【体験談】アイルランドへ語学留学♪ホームステイで知ったさまざまな食文化
2018.08.24
留学くらべーる編集部
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目次
プロフィール
項目 | 概要 |
---|---|
名前 | アマグリさん |
渡航した年月 | 2005年6月 |
渡航期間 | 6か月 |
渡航先の国/都市 | アイルランド/ダブリン |
渡航時の年齢 | 30歳 |
海に囲まれたアイルランドなのに、なぜ魚を食べないの?
不思議!ダブリンっ子は魚を食べない?
アイルランドの地図を見ればわかりますが、日本と同じ島国、ぐるっと海に囲まれています。
それなのに、ホームステイ先では絶対に魚料理が出ませんでした。
街へ出れば、フィッシュ&チップスが定番。
だけど、それ以外に学生が手軽に食べられるようなシーフードがほとんどないのが、留学当初、本当に不思議でした。
シーフード・チャウダーはランチの味方
ダブリンでシーフード、と聞いて、フィッシュ&チップス以外に思いつくのは「シーフード・チャウダー」ぐらい。
ですがこれは、がっつり魚…じゃないですよね?
アイルランドは海に囲まれた国=「サンマの塩焼き定食」みたいな魚の身を食べる家庭料理の文化がある…と思っていたのですが、これが、ナイ!
ダブリンのシーフードの定義とは?
というわけで、ホストマザーに聞いてみたところ、ダブリンのシーフードは主に「カキ(オイスター)」と「ムール貝」そして「ロブスター」を指すということが判明!
「もちろん、アイルランドのスモーク・サーモンは最高よ!」
スモークサーモンは、加工品ですよね。
鮭の身を焼いたりしないの??
「本当に不思議、一体どうしてなの?」と食い下がる私に、ホストマザーが浴びせた衝撃の発言とは!!
魚を食べない衝撃の理由!
「魚って、昔はお肉を買えないような貧しい人々が食べるものだったのよ」
びっくり!!
個人的意見かと思いきや、そうでもなくて、本当にアイルランドの内陸部では魚を食べる文化がほとんどないみたいなのです。
もちろん、今はシーフードレストランはたくさんありますが、アイルランドの主婦にとっては、魚をさばいて食べる、という技術が浸透していないみたい。
あんなに広い大西洋を前にして…ひたすら「もったいない!!」と思うばかりです。
フィッシュ&チップスを美味しく食べる方法があった!
憧れのフィッシュ&チップス!
アイルランドの話になると、かならず出てくるフィッシュ&チップス!
本場で食べるフィッシュ&チップスはどんなに素晴らしいのかしら!!と想像しながら、私は日本を出発する前にも、メニューを見つけてはせっせと注文して、アイルランドへ渡る日を夢見ていました。
名物にうまいものナシ!?
ですから、ダブリンで初めてフィッシュ&チップスを頼んだときのドキドキは忘れられません。
胸を高鳴らせながら注文し、テイクアウト(あちらではテイク・アウェイと言います)したので、紙に包んで出てきました。
ドキドキしつつ、大きな口を開けて、もぐっ!
…。
…これは…美味しい、のか?美味し…くないのでは?
なんか、…非常にあぶらっこい。衣がパッサパサ。
えええ!どういうこと!?
それは、酢が問題だったのです
ショックのあまり、そのまま家に帰って、ホストマザーに「今日、とても悲しいことがあった」と話してみると…。
「あなた、お酢をかけなかったの?」
「かけました」
「どれぐらい?たっぷりかけた?」
え、たっぷり?ごく普通にかけたけれど。
「だめよ、たくさんかけないと。たくさんの酢と油がまざるのが美味しいのだから」
え、そうだったの!
検証!お酢タップリで食べてみる
翌日、再度挑戦してみました。
たっぷり、たっぷり…呪文のようにお酢をかけます。
フライがびしゃびしゃになるほど、たっぷりとかけると…。
アイルランドのお酢は、日本のお酢に比べてぜんぜん酸っぱくない!
そして、全体がしっとり、まろやかになっている!
これが正しい食べ方だったのか…!と、心底びっくりしました。
「お酢はありえないほどタップリと!」が、フィッシュ&チップスを美味しく食べるヒミツです。
ぜひお試しを!
アイルランドの紅茶は気軽に飲める♪
国民的飲み物はギネスか紅茶!
紅茶といえばイギリス、とずっと思っていました。
丁寧にいれた紅茶と、三段に重ねたお皿にスコーンやサンドイッチ、チョコレートを並べたアフタヌーンティは憧れ!
でも、1人あたりの紅茶消費量は、実はイギリスよりアイルランドの方が多いのです!
朝から晩まで、1日に何杯も楽しむ紅茶
アイルランドの家庭では、本当に紅茶をよく飲みます。
しかも、とっても気軽に!
まず朝起きると、ステンレスのティーポットにティーバッグをぽんと入れて、電気ケトルで沸かしたお湯をジャーっと。
ケトルに残ったお湯をカップに注いで、それをキッチンの流しに捨て、紅茶を注ぎ、牛乳を垂らす。
実に…大雑把で、気軽な感じ。
よくテレビでやっている、正しい紅茶の入れ方は~、茶葉はジャンピングさせて~…なんて姿は見たことがありません!
