留学に必要なビザとは?基本情報や申請の流れを確認しよう
2023.11.09
留学くらべーる編集部
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目次
留学にはビザが必要!と聞いたことはあるものの、
- そもそもビザって何?
- 何を準備すればいいの?
- いらない国もあるって聞いたけど…
など、ビザに関して疑問がある方も多いのでは?
そこで今回は、留学に必要なビザについて基本情報や申請の流れ、注意点などをまとめました。
これから留学をお考えの方にとって知っておきたい情報ばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ビザとは
ビザ(Visa)とは、日本語で「査証」を意味する言葉です。
入国許可証としての役割を持ち、渡航先の国に対して申請する必要があります。
パスポートも似たものと思うかもしれませんが、パスポートは日本から海外に行くために「日本」に対して申請します。
たとえばパスポートがあってビザがない場合、自国から海外に出ることはできます。
ですが、入国許可をもらっていないので他の国に入ることはできない、とイメージするとわかりやすいかもしれません。
ただし、日本のパスポートは世界的な信頼度が高く、ビザなし(パスポートのみ)で入国できる国も多いです。
期間や目的によっても異なりますが、パスポートだけでいろんな国に行けるのでぜひ積極的に活用したいですね!
ビザの種類
留学に関するビザは大きく分けて下記3つ。
- 学生ビザ:語学留学や大学留学、大学院留学など
- 観光ビザ:短期の語学留学など
- 就労ビザ:インターンシップや研修など
国によって条件等が細かく異なるので、ビザ申請するときは注意しましょう。
留学に必要なビザ
こちらでは留学する際に必要なビザについて説明します。
ビザによって注意すべき点もあるので、しっかり確認するようにしてくださいね。
基本的には学生ビザ(留学ビザ)が必要!
留学時には、基本的に学生ビザ(留学ビザ)が必要です。
学生ビザの名称は国によって異なり、アメリカでは「F-1ビザ」、カナダでは「Study permit」などと呼ばれています。
また、なかには滞在期間や留学の目的ごとに細かく分類している国もあります。
たとえばイギリスは短期語学留学の場合に「Short-term study visa」を取得しますが、大学に通うのであれば「General student visa (Tier 4)」を申請することとなります。
短期留学ならビザなし(ノービザ、観光ビザ)で語学学校に通える国もある
学生ビザは海外の語学学校や大学、大学院などに通う際に必要ですが、短期留学の場合、国によってはビザなし(ノービザ、観光ビザ)で留学できるケースがあります。
たとえばカナダはビザを申請しなくても最長6ヶ月まで滞在でき、この期間に語学学校に通うことも認められています。
また、観光ビザというと「事前にビザを取得する必要があるのでは?」と思うかもしれませんが、日本の場合は観光ビザの取得が免除されている国も多く、ビザなし(ノービザ)とほぼ同じ意味合いを持っています。
ビザなしは制約も多いので注意!
ビザなしの場合、期間だけでなく受けられる授業時間数が定められている国もあります。
たとえばアメリカは時間数が週に18時間未満でないとビザなしで留学できません。
また、学生ビザであればアルバイトできる国もありますが、ビザなしはもちろんNGです。
時間を気にせず勉強に取り組みたい、現地で働いて留学費用をまかないたいという方は学生ビザの取得を検討するとよいでしょう。
事前に「電子渡航認証システム」の登録が必要な国も
ビザの申請が不要な国でも、事前に「電子渡航認証システム」への登録を済ませておく必要がある国もあります。
手数料は発生しますが、この登録をしておくことでビザを申請することなく一定期間滞在することができます。
【電子渡航認証システム例】
- アメリカ:ESTA
- カナダ:eTA
- オーストラリア:ETA
- ニュージーランド:NZeTA
ワーキングホリデービザという選択肢も!
対象の国や年齢は限られますが、留学時にワーキングホリデー制度を利用する方法もあります。
ワーキングホリデーは国同士の交流を目的とした制度で、自由度の高さが魅力。
語学力を高めるために現地の学校に通うことも認められており、ビザ申請が比較的容易である点や少ない資金で挑戦できる点などからワーホリビザで留学する方もいます。
ただし大学や大学院への進学目的には適用されないため、あくまで語学学校へ留学する場合に検討するとよいでしょう。
語学学校に通える期間は国ごとに異なるので注意!
自由度の高いワーキングホリデービザですが、学校に通える期間は国ごとに異なるため気をつけましょう。
なかには、ワーホリ期間中に制限なく語学学校に通える国もありますが、ノルウェーは3ヶ月未満、オーストラリアは4ヶ月以内、カナダは6ヶ月以内といったようにいくつかの国では期間が明確に定められています。
たとえばカナダやオーストラリアで時間をかけて英語を習得したいということであれば、ワーホリビザでなく学生ビザを選択するとよいですね!
ワーキングホリデー制度について詳しく見る
ワーキングホリデーのビザについて詳しく見る
国別の学生ビザ条件
学生ビザが必要な条件を国別にご紹介します!
