社会人のMBA留学について徹底調査!メリットや費用、おすすめの国・大学まですべてがわかる
2024.10.11
留学くらべーる編集部
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目次
「キャリアアップのために、海外に留学してMBAを取得したい」という社会人も増えてきています。
MBA留学は一般的な留学とは違い、費用も学校に入るためのスキルも高レベルなものが求められる、ハードな留学です。
ここでは、MBA留学にどんな準備が必要か、どの国がおすすめなのか、必要な費用はどのくらいなのかなどをご紹介します。
MBA留学を目指している人の後押しになるような情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
社会人向け海外留学「MBA留学」とは?
MBAはMaster of Business Administrationを略した言葉で、経営学修士を意味します。
MBA留学とは、「経営学修士」の学位を取得する目的で海外の大学院に通い、経営に関する知識の獲得を目指す留学スタイルです。
最近では日本だけでなく、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ共和国)などの新興国でも注目されていて、そのニーズはどんどん高まってきています。
MBA留学の目的
社会人がMBA留学を目指す場合、キャリアアップやキャリアチェンジを目的としているケースが多いです。大学生が大学・大学院卒業後にそのままMBA留学することは珍しく、企業の管理職やリーダー、リーダー候補など、ある程度経験を積んだ社会人向けの留学プログラムになっています。
企業派遣や休職制度を利用してMBA留学をする方も多いですが、その場合は勤め先である企業でMBA取得が条件付けられていることがほとんど。
アメリカのMBAプログラムを提供するトップビジネススクールに入学し、MBAを取得する方法が主流です。
トップビジネススクールは2年制が多く、MBAの取得にかかる期間は約1年~2年間と言われています。
プログラム終了後、晴れてMBAホルダー(MBA/経営学修士の学位を取得した人のこと)になれば、現職でのキャリアアップや戦略コンサルティング会社・外資系投資会社など高収入が見込める企業への転職も可能です。
トップビジネススクールでのMBA留学の条件
卒業後、大手の外資系投資会社などに転職したい場合は、アメリカのトップ10以内のビジネススクールでMBAの取得が求められることが多いです。
トップ10に該当するビジネススクールには、スタンフォード大学やハーバード大学、シカゴ大学、ノースウエスタン大学などの名だたる名門校が並んでいます。
名門と呼ばれるトップビジネススクールでMBAプログラムを受けるためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
下記は一例ですが、入学後の授業についていけるだけの能力や英語力は必須です。
<ハーバード大学におけるMBA留学の条件>
- 4年制大学の学位または同等の学位
- GMATまたはGREテストの結果
- 英語以外の学部プログラムに参加した場合は、英語テストの結果
テストの最低スコアは設定されていませんが、ハーバード大学のビジネススクール(HBS)における最新の合格者の平均値は
- GMAT:740
- GRE:163
となっており、そのほかのテストに関しては下記のスコアが推奨されています。
- TOEFL iBT:110以上
- IELTS:7.5以上
- Pearson Test of English(PTE):75以上
- Duolingo:145以上
また、ほかにも2年以上の実務経験や2人以上からの推薦など、スクールによってさまざまな条件が設定されています。
社会人留学でMBAを目指すのはある種リスクもありますが、取得できれば確実にキャリアアップができ、高給が約束されます。
まとまった資金も必要ですが、MBA留学を検討中の方はトップビジネススクールの情報をチェックしてみるのもよいでしょう。
参照:Admissions Class of 2025 Profile | Harvard Business School
参照:Application Process | Harvard Business School
社会人がMBA留学するメリット
決して簡単とは言い切れないMBA留学ですが、社会人がチャレンジすることで得られるメリットはたくさんあります。
- キャリアの幅を広げることができる
- 年収アップが期待できる
- 英語力が上がる
- 世界レベルのビジネスの知識を身につけられる
- グローバルな人脈を広げられる
MBA留学ではビジネスの知識やスキルを身につけることができるので、キャリアの選択肢が広がります。現在働いている企業でのキャリアアップはもちろんキャリアチェンジや起業のチャンスもあり、自分の夢を叶えやすくなるでしょう。
より高いポジションに就くチャンスが増えるので、それに伴って年収アップも期待できますよ!