それでも、本当に美味しい。
私もいつのまにかミルクティー派に
私は日本にいるときは、紅茶はストレートで飲むことが多かったけれど、こちらにきてミルクティーの美味しさにハマりました。
さらにこのミルクティーに、お砂糖を足すとデザートがいらないくらい満足できます。
牛乳の濃さも関係しているのか、コクがすごいのです!
アイルランドのおみやげに最適!
帰国の際、私はダブリンが恋しくなった時のために、大量に紅茶を買い込みました。
何しろ、スーパーマーケットの紅茶売り場はすごい品揃えですからね!
ですが帰国後、その紅茶を日本で入れてみると、やっぱり味が違う…。
本場との水の差であり、牛乳の差なのでしょうね。
ますます恋しくなる、アイルランドの思い出の味です。
アイルランド家庭での食事バリエーションについて
アイルランド家庭の毎日の食事
レストランで味わえるアイルランド料理はたくさんありますが、実際にホームステイをしてみると、食生活はちょっと意外なほど地味でした。
わりとバリエーションが限定しているのですね。
私がホームステイした家だけかと思いきや、各国のクラスメイトたちも同じような感想をもっていました。
これが私が食べていた毎日の食事
朝はジャムたっぷりのトーストとコーンフレーク、紅茶、オレンジジュース。
このコンチネンタル式?朝食メニューは滞在期間中、完全に固定していました。
昼は各自で。
私は基本的にサンドイッチでした。
ホストファミリーの子どもたちは、ママが作ってくれるサンドイッチが入ったランチボックス。
夕食は基本的にはアイリッシュシチューとジャガイモ、カレーパスタ的なもの(!)、スープパスタという3つのメニューがぐるぐる回ってました。
もちろん、付け合わせはジャガイモ!ジャガイモ!
もしかして、さほど食事に興味ない?
家の中はピカピカに掃除されて、インテリアにもこだわりがあって、壁に掛けたれた写真の額も感じがよくて…と、とにかくアイルランドのお宅は居心地がいい。
それに比べると、食事にはあんまり興味がないのかな?
と、私なりに疑問に思ってスーパーマーケットを覗いてみると…。
日本に比べて、圧倒的に魚が少なく、牛肉や鶏肉の値段が高い。
そして、冷凍食品がものすごく充実していました!
ジャガイモを食べない日はなかった
アイルランドの人々は料理が嫌いというのではないけれど、たとえばインテリアとかに比べて、食事作りは優先順位が低い…?
もちろん、日本にいろんな家庭があるように、ほんと家庭それぞれだとは思いますが、アイルランドには「お皿に盛られたマッシュポテトの山を、熊手で片付ける」という定番ジョークもありました!
やっぱりジャガイモとは、切っても切れないお付き合いなんですね。
アイルランドは本当にジャガイモ食べ放題!
ジャガイモ好きはアイルランドへぜひ
アイルランドではジャガイモが主食らしいと事前に調べていましたが、私はじゃがいも大好き!
フライドポテトはできるだけ大きなサイズを注文したいし、ポテトグラタンもコロッケも肉じゃがも、もちろん大好き!
だからアイルランドではジャガイモが主食と聞いて、すごーく楽しみにしてたのです。
パンの代わりにジャガイモ!?
じゃがいもの洗礼は、ホームステイ初日の夕食時にやってきました。
羊肉の煮込みが各自に配られたあと、テーブルの中央には大皿に乗ったジャガイモが!
本当にゆでただけの、まったく味のついていないジャガイモなんです。
このジャガイモを自分の皿に好きなだけ取り、塩とバターで味をつけながら食べます。
位置づけは、まさにパン。
ですが、パンじゃなくてジャガイモなのが、まさにアイルランド。
ジャガイモ料理はかぶっても気にしない
さらに、ホストマザーはニコニコしながら「これがアイルランド料理よ!」と、どんどんジャガイモ料理を運んでくるのです。
噂通りの、いや噂以上のジャガイモづくしです。
1食あたりのジャガイモ消費量は、ちょっとスゴイ量になるはず。
買物カートがジャガイモの袋だけで一杯じゃないの?
というわけでスーパーマーケットに偵察に行くと…なんと、じゃがいもが10キロ、20キロの単位で売っていました。
日本のお米みたいに紙の袋に入って…。
お米と同じように、自宅で保管するんですね。まさに主食!
ジャガイモ天国?ジャガイモ地獄?
そんなわけでアイルランド滞在中は、来る日も来る日もジャガイモ料理とゆでたジャガイモが繰り返されました。
私は思う存分ジャガイモを食べられて至福の時を過ごしましたが、同じ家にホームステイしていたイタリア人は、「パスタが恋しい…うちの国の食文化は豊かなんだ…」と呻いていましたっけ。
絶品!朝から豪華なアイリッシュ・ブレックファースト!