「行きたい国が決まっている」という方は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
※ビザの条件等は変更される可能性があります。
最新情報は大使館など公式のものをご確認ください。
アメリカ
アメリカの学生ビザは「F-1ビザ」と「M-1ビザ」に分かれます。
F-1ビザは大学や私立高校、語学学校に通う場合、M-1ビザは専門学校に通う場合に必要です。
ただし、語学留学すべてにビザが必須というわけではなく、週に18時間未満かつ滞在期間が90日以内であればビザなし(ESTAの申請のみ)で学校に通えます。
カナダ
カナダの学生ビザである「Study Permit(就学許可証)」は、6ヶ月以上の留学で必要です。
6ヶ月未満であれば「eTA」を取得しておきましょう。
ですが利用するプログラムや学校によっては6ヶ月以内でもStudy Permitを取得する必要があります。
語学留学であれば基本的にはeTAで問題ありませんが、留学エージェントや留学先に確認しておくとよいですね。
イギリス
イギリス留学に必要なビザは大きく分けて下記の2つです。
ビザの種類 | 条件 |
---|---|
Short-term study visa | 6ヶ月以内あるいは11ヶ月以内の語学留学の場合 |
General student visa (Tier 4) | 大学や大学院、11ヶ月より長く語学学校に通う場合 |
どちらのビザでも語学学校に通えますが、Tier 4は英語力の証明が必要となります。
また、留学期間が最長30日であればビザなしで入国しても問題ありません。
それぞれ細かな条件は異なるので、目的や期間に応じてビザを選択しましょう。
オーストラリア
オーストラリアの学生ビザ(Subclass 500)は、留学期間が3ヶ月以上の場合に必要となるビザです。
語学留学や大学留学、専門学校への留学など、さまざまな目的で利用できます。
また、3ヶ月に満たない場合は短期観光や就学ができる電子渡航許可証「ETA」の取得が必要です。
ニュージーランド
ニュージーランドは3ヶ月以上の留学をする際に学生ビザの申請が必要です。
学生ビザでは語学学校や大学などの教育機関に通うことができますが、交換留学や語学学校から大学など複数の学校に通う場合は別の種類のビザを選択します。
また、3ヶ月に満たない場合はビザではなく「NZeTA」を取得します。
フィリピン
フィリピンは滞在期間が30日以内であればビザの申請が不要です。
30日以上の留学であれば観光ビザを取得・延長することになりますが、語学学校や留学エージェントが手配してくれることが多いので、事前に確認しておくとよいでしょう。
また、留学を目的とする場合は下記の取得が必要です。
種類 | 条件 |
---|---|
SSP(特別就学許可証) | 期間に関わらず語学留学を目的とする場合 |
学生ビザ 9(F) | フィリピンの大学や専門学校に通う場合 |
滞在期間が60日を超える場合は「ACR-I-CARD(外国人登録証)」を登録する必要があるので、そちらについても忘れずにチェックしておきましょう。
フランス
フランスは3ヶ月以内の短期であればビザ申請なしで留学可能です。
4ヶ月~1年間の留学を行う場合に長期学生ビザ(VLS-TS étudiant)を取得し、期限後に延長したい方は現地で滞在許可証を申請することになります。
教育機関で学ぶ期間が6ヶ月未満であれば一時滞在長期ビザ (VLS-T)が交付されることもありますが、こちらは延長ができないので注意しましょう。
ドイツ
ドイツは滞在期間が3ヶ月以内であればビザ申請なしで留学できます。
語学留学だけでなく、インターンシップが目的であってもビザが原則不要です。
また、3ヶ月を超える場合は学生ビザの申請が必要ですが、ビザなしで渡航した後に現地で滞在許可を取得することになるため、書類など漏れのないように気をつけましょう。
ビザ申請のおおまかな流れ
国やビザの種類によって違いはありますが、申請から取得まで大まかな流れは上記のとおりです。
また、ビザ申請には大使館の訪問以外にオンライン申請・書類の郵送などがあります。
申請方法は国やビザによって大きく異なるので、必ず自分の留学したい国の情報を確認するようにしましょう。
こちらでは大使館に訪問する際のビザ申請の流れを紹介しているので、参考にしてみてください。
STEP1:必要な書類を確認する
まずは各国の大使館サイトを確認し、必要な書類をチェックします。
書類ごとに細かな条件が設定されていることも多いので、見逃さないように丁寧に確認してください。
「自分の留学パターンだと何のビザが必要かわからない…」という方は、留学エージェントに相談してみるのもよいでしょう。
必要な書類は国によって異なりますが、たとえば下記が挙げられます。
- ・パスポート
- 有効期限を確認しておく
- ・ビザ申請書
- 大使館のサイトなどからダウンロードできる場合も
- ・入学許可証
- 留学先の大学や語学学校に発行してもらう
- ・預金残高証明書
- ビザの種類や国によって必要な金額が異なる
- ・海外保険加入証明書
- 不要な国もあるが入っておくと安心
- ・健康診断書
- 病院指定の国もあるので注意
STEP2:学校や保険に申し込む
チェックした書類に沿って、学校や保険に申し込みます。
学校への入学許可書など、届くまでに時間のかかるものもあるので、余裕をもって準備をしていきましょう。
また、書類によっては翻訳が必要なケースもあります。
翻訳なしではビザが受理されないため、英語やスペイン語など指示に合わせて準備するようにしてくださいね。
STEP3:書類を用意し、最終チェックを行う
書類の準備が整ったら、それぞれ条件を満たしているか最終確認を行いましょう!
