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【体験談】デンマークのワーキングホリデーは驚きの連発!きっかけをくれた友人に感謝♡

2023.10.19

留学くらべーる編集部

【体験談】北欧・デンマークのワーホリは仕事探しが難しい?!普通の会社員だった私がワーホリを通して感じたこと
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ここでは、デンマークでワーキングホリデーをされたchihiroさんの体験談を紹介します。

chihiroさんがワーキングホリデーを決めたきっかけや現地での様子など、デンマークやワーホリに興味のある方におすすめの内容になっています。
ぜひこの機会にチェックしてみてください♪

デンマークのワーホリが気になったらこちら

プロフィール

項目 概要
名前 chihiro
渡航した年 2015年4月
渡航先の国/都市 デンマーク/ヘルシンゲル、シンダル
渡航時の年齢 25歳

普通の会社員だった私がデンマークでワーホリをしようと思ったワケ

きっかけは親友とのたわいのない会話から

私がワーキングホリデーに興味を持ったのは、普通に親友とお茶をしているときの、彼女から言われた言葉がきっかけでした。

私の「1回でいいから海外に住んでみたいな~」というつぶやきに対して、彼女は「ワーキングホリデーやってみれば?」と言ってくれたのです。
私は軽い気持ちで発した一言でしたが、この親友の言葉が妙に気にかかって、その日のうちにワーキングホリデーについて調べていました。

ワーキングホリデーについては居酒屋に貼ってあるあれね、ぐらいにしか思ってなかったのですが、いろいろな方の体験談などを読んでいくうちにどんどん妄想が膨らんでいって、「やってみたい!」という確信に変わっていきました。

当時は会社に勤めていたのですが、残業続きのハードワークに追われる日々の中で、自分の理想としていた暮らしとのギャップを強く感じるようになっていた時期でもありました。

普通に転職するより、ここで一度リセットして自分を見つめる時間を作りたいという気持ちが、私の背中を押しました。

渡航先決定!なぜデンマーク?

ワーキングホリデーを考え始めた当初は、多くの方と同じようにオーストラリアやカナダなど、英語圏を候補として考えていました。

ただ調べていく過程で、北欧でもワーキングホリデーができる国があることを知りました。
以前フィンランドを訪れたことがあり、その時の不思議に惹きつけられた感覚と北欧のライフスタイルやワーキングスタイル、デザイン・文化に興味があったことから、北欧を渡航先として選ぶことに。

北欧でワーホリができる国といえば、デンマークとノルウェー。
そのうち、なぜデンマークを選んだかというと、「デンマークの方が寒くないから」という安易な理由です(笑)

寒さが大の苦手である私は、北欧でもできるだけ南の国をと、デンマークを選んだのでした。
当初は安易な選択でしたが、デンマークという国を調べていくうちに、この国に関する神話的な話の数々(世界一幸せな国、仕事は16時までなどなど)を実際にこの目で確かめてみたいと思うようになりました。

デンマークの風景①

日本ではありえない!デンマークに来てびっくりしたこと

英語が超堪能なデンマーク人!

ワーキングホリデーでデンマークに来て一番びっくりしたのは、デンマーク人のほとんどが英語を話せるということです。
しかも超堪能!

コペンハーゲンの駅員さんはもちろん、田舎住みのご老人まで、本当にみなさん英語がしゃべれるのです。
私がデンマーク語を話せないと分かると、すぐに英語に切り替えてくれます。

なぜこんなに英語が堪能なのかデンマーク人に聞いてみると、いろいろな答えが返ってきました。

まず、デンマーク語と英語は言語的にかなり似たもの同士であるということ。
文法はほとんど同じで、語彙も似ているものが多いそうです。

そして英語教育の開始時期は小学校3年生頃と、早期学習も大きく関係しているようです。
また、テレビをつけると英語圏の番組にデンマーク語字幕を付けてそのまま放映しているものが結構多いです。

こういった英語が身近にある環境も影響しています。

最後に、デンマークという国自体がとても小さく人口も少ない事から、海外進出という概念が国民に広く浸透していることも一つの要因だそう。
こういった国際的立場が英語習得を当たり前のものとしているみたいです。

デンマークのお店

自転車大国のデンマーク

またコペンハーゲンの街を歩いていると驚くのは、その自転車利用者の多さです。

なんでも、コペンハーゲンは市民の自転車利用率が世界で第2位!(第1位はアムステルダム)
道路も国道でさえも自転車用道路が設置されています。

通勤や通学に自転車を利用する人は全体のおよそ半数、そして、コペンハーゲン市民の5人に4人が自転車を所有しているそう。
これだけ自転車が普及している背景には、コペンハーゲンの市をあげての取り組みがあります。

