デンマークのワーキングホリデー費用はいくら?
2023.08.16
留学くらべーる編集部
目次
デンマークワーホリに興味はあるものの、「どのくらいの費用を準備すれば、物価の高いレンマークで生活できるのだろう」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
こちらでは、デンマークワーホリに向けて用意しておきたい初期費用や、1年間に必要な費用の目安などをお伝えします。
また、語学学校の学費やアルバイト代の目安についてもお伝えするので、現地で就学や就労をする予定の方はぜひ参考にしてくださいね!
デンマークワーキングホリデーの初期費用
- 出発前の費用
- 約69万円
デンマークでワーキングホリデーをするために必要な費用は、約69万円です。
費用は現地での過ごし方や渡航時期によっても変わってきますが、
-
出発前に必要な費用:約30万円
(パスポート申請料・ビザ申請料・渡航費・海外保険料など) -
渡航後3ヶ月分の生活費:約39万円
(食費・滞在費・おこづかいなど)
の計69万円ほどの準備があれば、今からワーホリビザの申請を行ってもスムーズに準備を進められるでしょう。
ただし、渡航後すぐに仕事が見つからなかったり、語学学校に通ったりする場合は、さらに準備が必要です!
現地で焦らなくても済むように、予算は多めに考えておくことをおすすめします。
出発前に必要な費用(約30万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
パスポート申請料 | 約1.6万円 |
ビザ申請料 | 無料 ※ただし手数料として20ユーロ(約2,400円)必要 |
渡航費(片道) | 約8.5万円 |
海外保険料 | 約20万円 |
パスポート申請料
年齢 | 有効期限 | 手数料 |
---|---|---|
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
20歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
パスポートは有効期限や作成時の年齢によって費用が変わります。
10年間有効なパスポートのほうが割安なので、20歳以上であればそちらを作成するのもおすすめです。
デンマークワーホリのビザ申請には、有効期間の十分なパスポートと、そのコピーを1部提出しなければいけません。
表紙や白紙ページを含む全ページがコピーの対象となるため、印刷に抜けがないよう最終チェックを忘れずにしましょう。
参照:外務省
ビザ申請料
デンマークワーホリはビザの申請に費用がかかりません。
ですが、申請を行う際にVFS(ビザ申請センター)への手数料として20ユーロ(約2,400円)の支払いが発生するため、忘れずに用意しましょう。
また、ビザ申請時は予約が必須なので、大使館とビザ申請センターの公式サイトをよく確認して準備を進めるようにしてくださいね。
参照:駐日デンマーク大使館
デンマークへの渡航費(片道)
- 片道の渡航費
- 約6.5~10.5万円
日本からデンマークへの航空券代は、経由便の場合で片道6.5~10.5万円程度が相場です。
時期にもよりますが、直行便をする場合はこの倍以上の値段がすることも。
航空券代は7~8月が最も値段が高くなりやすく、11月や1~2月に値下がりする傾向にあります。
そのため渡航時期を調整できる方は、オフシーズンの冬場を狙うとよいですよ!
また、デンマークのワーホリビザは往路の航空券だけでも取得できますが、その場合は英訳された「帰国便の購入資金所持証明」が必要となるため、ビザ申請時までに準備しておきましょう。
海外保険料
海外保険料の目安は、1年間で15~25万円です。
デンマークで住民登録を済ませると、外国人も無料で医療を受けられるようになります。
ただし、専門的な治療や歯科治療は医療費の支払いが必要となるため、念のため海外保険に加入しておくとよいでしょう。
世界的に見て医療水準の高いデンマークですが、残念ながら日本語対応の病院はほとんどありません。
デンマーク語や英語に不安がある方は、通訳サービスを提供している保険会社を選ぶのもおすすめですよ!
渡航後3ヶ月分の生活費(約39万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
滞在費 | 約19.5万円(月6.5万円×3ヶ月) |
食費 | 約12万円(月4万円×3ヶ月) |
おこづかい (交通費・交際費など) |
約7.5万円(月2.5万円×3ヶ月) |
渡航後3ヶ月の生活費の目安は約39万円です。
デンマークは、ワーホリビザの申請条件に15,000クローネ(約24.3万円)の資金があることを挙げています。
往路の航空券のみで入国する場合は、帰国便の購入費用である5,000クローネ(約8.1万円)を加算した総額20,000クローネ(約32.4万円)が必要です。
デンマーク到着後、すぐに住居や仕事が見つかるとは限らないので、できるだけ資金に余裕を持って渡航しましょう!
