【体験談】油断は禁物!インドネシアの大学留学で遭遇した驚きの体験をご紹介します
2023.10.19
留学くらべーる編集部
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目次
プロフィール
項目 | 概要 |
---|---|
名前 | タツコさん |
渡航した年月 | 1998年10月 |
渡航期間 | 1年以上 |
渡航先の国/都市 | インドネシア/ジョグジャカルタ |
渡航時の年齢 | 27歳 |
イスラム教徒の国インドネシアでの下宿生活
インドネシア人と一緒に下宿生活
ジョグジャカルタはボロブドゥールで有名ですが、インドネシア人にとっては物価が安く、国内の有名大学が多く存在する街でもあるため、インドネシア全土から学生が集まります。
街の中には至るところに下宿屋が存在し、親元から離れてやってきた若者達はそこで男女別に生活することが一般的です。
私も若いインドネシア人の女の子達に混じって、8畳の程の広さにベッドとタンスと机が備え付けられてある部屋で下宿生活をスタートさせました。
女同士なのにどうして布を取らないの?
下宿は私以外、全員イスラム教徒でした。
7人中2人がいつもジルバブ(頭部を覆う布)を被って外出しましたが、1人は下宿に戻ると取っていました。
ですが、もう1人はいつも布を被ったままで、1日2回する水浴び直後でもジルバブを着けたまま。
そのため、布が濡れていることもありました。
下宿のトイレ兼浴室は共同で、そこから出るとみんなの目に触れる場所だから被ったままだったのかもしれませんが、女同士なのに髪を洗った直後でも布を被るのはどうしてだろう?と疑問でした。
見てしまった彼女の素顔(素頭?)
ある日、私は授業が突然の休校になり予定より早く下宿へ戻ると、そこにはいつもジルバブを被っている子が素のままでいるではありませんか!
私は驚きながらもポーカーフェースを装いました。
見てはいけなかった気がしたのです。
一方、彼女も予定より早く戻ってきた私に驚いた様子。
そしてすぐに部屋に入りジルバブを付け、また居間に戻って来てテレビを見始めました。
外国人には念のため素顔を見せず
ジルバブの目的は男性に女性の性的魅力を見せないようにするためのようですが、私は女性なのにどうしてだったのか不思議に思い、イスラム教徒の友達に質問してみました。
すると、「外国人の異教徒である私が、もしかしたら彼女のジルバブのない素顔(素頭?)の様子を男性に話してしまうことを心配しているのではないか」とのことでした。
私のせいで、彼女は下宿でリラックスできなかったと思います。
また私もそのことを知って少し残念に思いました。
インドネシアのアパートで起きた驚きの災難
夜中に知らない男性がドアを開けた!
ある日の夜中1時頃、私はベッドで深い眠りについていた頃、玄関のドアが音を立て、鍵を刺し込みまわす音が!
そして、少しするとドアが開いたのです!
驚いて玄関へ行き電気を付けると、そこにはアジア人男性が立っていました。
「どうして?」と呆然とする私に、その男性は「ソーリー!」と言って慌てて立ち去っていきました。
おそらくその男性、酔っ払っていて階を間違えたのではないかと思います。
家のドアは、他の部屋の鍵でも開いたのです。
錠前に問題あり!他の鍵でも開閉できる
翌日、家主に連絡を取り、鍵の修理に来てもらいました。
鍵屋さん曰く、錠前にある5つあるピンの内2個がもともとない状態。
3個だけのピンで動かしていたので、似た形状の鍵なら開いてしまうのだそう…。
震度4程度で避難指示がでる
そして同時期、夜12時頃に震度4程度の地震が起きました。
30階建ての22階に住んでいたため、結構揺れを感じました。
地震後館内放送が流れ、安全のため住民は1階ロビーに集まるように指示が。
ですが、時間帯は夜中。
「震度4程度なら大丈夫」と考え、また服を着替えるもの面倒だったので、私はそのまま寝てしまいました。
耐震構造になっていないアパート
後日、同じマンションの人に地震当日の話を聞くと、地震でエレベーターが止まり、みんな歩いてロビーに集まって、そこで数時間過したそうです。
夜が明ける時間に、やっと部屋へ戻ってもよい許可が出てたのですが、戻ろうにもまだエレベーターは止まったままで、階段で25階まで上るはめに。
お陰で、ほとんど寝ないで仕事へ行ったそうです。
「大げさな対応では?」と思いましたが、後でよく見ると、マンションのいろいろな場所に亀裂が入っていました…。
賃貸の更新を止め退居を決めたのは、ちょうど良かったようです。
インドネシアではキスシーンが禁止!?