まず、自転車普及率が上がると、それだけ国から市への支援金が増えるそうです。
そして自転車を利用することで大気汚染が減り、環境にも良い。
また騒音も減ります。

他にも、自転車利用は健康促進、生活水準の向上、幸福度アップにもつながると考えられています。

ということで自転車で溢れる街コペンハーゲン、ワーキングホリデーや留学などで訪れたらくれぐれも自転車用道路を歩かないように気をつけましょう。
本気で怒鳴られます(笑)

海外の自転車風景

電車が超豪華!そしてラッシュアワーでも混んでない

自転車利用が多いデンマークですが、電車のクオリティーがとんでもなく高いんです!
私が住んでいる田舎の小さい街でも、まるで新幹線のような作りの電車が走っています。

まず電車内で無料wi-fiが利用できること、そして充電用のコンセントが備わっていることにびっくり!
また各シートにゴミ袋・テーブルが設置されています。
なので電車内で飲食もしていいし、ゴミが出たら捨てて帰って大丈夫なんです。

シートも豪華で、肘掛はあるわ枕っぽいクッションはあるわ…日本の電車とは比べものにならないクオリティーの高さです。

そして自転車専用車両があるところはなんともデンマークらしいところ。
ちなみに自転車をとめるためのベルトまで備わっています(※コペンハーゲンではエストーやメトロなど、違うタイプの電車もあります)。

これらのクオリティーに加えて驚くべきことは、ラッシュアワーでもまったく混んでいないこと。
東京の電車みたいにぎゅうぎゅうな状態は一回も見たことがありません。

人口がもともと少ないこともありますが、ここでも自転車利用者の多さが関係しているんだと思います。

デンマークの電車

最初の3ヶ月間を過ごしたデンマークの寄宿制学校「フォルケホイスコーレ」

北欧特有の学校フォルケホイスコーレとは?

フォルケホイスコーレ」とは、北欧特有の成人教育機関のことで、さまざまな科目を学ぶことで将来自分が何をすべきか、また何に興味があるのか、ということを探すための学校です。

全てのフォルケホイスコーレは寄宿制となっていて、他の学生と寝起きを共にすることでさまざまな価値観を共有し、他者と生きることを学ぶことも大きな目的となっています。

フォルケホイスコーレの特徴

  • 17歳以上が通うことができる
  • 入学試験はなし、テストもなし、成績表もなし
  • 寄宿制。先生も同じ敷地内に住んでいる
  • 科目はさまざま。芸術系からスポーツ、人文科学など
  • 学習期間は8~24週間

デンマークの国旗

私が3ヶ月間生活したIPC

ワーキングホリデーの最初の3ヶ月間私が生活をしていた「IPC(International People's College)」は、フォルケホイスコーレの一つで、唯一の外国人向けのフォルケホイスコーレなのです。

というのも、フォルケホイスコーレの経営にはかなりの税金が使われているため、通常は学生の半分がデンマーク人でなければならないようです。
外国人向けのため、公用語は英語で、授業も連絡事項もすべて英語で行われます。

海外生活をしたことがなかった私は、まずは英語を話すことに慣れるためにIPCに入学を決めました。

また、デンマークでの仕事探しや住居探しは困難を極めるようで、このIPCにいる間に仕事探しや住居探しをする方が多いようです。

デンマークのフォルケホイスコーレ①

どんな授業があるの?雰囲気は?

IPCの授業は、Art&Craft、Choir、Photography、Movie takingなどの文化系のクラスから、Workout、Sportsなどのスポーツ系、英語・デンマーク語の語学系、Development management、Global challengeなどの国際的なテーマを扱うものまでさまざま。

科目ごとに英語のレベルが設定されているので、自分の英語レベルに合わせて選ぶこともできます。

雰囲気はというと、本当にいろいろな国籍の子がいるので、結構バラバラ。
毎週のようにパーティーをしているイケイケな子もいれば、何やら議論をしているグループもいて、かたや日本人同士で集まっていたり…(←ダメなパターン笑)。

私は、共有ルームでまったりおしゃべりしていることが多かったです。

また授業の他にも、スクールトリップや自国の文化を紹介するCultural night、生徒会が主催するイベントが定期的に行われるので、世界中に友達を作るチャンスがたくさんあります!

デンマークのフォルケホイスコーレ②

家や仕事探しが困難なデンマークで家と仕事が一気に手に入る方法!

デンマークでの家・仕事探し

ワーキングホリデーでデンマークに来たからには、アパートを探して仕事を探して…と生活の基盤を整えなければいけませんよね。
しかし、デンマークでのアパート探しや仕事探しは、困難を極めるのが現状です。

特にコペンハーゲンでは、慢性的に部屋が足りていないらしく、デンマーク人の間でさえもかなりの争奪戦のよう。
私の友人でも、部屋の見学までとりつけるのにとても苦労していました。

仕事面でも、ほとんどの仕事がデンマーク語が必須のようで、まずはデンマーク語がそこそこ話せるようになる必要があります。

WWOOFというサイトを通じて見つけたB&Bで仕事開始!

