19歳でイタリアへ長期留学...挫折を乗り越えて新たな夢を追うブロガー・たまゆりさんにインタビュー☆
2018.08.23
留学くらべーる編集部
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目次
イタリアの留学ブロガーさんにインタビュー、記念すべき第1弾は『19歳のイタリア留学ブログ』のブロガー・たまゆりさんです!
一度も日本から出たことがなかったたまゆりさんですが、就職を意識したタイミングでイタリアへの留学を決意。そんなたまゆりさんのイタリア留学を決めた理由や留学中に苦労したこと、現地で感じたことなどを聞いてみました!
たまゆりさんのイタリア留学に対する強い想いがとても伝わってくる内容なので、少しでも海外に興味のある方はぜひ一度ご覧ください♪
ブロガーさんのご紹介
2011年1月~12月の1年間、イタリア留学を経験された、たまゆりさん。
イタリアへの出発前夜に『19歳のイタリア留学ブログ』を立ち上げ、フィレンツェの街などの写真と一緒に、留学中の色んなエピソードを紹介されています。とてもステキな写真ばかりなので、読み進めていくとイタリアにいる気分に♡
とってもカワイイ雑貨屋さんやお菓子屋さん、アロマ・香水ショップなど女の子にはたまらないお店情報も必見ですよ!ぜひ一度、たまゆりさんのブログに遊びに行ってみてくださいね。
たまゆりさんのブログはこちらから『19歳のイタリア留学ブログ』
留学を決めた理由について
留学しようと思ったきっかけは何ですか?
きっかけは高校2年の夏頃、卒業後の進路を初めて考えるようになったことでした。
当時私は高校でデザインを学んでいましたが、大学に行って学びたいことも思い浮かばず、就職することもピンときませんでした。「将来やりたいこと」を問われても、何も思い浮かばなかったんです。
そんな時にふと胸の中に湧き上がってきたのは、中学生の頃あたりから考えていた「いつか海外に長期間行ってみたい」「留学してみたい」という漠然とした夢でした。
当時の私には海外旅行の経験すらなく、一度も日本から出たことがありませんでした。
不安も多く、実現できるかどうか確信はなかったけれど「それでも行きたい」という気持ちが強かったこと、そして「今やってみたいことをするのがいい」という家族や周りの後押しもあり、私は高校を卒業後、約1年間イタリアへ留学することを決めました。
なぜ、イタリアを選んだのですか?
「なぜ英語圏ではなく、イタリアを選んだの?」これは、色々な方からよく尋ねられた質問でした。
そう聞かれると、うまく言葉にして答えるのがいつも難しいです。なぜなら、私がイタリアに行くと決めたのは「ほぼ直感」だったからです。
私にとって留学の一番の目的は「海外で1年間生活してみること」であり、「語学を習得すること」はどちらかというと二の次だったので、行き先でどんな言語を習うのかはあまり深く考えていませんでした。そして、単純に「住みたい国はどこだろう」と考えていった結果、行ったことがないどころか、当時の私は日本から出たことすらなかったのに、不思議と「イタリアがいい」と思うようになりました。
旅行経験を持つ友人から、イタリアは本当に美しい国だと聞いたり、それまでなぜかイタリアを舞台とした作品やイタリア人画家の作品に自分が心を強く惹かれてきたということもあったのかもしれません。
「日本でそんなに使い道があるわけじゃないイタリア語を学んでどうするの?」という声も胸の内にありましたが、私にとっては「将来役立つ言語を習得する」ことよりも「自分がとても魅力的だと思う国で1年間暮らす」ことのほうが大切で、イタリアに行くと決めてからは迷うことはありませんでした。
今では、直感に従いイタリアという国に行くことを選んで、本当によかったなと思っています。
どんな学校に通いましたか?また、その学校を選んだ理由は何ですか?