厳しい放送規定!キス映像はわいせつ
日本のテレビドラマや映画には、ヌード映像や性描写などが含まれていることがありますが、インドネシアではテレビなどメディアでの性描写、キスシーンまでも禁止されています。
かなり厳しいんです!
ですが、私がインドネシアに住み始めた10年前とはちがって、今ではインターネットで海外の画像や動画を見て…というのが現状です。
ほんと男って…(笑)
インターネットカフェで海外の情報収集
今から10年前、インドネシアではまだ自宅でインターネットできる環境が整っておらず、ましてや下宿生活の大学生達はインターネットカフェへ通って海外の情報を手に入れていた時代でした。
下宿生活者の私も同様、メールチェックのために通ったものです。
店の壁際にあるパソコンはプライバシーが守られ人気でしたが、その席に座ると困るのが、前に使った人の画像が消えておらず、消しても次々に現れる女性の画像に辟易したものです。
炎天下のプールは貸しきり状態
ある日中の暑い時間、私と2人の欧米人女性と一緒に屋外プールへ行きました。
日焼けを嫌がるインドネシア人が入らない時間帯で、私達以外は誰もいません。
プールの裏には下宿が建ち並んでいましたが、いつも静かな昼間のプールから音が聞こえたので誰かが私達に気づいたようです。
通常、インドネシア女性は布の面積が多い水着を着用しますが、私達は普通の水着を着ていたため驚いたのでしょう。
下宿から大勢の男子が水着女性を見学
始めは2、3人の男子学生が窓から私達を見ていましたが、15分もするとすべての2階の窓とベランダからは男子学生の顔がのぞき、私達は動物園の動物になった気分。
そして、一番グラマーな女性がプールから上がる瞬間、すべての男性の視線が彼女のお尻に注いだのを私は見逃しませんでした。
普段はあまり見れないけれど、本当はみんな見たいんだなあ…と思った瞬間でした。
インドネシアで痴漢かと思ったらスリだった!お金は分散の知恵
スリはグループで仕事する
留学生活は何かと入り用です。
そこで、日本から持ってきた円を街の繁華街、マリオボロ通りまで行き、ホテル内にある店でエクスチェンジ。
その後、ホテルの裏にあるバス停でバスに乗り込もうと階段を上りかけると、前後から4人の男に挟まれ、階段の途中で立ち往生してしまいました。
その状態で、4人の男たちに全身を触りまくられました。
時間にして数秒でしょう。
声はあげたものの、しっかり触られ、そして後ろの2人はいなくなりました…。
スリ被害を訴えても無駄
やっとバスに乗ったら、誰かが鞄に入っていたはずの私の筆箱を投げ、床に転がり…中からペンが飛び出しました。
それを見て我に返りました。
4人の男は、痴漢ではなくスリだったのです!
パンツのポケットに入れた財布は見事になくなっていました。
バスの中にはまださっきの男2人がいたので問い詰めたのですが、知らん顔。
今度は男を指差して「この人スリです!」と大声で言っても、乗客や車掌も知らん顔…。
数人は絶対に見ていたはずです。
お金を分散は生活の知恵
訴えても無駄なのが分かり、被害確認のため途中下車しました。
エクスチェンジ後、私は現金を4つに分散しました。
そして一番少ない金額を、パンツのポケットに入れたのです。
他の3つは鞄のいろんな場所に分からないように入れていて無事でした。
犯人が筆箱を開けたのは、その中にお金を隠す人が多いから。
クラスメートに現金を筆箱に隠している人がいましたっけ…。
悔しいながらも、被害が最小限だったことに嬉しくなりました。
大金を持っているときはタクシー移動が基本
インドネシアのバスでスリや泥棒の被害にあっている人を見ても、基本みんな黙っています。
報復が怖いからだそうです。
また運転手と車掌も買収されてグルである場合や、乗客同様報復が怖くて知っていても黙っているのが普通です。
大金を持つときやエクスチェンジするときは、安全のためタクシーで移動しましょう!