語学学校に通う場合は1ヶ月あたりプラス7~17万円が必要
デンマークの語学学校の学費は、月7~17万円が目安です。
ただし、期間やコースによっては無料で通える学校があるので、渡航前にいろいろな学校の情報を集めてみてくださいね。
また語学学校だけでなく、デンマークでは「フォルケホイスコーレ」という教育機関で語学の勉強ができます。
フォルケホイスコーレは、学費・宿泊費(全寮制)・生活費がセットなので、民間の語学学校より費用を全体的に安く抑えられますよ!
デンマークワーキングホリデーで必要な費用の目安(1年間)
- 1年の費用
- 約195万円
ワーキングホリデーの場合、現地での過ごし方によって費用が大きく変わってきます。
観光メインであればそれだけ出費も増えますし、現地ですぐに働くのであれば貯金にほとんど手をつけずに帰国することもできるでしょう。
世界トップクラスの給与水準の高さを誇るデンマーク。
一見するとたくさん稼げそうな気がしますが、デンマークはワーホリ中の就労期間が6ヶ月間と定められているため要注意!
6ヶ月以上滞在する場合は、どうしても仕事ができない期間が発生してしまうので、十分な資金を準備しておくようにしましょう。
ワーホリ中に必要となる費用の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
出発前に必要な費用 (渡航費・諸手続き・海外保険料) |
約30万円 |
滞在費 (12ヶ月分) |
約78万円 (月6.5万円×12ヶ月) |
食費 (12ヶ月分) |
約48万円 (月4万円×12ヶ月) |
おこづかい (12ヶ月分) |
約30万円 (月2.5万円×12ヶ月) |
航空券(片道) | 約8.5万円 |
合計の支出 | 30+78+48+30+8.5 =194.5万円 |
アルバイト代 (6ヶ月分) |
約173万円 ※時給1,800円/月160時間勤務の場合 |
最終的な合計 | (30+78+48+30+8.5)-173 =21.5万円 |
デンマークでワーキングホリデーをした場合、1年間の出費目安は約195万円です。
語学学校に通う場合は、上記に学費を追加して計算してみてください。
デンマークは給与水準が高く、日本より高い賃金で働けます。
時給1,800円のアルバイトを月に160時間×6ヶ月することができれば、最終的な出費を大きく抑えられるでしょう。
デンマークは就労期間が最大6ヶ月間と決まっているので、できるなら6ヶ月フルで働いて生活費の負担を減らしたいですね!
デンマークでの滞在費
- 1年間の滞在費
- 約36~120万円
デンマークワーキングホリデーの滞在費は、1ヶ月あたり約3~10万円、1年間で36~120万円が目安です。
デンマークの家賃相場は日本と同じか少し高いくらいですが、家具・家電つきの物件が多いため初期費用はほとんどかかりません。
また、首都コペンハーゲンのアパートは、月10万円以上かかる物件が多いですが、シェアハウスに住む場合は月3~6万円程度に抑えられます。
「できるだけ家賃に費用をかけたくない」という方は、シェアハウスを活用するか、コペンハーゲン以外の都市で生活するとよいでしょう。
デンマークでの食費
- 1年間の食費
- 約36~60万円
デンマークの食費は、1ヶ月あたり3~5万円、1年間で36~60万円が目安です。
デンマークは特に外食費が高く、安めのレストランでも2,000円近くかかります。
そのため出費を抑えるなら、スーパーや市場を活用した自炊メインの生活がよいでしょう。
また現地で語学学校に通う方は、フォルケホイスコーレを利用するのもおすすめです。
フォルケホイスコーレは寮で食事が提供されるので、食費を抑えられるほか自炊の手間も省けます。
また、飲食店で働く方であれば職場によってはまかないが提供されることも。
自炊が苦手な方は、レストランや食堂など飲食店の仕事を探してみるのもよさそうですね!
おこづかい(交際費・交通費など)
デンマークのワーキングホリデー中にかかる費用としてそのほかに挙げられるのが、交際費や交通費などです。
これらは滞在先から語学学校・職場までの距離や現地で何をするかなどによっても変わってきますが、1ヶ月で2~3万円、1年間で24~36万円くらいが目安です。
公共交通機関をよく使う方は、定期券を購入すると月6,000円程度で電車・バス・メトロを利用できます。
普段あまり遠出しない方であれば、現地で自転車を購入するのもよいでしょう。
のんびりと自転車に乗りながら、美しい街並を眺めるのも自転車大国と呼ばれるデンマークの楽しみ方ですよ!