また、MBA留学では英語を日常的に使用するので、英語力も上げられます。MBA取得後のビジネスシーンでのコミュニケーションにも役立つ、本物の英語力を身につけられるでしょう。
そして、世界レベルのビジネスの知識を身につけられることも、社会人がMBA留学するメリットの一つ。世界トップクラスの教授から学べる大学もあり、世界のビジネスシーンで活躍するための基盤を築けますよ。
そのほか、グローバルな人脈を広げられることも社会人がMBA留学するメリットです。留学中にはさまざまな国籍の人々と学び、交流するので、自然とグローバルな人脈が広がります。ビジネススクールのレベルが高いほど世界各国からエリートの社会人が集まりやすく、将来のビジネスに役立つ人脈づくりがしやすいです。
社会人がMBA留学できる国は?
社会人留学でMBAを取るためには、アメリカのトップビジネススクールに行かないと意味がないと思っている方もいるかもしれません。
ですが実は、最近はそうでないことも多くなってきました。
アメリカのほかにもカナダ・イギリス・オーストラリア・フランスなどでMBAプログラムを受けられますし、フィナンシャル・タイムス(Financial Times)紙のワールドランキングで2023年版のトップ50校などを見るとイギリスや中国のビジネススクールも名が上がっています。
また、フランスのビジネススクールも英語での授業なので、社会人のMBA留学先としてもとても人気です。
それぞれの学校ではその学校ならではの特徴があり、留学先で入学条件やスケジュール、費用など大きく異なります。
社会人のMBA留学におすすめの国と大学一覧
意外とチャレンジできる国が多い社会人のMBA留学ですが、とくにおすすめの国はどこなのでしょうか。また、各国にはどのような特徴・魅力があるのでしょうか。
こちらでは、MBA留学でおすすめの国についてそれぞれご紹介します!
MBAといえばやっぱり”アメリカ”
社会人のMBA留学で代表的な国はやっぱりアメリカ!
ハーバード大学やスタンフォード大学などの有名校でMBAプログラムが提供されており、洗練された授業を受けられることが特徴です。
MBAと言えばアメリカというイメージも強く、今でも世界中からいろんな学生が学びに来ています。
アメリカでトップクラスの大学・大学院(ビジネススクール)一覧
大学名 | GMAT平均スコア | TOEFL最低スコア |
---|---|---|
Stanford University(Stanford Graduate School of Business) | 737 | 100 |
Harvard University(Harvard Business School) | 740 | 110 |
University of Pennsylvania (Wharton) | 728 | - |
MIT (Sloan) | 729 | - |
Columbia University(Columbia Business School) | 729 | - |
経営管理(ビジネス・マネジメント)だけではない”イギリス”
イギリスで受けられるMBAプログラムはアメリカとは少し違う特徴があり、アメリカのビジネススクールに対して、イギリスでは『マネジメントスクール』と呼ばれています。
イギリスのコースは、企業の経営運営管理といった分野だけではなく、非営利団体や政府機関、その他さまざまな組織管理を視野に入れてビジネスについて学ぶコースの期間は1年間が主流です。
イギリスでトップクラスの大学・大学院(マネジメントスクール)一覧
大学名 | GMAT平均スコア | TOEFL最低スコア |
---|---|---|
London Business School(LBS) | 708(最低スコア600) | - |
University of Cambridge(Judge) | 690 | 100 |
University of Oxford(Saïd) | 690 | 110 |
Imperial College Business School | 600 | 100 |
University of Warwick(Warwick Business School) | 660 | 100 |
イギリスとアメリカの特色を取り入れる”オーストラリア”
アジアやオセアニアでも昨今盛んにMBAコースが開講されています。
その理由は、やはり欧米中心だったビジネスがアジアやオセアニア抜きには考えられなくなったからだと言われているようですます。
ニューサウスウェールズ大学やメルボルン大学、クイーンズランド工科大学などでMBAプログラムを受講できます。
オーストラリアでは、イギリスの教育制度を引き継いだ独自のMBAコースを開講していて、います。
MBA取得までかかる期間は、1年~1年半というパターンが多いです。