ABC SCHOOLに通いました。
留学の準備段階で、学校選びの前にまず迷ったのは「イタリアのどの都市に住むか」ということでした。はじめはなんとなく「ローマにしようかな」と考えていましたが、色々と調べたりアドバイスをもらううちに、フィレンツェという街に決めました。
フィレンツェを選んだのは、イタリア語の発祥の地であり比較的方言が少ない、特に私の好きなルネサンス期の文化的・歴史的遺産が多く残されている、ローマに比べて日本人留学生の数も少ない、自然が多く街が大きすぎず住みやすい、イタリア半島のほぼ中心にあるので他の都市に旅行をしやすい、などの理由からでした。
そしてここでも一番大切にしたのは、やっぱり「直感」でした。(というか、イタリアのことがなにも分からないので結局直感に頼らざるを得なかった、というのが正しいかもしれません。)
そして学校については、留学を斡旋してくださったエージェントさんに勧められた場所が気に入り、そこを選びました。
小さいけどアットホームで、雰囲気がよく、先生がとにかく素敵な人たちで、生徒さんみんなにとーっても評判がいい!と聞いて、迷わずそこに決めました。エージェントさんが教えてくださった通り、本当にすばらしい学校でした。私がもし他の街や他の学校を選んでいたら、全く別の留学生活になっていたでしょう。
フィレンツェという街も、私の通ったABC校も、本当にここを選んでよかったなと思います。準備の段階で「なんかここがいいな、わくわくするな」という自分の直感に従って選択したことが、本当にいい留学に結びつけてくれたと思っています。
留学前のことについて
留学に対して、ご家族の反応はいかがでしたか?
家族はとても応援してくれていました。
「やりたいこともはっきりしないのに”なんとなく”で大学に行くよりも、今あなたがやりたいと思うことをやってみなさい」と言ってくれた言葉に、とても強く背中を押されました。
出発前に母がくれた手紙には、こんな言葉が書いてありました。
「頑張っている人には、応援してくれる人が必ず現れます。
それは、頑張っている人が、知らず知らずのうちにみんなに力を与えているからですね。
イタリアに一人で行く勇気を持って旅立っていくあなたを、頼もしく思います。
自分の力を信じて、充実した日々を過ごしてください。
母も、こちらからいつも応援しています。」
辛くなった時は、この母からの手紙をよく読み返していました。母をはじめ家族の存在は、私に取って本当に大きな後押しであり、支えだったと思います。
渡航国の語学は事前に学びましたか?また、留学前と留学後を比べると、TOEIC/TOEFLなどのスコアに差はありますか?
はい、少し勉強していきました。
留学を決めるまで、イタリア語というものに全く親しんだことがなく、「おはよう」「さようなら」の挨拶も「ありがとう」すら知らない状態でした。
これではさすがにいけないと思い、留学の前に、本を買って軽く文法に目を通したのと、数ヶ月間だけ週に2時間イタリア語を習いに行きました。そこでは簡単な挨拶や自己紹介、基本的な名詞など、基本的なことを数ヶ月かけて習いましたが、いざイタリアの語学学校に通うようになったら、日本で数ヶ月かけてやっていた内容が3日ほどで終わってしまってびっくりしました。
あとで思うと必要なかったような気もしますが、ほんの最初だけでも「あ、これ日本で習ったやつだ」と少し気持ちに余裕を持って授業を受けられたのはよかったのかなと思います。
留学エージェント(斡旋会社)は利用されましたか?
はい、名古屋のイタリア専門のエージェント「クラブイタリア名古屋」さんを利用しました。
私が住んでいた愛知県には、当時英語圏外の留学エージェントは非常に少なく、相談に行っても満足のいくイタリア留学情報は得られないことがほとんどでした。
その中で唯一見つけたのが、名古屋でイタリア専門の留学斡旋をされている「クラブイタリア」さんでした。そこではイタリア語のレッスンも受けることができ、留学前にはそこで数ヶ月イタリア語を予習していきました。
「雑貨屋」というだけあって、他の会社に比べて私が知りたかった情報がとても豊富で、また現地の学校などとも密な関係があるために、生の情報を得ることができました。斡旋の経験も豊富で、都市選びから学校選び、家の手配、ビザの取得までスムーズに手続きを進められて、イタリアについて何も知らなかった当時の私にとって、こちらを利用させていただいてとてもよかったです。
留学してからのことについて
留学中に語学力が伸びたと実感した経験はありますか?
はい、あります。
留学中、イタリアに来て3ヶ月ほど経った時、初めて夜に見る夢の中の自分がイタリア語をしゃべっていた時は、「うわぁ~ついに脳にイタリア語が染み込んできたんだ」と、起きた瞬間うれしくて、びっくりしました(笑)
また、学校の友達や先生、そして地元のネイティブイタリアンの人とよどみなく会話ができるようになった時は「かなり話せるようになったなぁ」と実感しました。私の通っていた学校では、生徒同士や先生とのコミュニケーションを通して生徒の語学力がより磨かれるように、授業後や休みの日に様々なアクティビティが企画されていました。
レストランやピッツェリアに行ってみんなでご飯を食べたり、先生の引率で美術館を見学したり、近隣の街にバスや鉄道で出かけたり。日本人はほとんどおらず、私がほとんど英語をしゃべれなかったこと、また英語を使うのは先生に禁止されていたということもあり、授業外でも多くの時間をイタリア語の上達に活かすことができました。
授業で習ったばかりの文法を友達との日常会話でうまく使えた時は、本当にうれしかったです。また、わからない単語を辞書で引きながらしゃべるので、そういった時間に語彙もどんどん増やすことができました。授業外の会話がなによりもイタリア語を上達させてくれたと思います。
そんな風にして過ごしていたら、だいたいイタリアに住み始めて3、4ヶ月くらいで、日常生活を過ごすのにはほぼ差し障りのない程度に話せるようになっていました。
留学中の生活費はどうしていましたか?