デンマークワーホリでの収入の目安
出費だけ見ると今から貯金するのは難しそう…と思うかもしれませんが、ワーキングホリデーは現地での就労が認められているのが特徴です。
こちらではデンマークのワーホリでどのくらいの収入が見込めるのかまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
デンマークの最低賃金
1時間あたり110クローネ(約1,800円) |
デンマークでは法的な最低賃金が定められていませんが、労働協約により最低でも1時間あたり110クローネ(約1,800円)以上支払うことが義務付けられています。
世界的に見てデンマークの給与水準は非常に高く、日本のように正社員や非正社員という分け方をしていないのが特徴です。
パートタイムであっても時給はフルタイムと同じなので、社員同士の間で不公平感が生まれにくいのが魅力でしょう。
ただし、デンマークは給与水準だけでなく税金も高く、給料の約40%を税金として支払わなければいけません。
そのためデンマークで仕事をする際は、あらかじめ「いくら税金で引かれ、最終的にいくら手取りとして支払われるのか」を計算しておくと安心ですよ!
参照:Danish trade unions demand hike in minimum wages
時給110クローネ(約1,800円)で働いた場合の収入例
時給110クローネ(約1,800円)の職場で1日8時間×週に5日働いた場合、1ヶ月(4週間)あたりの総支給額は17,600クローネ(約28.5万円)となります。
日本より物価の高いデンマークですが、シェアハウスで家賃を抑えつつ、自炊メインの生活を送れば貯金も可能でしょう。
またデンマークの職場の特徴として、役職に関わらず、よい成績を出した社員にボーナスが与えられる点が挙げられます。
より高い給与で働くためにも、常に仕事のスキルや語学力を磨き続けていきたいですね!
デンマークの求人例
職種 | 給料 |
---|---|
パン屋の調理スタッフ | 時給140クローネ(約2,270円) |
ハウスキーピング | 時給160クローネ(約2,597円) |
オペアでベビーシッター | 月給1,000ユーロ(約12.1万円) |
デンマーク語ができると、ホテルやカフェなどの接客業で働ける可能性が上がります。
デンマーク語ができない場合は、日本職レストランのスタッフやホテルの清掃員など高い語学力が求められない職種を探すのも1つの選択肢でしょう。
またデンマークでは家事手伝いやベビーシッターを住み込みで行う「オペア」の求人もあります。
就労時間は週30時間までで、デンマーク語ができなくても問題ない仕事が多いので、デンマーク語に自信がない方は、まずオペアで経験を積んでみるのもよさそうですね!
デンマークの物価
日本やほかのヨーロッパの国々よりも物価の高いデンマーク。
特に外食費の高さは飛び抜けていて、お店によっては日本の倍以上することも!
そのためデンマークで出費を抑えるには、自炊メインの生活を送る必要があるでしょう。
デンマークは野菜と果物の値段が安いので、ワーホリ中は健康的な食生活を心がけてみるのもよさそうですね。
またデンマークには「Rejsekort(ガイセコート)」というICカードがあり、これを使うと公共交通機関をお得に利用できます。
そのほかにもデンマークには、観光に便利なフリーチケットがいくつかあるので、いろいろなサービスを活用してみてくださいね。
デンマークの物価目安
項目 | 費用 |
---|---|
ペットボトルの水(1.5L) | 10.12クローネ(約164円) |
マクドナルドのセット | 75クローネ(約1,217円) |
※2020年6月時点
参考:NUMBEO
地域別の物価目安
項目 | コペンハーゲン | オーフス | オーデンセ |
---|---|---|---|
ワンルームのアパート ※市内中心部 |
9976.53クローネ (約16.2万円) |
7182.61クローネ (約11.7万円) |
4961.54クローネ (約8万円) |
安めのレストランでの食事 | 120クローネ (約1,948円) |
105クローネ (約1,704円) |
135クローネ (約2,191円) |
※2020年6月時点
参考:NUMBEO
デンマークの都市のなかで、首都コペンハーゲンは群を抜いて物価が高いです。
市内中心部でアパートを借りた場合、家賃は10万円を超えることがほとんどで、レストランの食事は2,000円を超えることも少なくありません。
そのため家賃や生活費を抑えたい方は、オーデンセやオーフスといった別の都市を検討するのもおすすめ。
オーデンセやオーフスなどの中規模都市では、コペンハーゲンの3分の2~半分程度の家賃でアパートを借りて一人暮らしができ、観光地周辺を避ければコペンハーゲンよりも家賃や食費を少なく済ませられます。
オーフスとオーデンセはデンマークを代表する観光都市で、特にオーデンセは「アンデルセンの住んだ街」として人気を集めているので、滞在先の1つとしてぜひ検討してみてくださいね!