オーストラリアでトップクラスの大学・大学院(ビジネススクール)一覧
大学名 | GMAT平均スコア | TOEFL最低スコア |
---|---|---|
Melbourne Business School | 695 | 102 |
University of New South Wales (AGSM) | 674 | 90 |
Macquarie University(Macquarie Business School) | 650 | - |
Monash University(Monash Business School) | - | - |
University of Queensland(UQ Business School) | 550 | IELTS テスト6.5と同等のスコア |
学費を抑えたいなら中国やシンガポールなどアジア圏もあり
欧米圏は学費が高くて…という方は、中国やシンガポールなどアジア圏を候補に入れてみるのもおすすめです。
MBA留学なのでもちろん格安というわけではありませんが、欧米圏より数百万円ほど安く留学できる大学院もあります。
また、なかには中国の「CEIBS(中欧国際工商学院)」やシンガポールの「NUS(国立大学)」「INSEAD」のようにMBA留学先として名の知れた大学院もあります。
「今後はアジア圏に注力したい」「費用を少しでも抑えたい」という方は、アジア圏でのMBA留学を検討してみるのもよいでしょう。
アジア圏でトップクラスの大学・大学院(ビジネススクール)一覧
国名 | 大学名 | GMAT平均スコア | TOEFL最低スコア |
---|---|---|---|
シンガポール | INSEAD | 703 | 105 |
シンガポール | National University of Singapore (NUS Business School) | 678 | 100 |
シンガポール | ESSEC Business School | 640 | 100 |
中国 | Tsinghua University | 680 ※MITとの二重学位プログラム |
- |
中国 | CEIBS | 678 | - |
参考:QS Global MBA Rankings 2023 | QS
社会人のMBA留学に必要な費用
MBA留学の場合、他の留学スタイルよりも学費が高額になることがほとんどです。 あくまで一例ですが、下記では大学ごとの学費をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
国名 | 大学名 (国名) |
学費 |
---|---|---|
アメリカ | Stanford University(Stanford Graduate School of Business) | 79,860ドル (約1,193万円) |
アメリカ | Harvard University(Harvard Business School) | 74,910ドル (約1,119万円) |
イギリス | London Business School(LBS) | 109,700ポンド (約1,990万円) ※15〜21ヶ月分 |
フランス | HEC Paris | 90,000ユーロ (約1,412万円) ※16ヶ月分 ※2024年9月以降は98,000ユーロ(約1,537万円) |
オーストラリア | Melbourne Business School (オーストラリア) |
106,650ドル (約1,015万円) |
シンガポール | NUS Business School | 87,000ドル (約947万円) |
※2023年9月調査時点で、各大学に掲載されている学費を参考にしています。
また、上記は学費のみですが、実際は滞在費や食費などもかかります。
たとえばスタンフォード大学は1年間の出費目安を126,465ドル(約1,890万円)としていますが、留学期間は2年間なのでトータルで考えると3,780万円以上の費用が必要だと考えられます。
MBA留学先として知名度が高いほど学費も高額になるため、費用を抑えたい方は学校や国選びも大切です。
大学によっては奨学金などの援助を行っているところもあるので、情報を収集しながら留学先を決めるようにしましょう。
社会人のMBA留学におすすめのプログラム
MBA留学から帰国した社会人の就職先や進路
社会人がMBA留学をするにあたってとくに気になるのは、MBA取得して帰国した後の就職先や進路ではないでしょうか?
社会人になって挑むMBA留学は、帰国後のプランを慎重に考えておくことが大切です。
「MBAを取得した後にどういう仕事につきたいのか?」そしてなによりも、「何のためにMBA留学をするのか?」と、自分自身を見つめてみましょう。
事前にMBA取得後の目標やプランを決めておくことが大切!