アイルランドで一番美味しかった!
アイリッシュ料理にもいろいろあって、アイリッシュシチューや地元産のスモーク・サーモンなど魅力的な食事や食べ物がたくさんあります。
ですが、実は私が一番感動したのは、アイリッシュ・ブレックファーストです!
普段の朝食とは別物でした
私はダブリンにホームステイで滞在していたので、毎日の朝食はいつもホストマザーが作ってくれる(焼いてくれる?)トーストと、ジャム、熱いミルクティーとコーンフレーク、という質素なものでした。
ですので、休日(バンクホリデー)になると友人たちとよく、ダブリンから近郊の街へ1泊旅行していました。
その時には必ず、アイリッシュ・ブレックファーストを出してくれるB&Bに泊まるようにしていました。
朝が待ち遠しい、食堂のたたずまい
朝、食堂へ降りていくと、紅茶の良い匂い。
私はアイルランドにきて紅茶の美味しさに目覚めました。
濃くて美味しいミルクをたっぷり入れたミルクティーは、食欲を刺激します。
そこへ、笑顔とともに運ばれてくるアイリッシュ・ブレックファースト!
ソーセージとベーコンに本気で感動
卵料理、ベーコン、ソーセージ、プディング、豆料理がひと皿に豪快に盛り付けられています。
特に、こんがり焼き目のついたソーセージとベーコンはボリュームたっぷり!
コンチネンタルを選べる宿もあるそうですが、ここはぜひとも、アイリッシュ・ブレックファーストをオーダーしてくださいね。
ダブリンのランチタイムはサンドイッチバーへGO!
お昼ごはんは何を食べたらいい?
夜は遅くまで賑やかなパブですが、ランチタイムも営業しています。
パブフードが出されるランチは文句なく美味しい!
アイリッシュシチュー、ミートパイ、クラムチャウダーなどにサラダとブラウン・ブレッドもセットされていて、ボリュームもたっぷり。
ですが、語学留学中の私にとって、毎日食べるとなると、かなり出費がかさみます…。
サンドイッチバーは学生の味方です
そこで、各国の学生たちがこぞって利用するのがサンドイッチバー。
カウンターでパンと具を選んで、お店の人にその場で作ってもらうスタイルです。
日本には「サブウェイ」がありますよね。
私の学校の近くにあったのはチェーン店ではなく、個人の専門店と、食料品店に併設されたお店が2つ。
滞在中は、アイルランド各地のいろんなサンドイッチバーで味を試しました。
ヘルシーなサンドイッチは味も抜群!
サンドイッチを作ってもらったら、それを持って外へ出ます。
天気が良ければ公園へ持っていってピクニックを楽しんだり、学校の敷地内で友人たちとおしゃべりしながらパクついたり。
ハムやベーコンは、日本のものに比べてすごく美味しいし、野菜もたっぷりサンドされているのでヘルシー。
おまけにパンがしっかりしているので、お腹もふくれます。
私のお気に入りは、塩っけの強いハムとチーズにオリーブをたくさん挟んだサンドイッチでしたが、本当に美味しかった!
アイルランドのハムは高品質
アイルランドでは、どこの街にもサンドイッチバーがあります。
パンは日本人からすると歯ごたえがあり、何よりサンドするロースハムやチーズが本当に美味しいのです。
私は滞在中、日本のような安物っぽいハムには当たったことがありません。
ほかにも、チキンやツナなど、具材は日本でお馴染みのものばかり。
ぜひ試してみてくださいね!
思い出のアイルランド料理
初日の夕食にはアイリッシュシチュー!
アイルランドとイギリスの料理は似ている、と言いますが、もちろん違います!
私は個人的には、アイルランドの方が美味しいと思うのですが…。
そんな私が気に入っている料理のナンバーワンは、やっぱりアイリッシュシチュー!
家庭でもレストランでも食べられていて、日本人の口に合うと思いました。
ダブリン・コドルって知ってますか?
ダブリンでよく食べられている、ポトフのような食べ物。
生のソーセージとベーコン、野菜を水で煮たものですが、アイルランドはソーセージもベーコンも美味しいので、このようなシンプルな味付けの料理は本当に美味しいです。
ダブリン以外では案外メニューにないので、他の観光地に移動される場合は、ぜひ滞在中にどうぞ!
ギネスとお肉の相性がぴったり!
毎晩パブでがぶ飲みしてしまう、あのギネスビールで煮込んだシチュー!!
すごくコクがあって、食べごたえもあり、夕食にぴったりです。
日本ではなかなかお目にかかれないけれど、アイルランドではとてもポピュラー。
これもあまり当たり外れがない(!)メニューなので、ぜひ食べてみてくださいね。
素材に恵まれたアイルランド
基本的に、食事の素材に恵まれているのがアイルランドです。
ジャガイモはホクホク、乳製品は文句なしに美味しいし、ハムやベーコンも日本のスーパーで売っている安物なんか目じゃない美味しさです!
上記3つの料理は、特に味が安定していると私は思いましたので、ぜひチャレンジしてみてください!