そんな状況の中、私はB&Bでの仕事を6ヶ月目にスタートしました。

ここを見つけたのは、WWOOFというサイト。
このサイトは、主にファームステイ(農業を営んでいる家でのホームステイ)先を探すことができる場所で、登録者は働く代わりに宿泊場所と食事を提供してもらえます。

なので、働いているといっても給料は入ってこず、宿食事付きのボランティアのような感覚。

お金はもらえないけども、私の場合そもそもの渡航の目的として北欧の暮らしやライフスタイルを体験することがあったので、家族に混じって生活できることは、私的にはアパートに住むよりいいのかなと。
また月々かかる生活費を考えると、給料をもらえたとしてもトントンなのかなーとも思ったり。

WWOOFと類似するサイトで、Workawayというサイトがあります。
ステイ先の国ごとに登録料を払って登録しなければならないWWOOFに比べて、Workawayは登録料を一度払うだけでさまざまな国のボランティアに応募できるので、こっちの方がおすすめ度は高いです。

仕事内容も農業に限らずさまざまなので、私はWorkawayに登録し直しました。

デンマークの風景②

気になる仕事内容は?

私が働いているB&Bは、陶芸家のご夫婦が営まれていて、陶芸スタジオとギャラリー、カフェが併設されていました。

仕事内容は本当にいろいろで、普通のB&Bの仕事(ベッドメイキングや掃除、キッチンの手伝いなど)から、陶芸用の窯作り、窯焚きの手伝い、家の中のリノベーションなど、かなり特殊なものまで。

ボランティアの国籍もさまざまで、私がここで生活してきた1ヶ月半だけでも、スペイン、アルゼンチン、イタリア、フランス、アメリカ、デンマーク、ドイツと計7ヶ国。
仕事後は、森まで散歩に行ったり、ベリー摘み、キノコ狩りなど、完全に自然児な生活を送っています。

またスタジオが空いているときは陶芸体験もさせてくれました。
スペイン人のボランティアの方が陶芸経験者で、一から丁寧に教えてもらいました!

ちなみに仕事では主に英語を使うので、デンマーク語ができる必要はありません♪

デンマークでの仕事①

ワーキングホリデーを通して感じたこと。残業しないデンマークのワークスタイルとは?

日本とは違う「察してくれない」文化

私はデンマークの田舎にあるB&Bで働いている(宿食事付きのボランティア)のですが、ここではいろんな国籍の人と働いてきました。

ワーキングホリデーをして思ったのは、文化が違うだけでこんなにも一緒に働くのが難しいのかということ。
ボランティアだということと、人にもよるんだと思いますが、基本的に「察してくれません」(笑)

例えばまだやる仕事がたくさんあるのに携帯をずっといじっていたり、仕事中にSkypeし始めたり…。
私が動き回ってアピールしても全く気づいてくれません(泣)。

なぜか私だけ必死に働いていて、ストレスがたまっていた時期もありました。

そんな中、私と同じように感じていたアルゼンチン人の男の子に、「なんで相手に言わないんだ」と言われたのです。
「今言わないと後から大きな問題になる」と。

私としては相手に気づいてほしかったのですが、そういう文化がない人にとってそれは難しいことのようです。

それ以来、何かあれば相手に丁寧に伝えるようにし、みんなに周知すべきことは毎朝のミーティングで発言するようになりました。
たまに変な空気になることもありますが、それは気にしないようにしています(笑)

デンマークでの仕事②

メリハリのついたデンマークのワークスタイル

逆にワーキングホリデー中、海外で働いていて「いいなー」と思うことは、仕事をきっかり切り上げるところ。

たとえやり残したことがあっても、終業時刻になったらすぐに仕事を辞めて、フリータイムに入るのです。

私が働いているB&Bのご主人曰く、「仕事は潔く切り上げることが大切、仕事をだらだら続けるより外の世界を探索したり、自分の好きなことに打ち込むことに時間を費やして欲しい」とのこと。

デンマークではこういったワークスタイルが一般的らしく、16時になったら仕事は切り上げてまっすぐ帰宅するということが珍しくないそうです。
日本だときりのいいところまで仕上げてから帰宅したり、ちょっとの残業は当たり前のような雰囲気がありますよね。

デンマークにはhygge(ヒュッゲ)という言葉がありますが、これは「心地よい、リラックスしている時間」を意味します。
デンマーク人はこのhyggeをとても大切にしていて、仕事後のhyggeは欠かせないものだそう。

こういった価値観がメリハリのついたワークスタイルを生んでいるのかもしれませんね。

私も仕事後は近くの森まで散歩に行ったり、ほかのボランティアの子とおしゃべりしたりと、hyggeな時間を過ごしています♪

デンマークのワーキングホリデーで刺激的な海外生活を!

いかがでしたか?

日本とは違った文化や習慣に驚き、とまどいながらもデンマークでのワーキングホリデーを満喫したchihiroさん。
日本でのハードワークから一変、デンマークスタイルの働き方で充実した日々が過ごせたようですね♪

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