問題がなければ大使館への予約を行い、ビザの申請に進みます。
※大使館への訪問が必要な場合、早い段階で予約が埋まっている可能性もあります。
遠方であれば航空券の用意も必要なので、大使館への予約と並行して書類の準備を進めましょう。
STEP4:大使館などに訪問して申請する
書類が集まったら大使館に訪問し、ビザの申請を行います。
申請時には書類の提出だけでなく、面接やバイオメトリクス認証(指紋認証・顔写真の登録)など国ごとにさまざまなことが実施されます。
不安な方は留学エージェントに相談したり経験者のブログをチェックしたりなど、当日に備えておくのもおすすめです。
STEP5:ビザを受け取る
申請が無事に通れば、ビザを受け取ることができます。
受け取り方法には
- 大使館で直接受け取る
- 郵送で受け取る
- サイトからダウンロードして入国時に持参する
といった方法があります。
郵送で受け取る際にはレターパックが必要な場合もあるので、忘れずに用意しておいてくださいね。
ビザ申請時の注意点
ビザの申請には必要な書類も多く、申請がスムーズに進まないこともあります。
こちらではビザ申請時の注意点をいくつかピックアップしましたので、ぜひチェックしてみてくださいね!
手数料が必要な国も多い
ビザの申請には手数料が必要な国も多いです。
なかには学生ビザを申請するだけで5万円ほどの出費となる国もあります。
また、健康診断や海外保険の証明書の提出が必須であれば、受診料や発行手数料もかかってきます。
面接があれば大使館までの交通費も必要ですし、思いのほか出費がかさむこともあるので、余裕をもって資金を用意するようにしましょう。
追加書類が必要になることもある
審査の過程で補足的な情報が必要となった場合、追加書類の提出が求められることがあります。
なかには今すぐ用意できなかったり期日までの提出が難しかったりする可能性もあるため、留学エージェントに相談しながら準備を進めるのもよいでしょう。
申請から取得まで時間がかかるケースも
ビザの種類にもよりますが、発給にかかる期間はおおよそ1~4週間ほどです。
ですが、混雑シーズンや追加書類が必要となった場合は通常の申請より時間がかかる可能性もあるため、急なトラブルに備えて余裕をもってビザ申請を行うことが大切です。
たとえばアメリカのビザに関する公式サイトでは「渡米予定日の少なくとも3ヶ月前に申請を行うこと」を推奨しています。
大使館での面接があれば事前の予約も必要なので、各国の指示に従って早めの準備を心がけましょう!
留学のビザに関するよくある質問
ワーホリのビザってどうやって取得するの?
国によって異なります。エージェントを利用すればより安心なのでおすすめです。ワーホリビザの申請方法は、オンラインや大使館への書類持ち込みなど、国によってさまざま。大使館に行く場合は予約が必要な国もあります。申請できる時期が限られている国もあるので、早めに確認しておくようにしましょう!
高校生の短期留学でビザは必要?
短期留学でビザが必要かどうかは、国によって異なります。たとえば、カナダに短期留学をする場合は、半年以内であればビザは不要です。自分が行きたい国はビザが必要なのか、必要であればどんな手続きをするのかをしっかり調べてくださいね。
申請してからワーホリビザが発給されるまでにどのくらい?
ワーキングホリデービザを申請してからビザ発給までにかかる期間は、申請した国によってさまざまです。最短で申請の翌日に受け取り可能な国もあれば、発給までに数日~数週間を要する国もあります。
現地でビザの期間を延長できる?
期間を延長できるかどうかは国によって異なります。留学先でそのまま延長できる国もあれば、いったん国外に出てからビザを申請しなおす必要がある国もあります。また、滞在期間を伸ばしたいのであればビザの種類を切り替える方法もあるので、必ず国ごとのビザ情報を確認するようにしてくださいね。
学生ビザから就労ビザに変更できるの?
大学留学中に就労ビザをサポートしてくれる企業が見つかった、学生ビザで語学学校に通っていたけどワーキングホリデービザに切り替えたなど、学生ビザから就労ビザに変更する方法もあります。ただし国によっては手続きが難しい場合もあるため、事前にしっかり情報を収集するようにしましょう。
ビザ申請にはどのくらいの英語力が必要?
ビザ申請に必要な英語力は留学の目的や国によって異なります。オンラインで申請できる国であればほとんど英語が話せなくても申請可能ですが、申請時に英語力の証明書が必要な国や英語での面接が行われる国もあります。自分の場合はどうなのか不安な方は留学エージェントに相談してみるのもよいでしょう。
各国の在日大使館サイト
ビザ情報を確認する際には、各国の最新情報をチェックすることが大切です。
下記では留学人気国の在日大使館サイトを紹介しているので、必要な書類や手続き方法などしっかり確認してから申請を進めてくださいね。