アルバイト期間でも、言葉の問題や文化の違いでやっぱり辛いこともたくさんあったので、社員の話をもらった時も即答はできなかったです。 迷いに迷いました。
迷ったらとことん悩み尽くす!でもいつまで悩むか期限を決めて
ただ、せっかくのワーホリだったので一度ほかの所でもアルバイトしてみたかったんです。
日本に帰るにしても、香港に残るにしても、そんなチャンスはもう2度とないと思ったので。
社員の話を貰った上司にそのことを話すと、返事は待つと言ってくれたので2つ目のアルバイトをしながら考えることにしました。
結果、ほかのアルバイト先を見ていろいろ感じるところがありましたし、その間に出会った人たちにもすごく影響を受けて、社員として香港に残る決心をすることができました。
人生何があるか分からない!
今思うと、あの2つ目のアルバイト期間がなければ、社員になってまで香港に残ることはなかったかもしれません。
すべて後悔しない選択ができたなって思います。
人生って本当に何があるか分からないし、自分が動けばどんどん世界は広がる!ということをワーキングホリデーに行って学びました。
辛い事もたくさんありましたが、大抵のことはなんとかなるもんだ!って自分に自信も持てるようになりました。