日本にいる間にアルバイトで貯めたお金がいくらかあったのと、残りの生活費は親に助けてもらっていました。
海外のATMでもキャッシングができるカードを2枚作り、1枚は親が、もう1枚は私が持って、日本で入金してもらったお金を私がイタリアのATMで引き出すという形でした。
家賃は光熱費・水道代込みで当時で毎月500ユーロに固定されており、食事に関してはほぼキッチンで自炊をして暮らしていました。安くておいしいのでやっぱりパスタを茹でることが多かったですが、他にもパンや生ハム、サラミが美味しいので、朝食や昼食にサンドイッチを作ることも多かったです。鍋でリゾット用の白いお米を炊いて日本風に食べることもよくありました。
留学中の滞在方法は何でしたか?
1年の滞在の間、ホームステイやシェアハウス、一人暮らしを経験しました。
最初の1ヶ月は不安だったので、英語が話せるホストファミリーがいる家へのホームステイを、エージェントを通して日本から手配してもらいました。その間はホストファミリーが朝食と夕食を作ってくれました。
その後、学校が紹介してくれたシェアハウスに引っ越しましたが、家主さんとあまり気が合わず、学校やスーパーから遠かったこともあり、1ヶ月ほどでもう一度引っ越して、そこからの9ヶ月はほぼ一人暮らしをしていました。
その部屋は、家主はいるものの彼女が家にいることは少なく、自由に使ってくれていいと言ってもらえたので、部屋に友達を呼んだり、思う存分料理をしたり、誰にも気を使わずにかなり伸び伸びと暮らすことができてとてもよかったです。また、家はすべて学校が紹介してくれ、家賃も毎月、光熱費・水道代込みの定額を学校に支払えばよかったので、トラブルもなくとても便利でした。
留学中、一番苦労したことは何でしたか?
一番苦労したのは、やはりホームシックにかかったことでした。
留学して2ヶ月ほど経った時、初日からそれまでずっと仲良くしてくれていたスイス人の友達が国へ帰ってしまい、そのことがきっかけでかなりひどいホームシックにかかりました。
何をしても楽しい気持ちになれず、何もないのに涙が出てきたり「自分は何のためにこんなところまで来たんだろう」と思い悩み、完全に自信をなくしていました。
その苦労をどう乗り越えましたか?
そんな私を見かねた学校の先生が「ちょっと気分を変えてみない?」と、当時あまり合っていないと感じていたシェアハウスからの引越しを提案してくれました。
そのことがきっかけでだんだんと新しい友達もできるようになって、ホームシックの寂しい気持ちはなくなっていきました。
悩んでいた時は、泣いても泣いても涙が止まらず、自分の目標もなにもかも見失ってどうしていいか分からず苦しんでいましたが、それでも自分の心と向き合って、そこからなんとか自分で立ち上がった時、一皮むけて強くなったような気がしました。
他に苦労したと思うことはありますか?
他に苦労したことといえば、留学ビザのために何度か現地の警察署に行かなくてはならなかったことです。
とても長い時間待たされた上に対応もつっけんどんで、かなり憂鬱で不安な気持ちになったことを覚えています。
それから、イタリアの家にはほとんどクーラーがなくて、網戸もないので、窓を全開にして寝ていると蚊がひどくて、夏場にはそうとう悩まされました。そして旧市街は古い家がそのまま残っているため、5階建ての最上階の部屋なのにエレベーターがなくて、かなり辛かった。と同時に、とても体力がついて良い運動になりました(笑)。
その代わり、窓からのフィレンツェを一望できる眺めは最高でしたね。でも、休日の朝早くに街中でリンゴン一斉に鳴る鐘に叩き起こされるのは、ちょっと困りものでした(笑)。
今思えば、全ていい思い出です。
留学中、一番うれしかったこと・楽しかったことは何でしたか?
