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(2024年10月9日更新)

【体験談】ドイツ旅行に行ったことでワーホリを決意!鍛冶屋見習いを経験しました

2018.08.27

留学くらべーる編集部

【体験談】ドイツ旅行に行ったことでワーホリを決意!鍛冶屋見習いを経験しました
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プロフィール

項目 概要
名前 manjuさん
渡航した年月 2010年9月
渡航期間 1年間
渡航先の国/都市 ドイツ/ベルリン
渡航時の年齢 24歳

旅行で行ったドイツの芸術への意識の高さにびっくり

もともと、東京芸術大学(プロダクトデザイン)在学中にドイツを旅行した事がきっかけです。
卒業後はイタリアへ家具のデザインで留学をしようと思っていました。

旅行の時は主にベルリンを周ったのですが、ドイツは聞いていた以上に美術を「展示」することにかけて世界一の水準でした。
古典から現代美術までガラスのケースやロープを取り払った展示方法が、まさに「フェイス to 10センチ」を体現しています。

日本であったら警備員に頑丈なガラスケースであろう作品が気軽に宮殿の中においてあり、ドイツの人々のマナーや意識の高さに大変驚きました。

作品に近づいてはいけない範囲に足を踏み入れると「蚊の鳴くような音」でミーリン、リンと音が鳴るのです。
私は最初その事を知らずそこに立ち尽くしていたら、監視のボランティアの方に「下がるのよ」と身振りで教えてもらい、ようやく気づきました。

まずはワーキングホリデービザを利用して滞在してみよう!

また、大学でも比較的ドイツはアーティストビザが取りやすい(※)とも聞いていたので、そのビザを視野に入れ、ワーキングホリデーでまずは行くことに決めました。
ドイツには美術館やギャラリーが星の数ほどあるというのも大きな理由のひとつです。

※正式名称:フリーランスビザ
文化芸能分野に関してかなりの拡大解釈があり、先進国の人間には非常に門戸が広いのです。
例えば、極端ですが折り紙に精通していて折り紙を広めたい、かつ展覧会などをしていればなおよし、と言った具合です。

ドイツの風景

技術が学べる工房を探して見習いに!

専攻が金工(鉄や金属を用いたデザインをすること)だったので、迷わずにベルリンの外れにある鍛冶屋に見習いを希望しました。
今も、蹄鉄やオノを作っているところです。

この工房はちょっと異色で、鉄と金でジュエリーを作る作家も巣立っており、伝統を継承しながらも常に新しい事も考える場所でした。
見習いを許していただくまでは、日本の伝統芸能と一緒で女を入れるのかということにかなりの難色を示していました。

最初はここのおかみさんに無理矢理頼んで、賄いの手伝いをさせてもらいました(ドイツ人は食事に関しては超保守的です)。

そうこうするうちに、ようやくお許しが出て工房入りすることができました。

ほかにもアルバイトをしながら、ドイツの芸術を堪能♪

工房は無給だったので、平日はベルリン市内の日本食料理屋さんでアルバイトです。
有名なムゼウムスインゼル博物館島ベルリン美術館の帰りにたまたま立ち寄ったアットホームな「まり菊」さんのご飯のおいしさに、こちらから無理矢理お願いして雇っていただきました(2010年情報)。

そしてドイツと言えば映画のベルリン金熊祭り!
お祭り騒ぎが間近で見られました。

また、ドクメンタ(カッセルで行われる5年に一度の現代美術のお祭り)の作品は、ドイツでこの時に買い上げられた歴代のものを会場に行かなくても見ることができ、歴代の作品の総まとめ的企画展も多くあります。

工房での仕事

私にとってのドイツの良いとこ・悪いとこ

食費は和食さえ求めなければかなり安く収まります。
ドイツは生活必需品には税金が安くしてあります。

また、改札がなく、交通アクセスは最高です。
電車内に自転車も犬も持ち込めますよ。(しかし抜き打ちの切符の検問があるので無賃乗車はくれぐれもご注意ください。300ユーロぐらいとられますよ)

深夜も朝4時まで電車が動いてます。
また自転車専用道路があり、非常に快適です。

そしてドイツは実はEU圏で一番喫煙率が高い!
愛煙者にはたまりませんし、駅のホームに灰皿があるのはきっともうドイツだけです。
イタリアでさえレストラン内の喫煙不可なので、公共の場でこんなにユルいのはきっとドイツだけです。

ドイツの悪い点としては、「臨機応変」という言葉がないこと。
公的機関など1分でも遅れたら終わりで、次の日来てくださいと言われます。

ワーホリの手続きはほとんど自分で行いました!

最後は、ワーホリの費用について一言書かせてください。

私は安く切り詰めるためエージェントを通さず、当面住む家や銀行の送金手続きを自力でできる限り日本で行いました。
新生銀行の口座はドイツの大手の銀行ならATMがほぼ利用でき、金額の5%手数料がかかりますが使えます。
また、ネットバンキングが非常に有効です。

家の手配ですが、ネットで探した物件の相手に直接電話するのもかなり有効でした。
ドイツ人は愛想はあまり良くないですが、約束はしっかり守ります。
私は、家を借りる際も預金証明とクレジットで家賃の1か月分を支払い、パスポートのコピーを送って日本で済ませました。

また、ドイツは特に書類関係の規格に厳格なのでインボイス(税関への申告や検査で必要になる書類)や保険など規定から外れないよう再度チェックしてください。
ここら辺は日本人と似ていますね。

ワーホリが終わった後はドイツの大学に進学しました

私の現在は、ワーキングホリデーを経て正式にベルリン美術大学に入学しました。
ワーキングホリデーが踏み台になり、やりたい事や方向性が明確になり願書やスピーチでも(面接)もかなり有利になりました。

また、ドイツは幼児教育の分野も充実しているので、ドイツでの幼児教育の資格取得に励んでおります。
帰国後は、早期幼児教育の教室の開校を目指します!

留学した国/都市

ドイツワーキングホリデーの留学プログラム

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