社会人がMBA留学する前は、事前に帰国後のビジネスプランについて考えておく必要があります。
とくに、退職する場合は今後の人生設計をしっかり練りましょう。
大抵MBA取得のために留学される方の多くは、現業でもかなりのエリートであるかキャリアがあるか、一流大学出身者である方が多いです。
順調にキャリアを積めることを約束されている立場にも関わらず一旦退職してまで挑戦するわけですから、MBA留学とは並大抵のものではありません。
また、ビジネススクールの講義の難易度は大変高く課題も次々に出されるので、途中でドロップアウト(退学)してしまう人も中にはいます…。
そのため、しっかりとゴール設計をして、決して揺らがないような強い目標を持っていることが大切です。
そして、MBA留学後の目標やプランを考えるうえで気をつけたいのがMBA取得時の年齢。
下記のように年齢によってどのような就職・転職活動になるのかが違うので、年齢も考慮してMBA留学に行くことをおすすめします。
- 20代前半~半ば(24~26歳)…新卒と同様の扱いで採用する企業もあり、大企業に就職・転職できるチャンスがある
- 20代後半(27~29歳)…中途採用で即戦力となる人材を採用する企業が多く、とくに入社後の明確な展望が就職・転職できるかのカギになる
- 30代前半(30~32歳)…管理職候補として就職・転職活動をする年齢で、職歴や実績が重要なポイントになる
帰国後の就職先は?
MBA留学した社会人の帰国後の就職先には、投資銀行やIT企業などの経営管理系の職種、コンサルタント、外資系の経営者などの選択肢があります。
今ではMBAホルダーだからといって必ず外資系の経営者になれるとは限らなくなったと言われていますが、それでも留学される方が後を絶たないところをみると、それだけ魅力的な就職先が待っているということ。
MBAを取得する国や学校によって評価が分かれるとも言われていますが、活躍の幅やキャリアアップを目指すなら高い費用をかけても行く価値は十分すぎるほどあります。
40代社会人のMBA留学について
MBA留学は若い人のイメージですが、40代で挑戦する社会人の方もたくさんいます。
ここでは、40代でMBA留学に挑戦するメリットや成功するコツについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
40代でMBA留学は遅い!?
少し前までは、社会人留学でMBAに挑戦するのは20代のエリートが主流でした。
しかし、アメリカの経営学を取り入れる日本企業が増えてきた近年は、30代~40代でMBA取得に挑戦する方が多くなってきています。
40代でMBA取得に興味を持っている方は、ビジネススクールでMBAを取った後の転職への不安や40代からMBAに挑戦することにためらっている方もいるのではないでしょうか?
業界や会社によっては、経営者の方針で20代の若手を求めている会社も多くありますが、すべてがそのような会社ではありません。
40代の社会人の方のMBA留学には、若者にはないメリットがあるのです!
それまで社会人として培ってきた経験値や即戦力が鍵になる
40代の社会人の方は、一般的に15年以上のキャリアがあります。
そのため、40代の転職者には熟練した経験や即戦力が何よりも求められがちです。
キャリアに加えてMBAという学位があると、企業経営者にとって大変魅力的。
充分な実務経験があるにも関わらず、さらに上を目指してMBA取得という非常に難易度が高いことに挑戦する、という向上心やチャレンジ精神も評価されるでしょう。
MBAを取得して起業するという選択肢も
40代でMBAを取得したあと、転職ではなく起業を選択する社会人の方も多くいます。
それまでの長年のキャリアを活かして事業を創造したい、人に役立つビジネスを始めたいという強い志を持っている方であれば、必ず成功の道を歩めるはずです。
MBA留学中は、向上心が高く頼もしい仲間に出会えることもポイントです。 ビジネススクールに通う人のなかにはおもしろい経験を積んでいる受講者も多く、さまざまな刺激を受けます。
ビジネスについて本気で学びたい、そして学んだことを今後の人生に活かしていきたいと考えている方は、ぜひMBA留学にチャレンジしてみてください。
MBA取得に年齢はまったく関係ありません!
社会人でMBA留学して、キャリアアップにつなげよう!
社会人が留学して、海外でMBA取得を目指すのに年齢は関係ありません。
「年齢的に遅いかな…」と諦めている方も、ぜひこの機会に挑戦してみましょう♪
MBA取得には、何よりも強い意志が大切です。
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スキルの高い方は、トップビジネススクールに挑戦してみるのも良いですね!
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