振り返ると、ツラかった時も含め、私にとっては留学生活の全てが楽しくて、幸せな瞬間ばかりだったなと思います。
それまで海外に出たこともなかった私にとっては、言葉も満足に通じない異国で一人で暮らす、ということだけでとても新鮮で、毎日が驚きや発見、挫折と立ち直りの繰り返しでした。
その中でなによりもうれしかったのは、やっぱり、習ったイタリア語を使って気持ちを伝え合える友人ができる、ということでした。
一緒にイタリア語を勉強したり、お互いたどたどしい言葉で辞書を片手に家族のこと・趣味のこと・自分の国のことを話したり、時には一緒にスーパーで買い物をして料理を作ったり、休日には公園へピクニックに出かけたり、おすすめのカフェやショップを教えあったり、美術館や教会を見学しに行ったり、お互いの家に遊びに行ってイタリア語で映画を観たり…それから、今思うと可愛くて一生懸命な(笑)恋をして、スイスの彼のところまで遊びに行ったこともありました。
できた友達は、出身の国も、性別も、年齢もばらばらでしたが、そんなことは関係なく、自分のがんばって学んでいるイタリア語で気持ちを伝えて、友達になることができる。そのことが本当に嬉しくて仕方ありませんでした。
また、留学中、遊びに来てくれた家族と一緒にイタリアを一周する旅行に出かけたのですが「イタリア語が話せる」ということで、色々な地方のたくさんの地元の人が気さくに接してくれ、とてもいい思い出がたくさんできました。
イタリアでは、私のような外国人がイタリア語を話せることを、大いに喜んでくださる方が多いように思います。
最初は私に英語で話しかけていた人が、イタリア語が話せるとわかった途端「なんだ!君はイタリア語をしゃべれるのかい!」と急にぱぁっと笑顔になって、水を得た魚のように早口でたくさんおしゃべりをしてくださる、という状況が何度もありました。
イタリア語を勉強しているのだと言うと、とても喜んでくれて、お店のウエイターさんだったらデザートをサービスをしてくれたり、教会の展示室のおじいちゃんが、普通じゃ入れない秘密の場所に入れてくれたり(笑)。
それはひっくり返せば、イタリアの人がそれだけ自分たちの言語に誇りと愛を持っているということ。
どの言語に関しても言えることだと思いますが、イタリア語には、イタリア語でしか言い表せない独特の言葉のニュアンスがあります。
イタリア語は言語そのものが歌や詩のようで、テンポがよくリズムが耳に心地良い。彼らはその言語を巧みに操って情熱的に、抑揚と感情を込めて心を表現します。イタリアの人々の芸術・文学・音楽・料理…イタリア文化やイタリア人そのものの理解に「イタリア語」は密接に関わっているのだと、地元の人たちと話していると肌で感じました。
それが感じられる時、自分がイタリアという国そのものやイタリア文化の奥深さの片鱗を味わえているような気がして、とても嬉しい気持ちになりました。イタリアという国が好きだなぁ、本当にイタリアという国を選んでよかったな、と感じる瞬間でした。
留学経験を現在何かに活かしていますか?
「こんなことに活かしています!」と答えるのが難しいくらい、留学の経験は色々なところに活かされていると思います。あの1年間の留学の経験があったからこそ今の私が在るのだと思っています。
具体的に挙げるとすれば「外国語を話す」ことそのものへの抵抗のなさは、本当に現在に活かされているなと思います。帰国後は、イタリア語を話せるようになったことはもちろんでしたが、不思議と「外国語脳」のようなものが身についたのか、高校まで授業で習っていただけの英語も、以前よりぐっと上達しました。
私は先月、約1ヶ月半スペインを東から西へ800km歩いて横断する、サンティアゴ巡礼という旅をして帰国しました。たくさんの人と、イタリア語・少しのスペイン語(イタリア語と似ているため理解が早い)・英語でコミュニケーションをとり、友達になりました。
そしてその旅がきっかけで、現在は、観光に来てくださる外国の方が多い地元・愛知県犬山市でゲストハウス開業を目指して活動をしています。語学のみならず、留学生活の間で身につけた「コミュニケーション力」を、活かしていけるのではないかと思っています。
たまゆりさんのサンティアゴ巡礼ブログはこちらから『たまゆりサンティアゴ巡礼ブログ!in2017』
留学した事によって、あなたにどんな影響がありましたか?
