【体験談】アメリカでダンス留学!心構えやダンス学校情報などをお届けします♪
2018.08.24
留学くらべーる編集部
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目次
プロフィール
項目 | 概要 |
---|---|
名前 | Sally:)さん |
渡航した年月 | 2008年10月 |
渡航期間 | 6年 |
渡航先の国/都市 | アメリカ/ニューヨーク |
渡航時の年齢 | 19歳 |
長年の夢だったアメリカ・ニューヨークに留学!
念願のニューヨークについに到着
高校生の頃からニューヨークに留学するのが夢だった私は、コツコツバイトをして貯めたお金でやっとニューヨークにやってきました。
当時は、「お世話になっていたバレエ教室で講師をするために海外でダンスを勉強できればいいかな」と思っていたのですが、いざ留学してさまざまなジャンルのダンサーと出会うと、自分にはいろんな道があることに気づき始めました。
当時19歳だった私は、ダンサーとしても人間としてもまだまだ未熟でしたが、同じ学校に通っていたお姉さんやお兄さん方にたくさんお世話になって、なんとか卒業できました。
つらい練習ももちろんありましたが、それも含めて毎日踊れることが楽しくなってきたときに、ダンサーになろうと決めました。
ひょんなことからバレエ団に入団してしまった…!
私が通っていたのはSteps on Broadwayという、日本でも有名な学校です。
バレエ団ではありましたが、バレエ以外の先生方もとても素晴らしい方ばかりでした。
クラスを終えて廊下でストレッチをしていると、偶然見に来ていた先生の友人である某バレエカンパニーのディレクターに声をかけられ、オーディションのお誘いを受けることもありました。
ちょうど「くるみ割り人形」のシーズンだったのでダンサーが必要だったようです。
ひょんなことからそこのカンパニーに所属することになり、しばらく踊らせていただきました!
なんだか夢のような話でしたが、ニューヨークでは比較的よくあることのようです。
もう慣れてしまったけど、よく考えたらすごいこと
ダンスカンパニーを掛け持ちできるというところが、日本とニューヨークの大きな違いだと思います。
バレエ団に入っていてコンテンポラリーのカンパニーにも入っていてミュージカルにも出てます!というダンサーは珍しくありません。
ニューヨークには中規模のダンスカンパニーが多くあるので、そういったことが可能なんだと思います。
踊る機会もとても多いし、ダンサーには嬉しい街です。
そして、ニューヨークでクラスを受けはじめて私が一番びっくりしたのは、クラスの代行講師にアメリカンバレエシアターのプリンシパルが来ること!
20ドル(当時日本円でおよそ1,600円)でプロのレッスンが受けられるなんて!
本当に貴重な経験だなあ!と感激してしまいました。
ニューヨークでダンスを学ぶ日々!
ダンス留学生は忙しい
ダンス留学をするにあたって、知っておいてほしいことはダンサーは忙しいということです。
日本でも有名なダンス学校は、必須クラスの数が決まっています。
私が当時通っていた「Steps on Broadway」は、週に18時間のクラスを受けなければなりませんでした。
毎日2クラス受講して、週に1日お休みがあるという計算です。
簡単そうに見えますが、意外と難しい!
環境が変わって毎日踊るようになると体に負担がかかって怪我をしたり、毎日どこかで何かしらのオーディションがあってクラスに間に合わなかったりと、想定外の生活が待っていて目まぐるしい忙しさです。
充実感あふれる毎日
毎日ダンスができるのは夢に近づいている実感が持てるので、ただ忙しいだけでなく充実感もありました。
数あるクラスの中からお気に入りの先生を見つけて、その人のクラスを受け続けると、「Student Lub」という学生によるダンスショーケースに出られることもあります。
しっかりとしたシアターをもっているダンススクールもあるので、発表会というよりはダンス公演に近いものがあり、そこで下積みを経験しオーディションなどの「就職活動」に生かすのです。
英語での打ち合わせやリハーサルはダンサーの卵たちにとって、とても良い経験になることは間違いありません。
オーディションの情報は、オーディション会場でGet!