今の私すべてが、イタリア留学の経験に影響を受けていると言って間違いないと思います。
私にとっては、このイタリア留学が、日本から一歩外へ出る初めての経験でした。
準備も、勉強も、なにをどう進めていったらいいのか、何から調べたらいいのかが全くわからない中で、それでも自分のやってみたいと思うことに向かって一歩ずつ進んでいくということの楽しさ、そしてそれが実現することの、この上ない達成感と嬉しさを、はじめに私は学んだと思います。
それから、留学中には、私にとって人生で初めての大きな挫折がありました。
ホームシックにかかり、唯一の友達もいなくなり、言葉も満足に通じない異国の地で、本当にひとりぼっちになってしまう。自信もなくし、力も湧かなくなり、それでも自分でなんとかしなくてはいけない…それまで日本の親元でのんびりと暮らしてきた私にとって、そんな寂しさ・怖さを経験したのは、人生で初めてのことでした。
そこからなんとか立ち上がる経験が、あの時の私を大きく成長させてくれたと思っています。
そしてもう一つ、私は留学を通して「自分がなんて幸せ者なんだろう。なんて多くの人に支えられているんだろう」ということに気がつくことができました。
留学生活の間、頼りなくてドジを踏んでばかりだった私のことを、本当にたくさんの人が助け、支え、見守ってくれていました。学校の先生、学校の友達、電話で話す家族、メールをくれたり遊びに来てくれる友達、よそものの私に親切にしてくれた町の人たちも。
そんな人たちに支えられて今の自分がなんとか留学生活を楽しくやれている、みんなが支えてくれて今の私がここにいるんだと思うと本当に嬉しくて、時にはそれで泣けてきちゃうくらい幸せな気持ちになることもありました。そんな風に思ったのは、あの時が初めてでした。
「心からの幸せ」ってこういうものなんだ、と知ることができた私は、そのおかげで、その気持ちを忘れないで今日まで歩いてくることができたと思っています。
最後に、留学をお考えの方に一言お願いします!
「留学に行ってみたいな、行きたいな、でも不安だし、お金もかかるし、言葉も、一人で生活するのも不安だ…」留学に行こうかどうか迷っていらっしゃる方は、いろんな不安をお持ちのことと思います。
そんな方がもしも今、このインタビューを読んでくださっているなら、しっかり気持ちを落ち着けて「本当に行きたいの?」って、自分の心の根っこの方に、もう一度問いかけてみてください。
もし「行きたい」って「たくさん不安なことはあるけどそれでも行きたい」って返事が返ってきたなら、それはもう、絶対に行ったほうがいいと思います。
理由は、なんだっていいんです。
言葉が学びたいから?海外に友達が欲しいから?その国が好きだから?理由はわからないけどなんとなく行ってみたいから?そのことで周りに何を言われようとも、自分がそうしたいのなら、本当になんだっていい。
私なんて「海外で1年生活してみたかったから」なんて曖昧な理由でしたが、それでもどうしてもイタリアに行ってみたくなって、その心のままに突き進みました。
その結果、当時も、そして今でも「本当に行ってよかった」と思っています。不安を抱えながらも「行こう」と決心したあの時の私に、感謝してもし足りないくらいです。
留学先で学べるのは、言葉だけではありません。
得られるのは、経験であり、新しい世界の見え方であり、新しい自分自身との出会いであり、大きな自信であり…。私にとっての留学は、まるで人生の厳しい修行のような、それでいて楽しくて仕方が無い人生のご褒美のような、本当にかけがえのない大切な経験であり記憶です。
挫折したり苦労したり、辛い思いをしたり。でもそれを乗り越えて、立ち上がってもう一度自分の力で、たくさんの人に支えられて歩き出す。毎日を一生懸命生きるって、こんなに楽しいんだな、こんなに充実していることなんだなと、私は知ることができました。
そんな気持ちを、このインタビューをお読みくださっている方に、ぜひ味わってくだされば、と思います。
みなさんの留学生活が、楽しく時に苦しく、充実して実り多い、素敵なものになることを心から祈っています。
いかがでしたか?
特に海外留学となると誰でも起こり得るホームシックで、人生初めての大きな挫折を経験した、たまゆりさん。
一人で抱え込まず周りの力を借りる勇気も大切なんだなと感じる、そんなエピソードを聞かせていただきました!少しでも行きたいという気持ちがある方は、ぜひたまゆりさんの言葉を勇気に一歩を踏み出してみてください♪
たまゆりさん、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
『留学くらべ~る』では、これからも留学を経験されたブロガーさんのインタビュー記事を随時、ご紹介していきます★留学やワーキングホリデーなど、少しでも海外生活に興味のある方は、ぜひ今後もチェックしてみてくださいね!