ダンサーたちの就職活動とは「オーディション」に他なりません。
こちらのオーディションはすごく賑やかで、みんなワイワイと会話が弾んで楽しい雰囲気が漂っています。
同じ学校に通っているけど話したことがない子に、オーディション会場で「Hi!あなた〇〇のクラス受けてるでしょ?」なんて、フランクに話しかけられることもあり、知り合いを増やすのにもいい機会です。
「明日は〇〇カンパニーのオーディションがあるから、行ってみたら?」「こんな感じの踊りをするカンパニー知らない?」といろんな情報が飛び交うので、良い情報収集の場でもあります。
知人が増えると、緊張するオーディションも楽しくなりますよ♪
ダンス留学でのホームシックを回避しよう
心細くなる前に
環境も変わって心機一転!頑張って英語もダンスも上達するぞ!
留学をする方は、少なからずこんなイメージを持って渡航されると思います。
でも実際、言葉が通じない土地での生活は想像以上に大変!
私はニューヨークに渡米して7年近くになりますが、環境の変化に気持ちが追いつかず、帰国したダンサーの卵をたくさん見てきました。
留学生活は最初が一番大変です。
なんとなく心細さを感じてしまうと、日本での生活がとても恋しくなってしまうものです。
ホームシックになることは自分が成長のために大切な糧の1つなので、必ずしも悪いことではありません。
ですが、ならないに越したことはないので、ホームシックを回避する方法を紹介しようと思います。
「頑張るけど、頑張りすぎない」
こちらのクラスには、日本では考えられないような有名ダンサーの方もよくいます。
ホームシックになる人達はその人達と自分を比べて落ち込んでしまいますが、そんな必要は全然ないんです。
さらに、こちらの教師たちはもちろん外国人なので、日本で習ってきたメソッドとは少し違う場合があります。
毎日何時間も今までと違うメソッドを踊っていると思わぬ瞬間に怪我をして、長い期間踊れなくなってしまうかもしれません。
こんなことが積み重なると、大きなストレスに変わって「帰りたい…」と言う気持ちが出てきやすくなります。
そうならないように、頑張りすぎないで生活することが、ホームシックを回避することに繋がります。
日本語を話す環境を作る
英語も上達したいのにそれでは勉強にならない!と思う方もいるかもしれませんが、結構大事です。
最初のうちからスラスラ喋れる人なんていませんから、思っていることを気軽に話せる環境はあったほうが良いと思います。
ニューヨークには日本人が多いのでその環境はすぐに見つかりますし、困ったときに相談できる人がいるだけで気持ちに随分と余裕ができますよ。
ニューヨークは、マイペースだけどアイデンティティをしっかり持っている人にとっては、素晴らしいチャンスがたくさんやって来る場所。
一方で、立ち止まってしまうと取り残されている錯覚に陥る忙しい街です。
不安要素はサクッと回避して、気持ちの良いダンスライフを送ってください♪
ニューヨークのダンススクールを紹介♪
Steps on Broadway
Steps on Broadway(通称STEPS)はバレエ、コンテンポラリー、TAP、モダンなどが強いと言われているダンススクールです。
バレエのクラスにはアメリカンバレエシアターのバレリーナ達がプライベートで受けに来たり、ジャズのクラスにはBroadway musicalのアクター達がいたりと贅沢なクラスが盛りだくさんな学校!
毎年1回、学校のスカラシップオーディションが行われます。 オーディションではバレエ、リリカルジャズ、シアタージャズなどの数種類のダンスを踊り、教師たちによって合格者が決められます。
受かるコツは、昔からSTEPSにいて人気のある先生のクラスをなるべくたくさん受けることかと思います。
Peri Capezio Dance Center
Peri Capezio Dance Center(通称Peri)は校舎が比較的新しく、広くて設備の良い学校です。
一番大きなスタジオには天窓が付いており、自然光の心地よい雰囲気があります。
コンテンポラリーが強い学校のイメージがありますが、HipHopやモダンなどにも面白いクラスがたくさんあります。
Periはダンスカンパニーも持っていて、オープンオーディションも開催されます。
リモンや殺陣、アフリカンなどユニークなクラスがあったり、ピラティスの資格を取れる学校と繋がっていたりとスキルアップのチャンスが多く望める学校でもあります。
日本人の教師もいるので、お話を聞かせてもらったり相談にのってもらったりするのも心強いかもしれません!
Alvin Aily Dance Theater
Alvin Aily Dance Theater(通称エイリー)は言わずと知れた、ホートンの強豪校!
アルビンエイリー氏が設立した学校です。
エイリースクールに入学するのには年齢制限がありますが、一般向けのオープンクラスもあります。
エイリーカンパニーには、やはりアフリカ系アメリカ人が多く所属していますが、現在は日本人ダンサーが1人踊っています。
そういった方とお話できるチャンスがあるのも、カンパニーを保有している学校の魅力です。
エイリーカンパニーではもちろんホートンがメインで踊られていますが、海外からやってくる振付家にはコンテンポラリーやバレエがメジャーの方も多いので、スクールでもバレエやコンテンポラリーに力を入れているようです。
ブロードウェイオーディションを受ける際の準備
ブロードウェイのオーディションを探そう!
ニューヨークにダンスで留学するとなったら、やはりブロードウェイのオーディションは受けておきたいものです。
オーディションの情報は、一般的に雑誌やWebサイトで見つけますが、有名なカンパニーや大きいショーのオーディションは周りが騒ぎ出すので勝手に耳に入ってきます。
開催日を確認したら、カンパニーのWEBサイトなどで直接コンタクトを取ってみましょう。
オーディションの前にレジュメ(履歴書)やダンスムービーを提出しなければならない場合があるので、ホームページは見ておいた方がいいと思います。
返信が来たら持って行くものが書いてあるので、忘れ物などしないようにしてください。
オーディションを受けるために歌の準備をしよう
ブロードウェイミュージカルでダンサーを募集している場合でも、歌の審査が含まれていることが非常に多いです。
自分の得意な歌の楽譜を持って行き、ピアニストに「ここまで弾いてください」とお願いして、歌の審査が始まります。
歌のレパートリーがない方は、何か準備した方がいいでしょう。
ミュージカルの曲を持って行く方が多いですが、同じ作曲家の別の曲や、同じようなジャンルの曲でも大丈夫です。
本当に歌えない人は「アメイジングレイス」を歌有人もいます。
ただしあくまでもダンサーオーディションなので、歌に力を入れすぎなくても大丈夫なよう。
審査員もダンサーに歌唱力はあまり期待していないようです。
当日の心構え!
多くの場合、オーディションは朝から行われます。
大きいカンパニーでは人数制限があるケースもありますが、1時間~30分ほど前に到着しサインインすれば溢れることはありません。
その後は、プロダクションやショーの内容によって異なりますが、たいていは「振付を与えられる→数人で踊らされる→審査される」の流れです。
最終選考までに3~5回のカットがあり、最後まで残ればあとは電話が来るのを待つのみ。
上手に踊ることや歌うことに考えが偏りがちですが、オーディションでは笑顔を忘れないことが一番大事だと思います。
振付家や監督が「一緒に仕事をしたい」と思う人間性がないと採ってもらえません。
素敵な笑顔に気合いを入れて頑張ってきてください!
本場ブロードウェイミュージカルに出る!
ブロードウェイ出演までの流れ
英語が苦手、歌が苦手なダンサーにも、ニューヨークならチャンスがたくさんあります。
まさに英語が苦手、歌が苦手でもブロードウェイに出れるチャンスを経た友人に、どういった状況だったのか聞いてみました。
まず、本番の約1年前からオーディション情報が出て、オープンオーディションを行います。
1~6次オーディションまであり、最後に連絡があった人だけが出演できるという、厳しい長い道のりです。
また本リハーサルの前に本番を見据えたリハーサル「ワークショップ」というものが存在し、そこでもディレクターやキャスティング、コレオグラファーなどが常にリハーサルを見学して選考しているので、これも実質オーディションにあたるそうです。
選考に落ちても、ぱっと切り替え!
ダンサーにとって厳しい世界ではありますが、英語が苦手だとかネイティブのように発音ができない…などと言って諦めずに、今あるものを磨いていけばアメリカンドリームも夢ではありません。
オーディションに合格するのには技術、表現力、想像力だけが必要なわけでなく、人種や身長など他にもいろんな条件があります。
選考に落ちたとしても、気落ちせずにそのオーディションで得た経験をフィードバックし、次に向けて行動することがとても大切だと思います。
何よりも日本人ダンサーとして世界で生き残るには、自分にしかない「個性」を磨くことが最大の武器となりますからね!