オランダのワーキングホリデー費用はいくら?
2023.08.28
留学くらべーる編集部
目次
日本と物価があまり変わらないオランダは、「ヨーロッパで費用を抑えながらワーホリ生活を送りたい」という方にぴったりの国です。
2020年4月に日本とのワーホリ協定が結ばれてから、オランダの注目度は高まりつつあると言えるでしょう。
こちらでは、「オランダワーホリで必要な初期費用は?」「1年間の滞在でどのくらいの費用がかかるの?」など、費用面についてお伝えします!
オランダワーキングホリデーの初期費用
- 出発前の費用
- 約73万円
オランダでワーキングホリデーをするために必要な費用は、約73万円です。
費用は現地での過ごし方や渡航時期によっても変わってきますが、
-
出発前に必要な費用:約32万円
(パスポート申請料・ビザ申請料・渡航費・海外保険料など) -
渡航後3ヶ月分の生活費:約40.5万円
(食費・滞在費・おこづかいなど)
の計73万円ほどの準備があれば、今からワーホリビザの申請を行ってもスムーズに準備を進められるでしょう。
ただし、渡航後すぐに仕事が見つからなかったり、語学学校に通ったりする場合は、さらに準備が必要です!
現地で焦らなくても済むように、予算は多めに考えておくことをおすすめします。
出発前に必要な費用(約32万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
パスポート申請料 | 約1.6万円 |
ビザ申請料 | 58ユーロ(約7,000円) |
渡航費(片道) | 約10万円 |
海外保険料 | 約20万円 |
パスポート申請料
年齢 | 有効期限 | 手数料 |
---|---|---|
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
20歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
パスポートは有効期限や作成時の年齢によって費用が変わります。
10年間有効なパスポートのほうが割安なので、20歳以上であればそちらを作成するのもおすすめです。
オランダワーホリでは、有効期間の十分なパスポートが必要です。
ビザの申請条件には「パスポートの有効期間が1年以上残っていること」が挙げられているため、残存期間が不足している場合は早めに更新しておくようにしましょう。
参照:外務省
ビザ申請料
- ビザ申請料金
- 58ユーロ(約7,000円)
オランダのワーホリビザは、58ユーロ(約7,000円)の申請料がかかります。
支払い方法の詳細はオランダ移民局から説明があるので、その内容に従って手続きを進めるようにしてください。
ビザ申請の際には、申請料の支払いのほかに、申請書や銀行残高証明書の提出が求められます。
提出書類に不備がないよう、ビザ申請前にしっかり確認しておくようにしましょう。
参照:オランダ移民局
オランダへの渡航費(片道)
- 片道の渡航費
- 約5~15万円
オランダへの渡航費は、片道5~15万円程度です。
オランダワーホリのビザは片道の航空券のみで申請できるので、帰国日が決まっていない場合はひとまず往路の航空券だけ購入しておくとよいでしょう。
日本からはアムステルダムまで直行便がありますが、直行便は費用が高く、時期によっては15万円以上することも。
そのため少し所要時間はかかりますが、経由便を利用するのがおすすめです。
オランダ行きの飛行機は1~2月が最も安く、4月のゴールデンウィークと8月のお盆時期が最も高くなる傾向にあります。
時期によって10万円近く値段が変わるので、比較サイトやセールを活用しながらお得な航空券を探してみてくださいね!
海外保険料
海外保険料の目安は、1年間で15~25万円です。
オランダでワーホリをするには、海外保険への加入が必須条件として挙げられています。
保険内容や上限額については具体的に指定されていませんが、滞在期間中の体調不良や盗難、事故などのトラブルを十分に保障してくれる保険を選ぶようにしましょう。
オランダは世界的にも治安のよい国ですが、日本と比べると注意すべきポイントがたくさんあります。
特に都市部ではスリや置き引きが多いため、損害補償の内容が充実した保険を選ぶのがおすすめです。
どの保険を選ぶべきかわからない場合は、保険会社や留学エージェントなどに相談してみてくださいね!
渡航後3ヶ月分の生活費(約40.5万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
滞在費 | 約27万円(月9万円×3ヶ月) |
食費 | 約9万円(月3万円×3ヶ月) |
おこづかい (交通費・交際費など) |
約4.5万円(月1.5万円×3ヶ月) |
渡航後3ヶ月の生活費の目安は約40.5万円です。
ただ、3ヶ月程度で仕事が見つかるとは限らないので、上記の金額より多めに費用を用意しておいたほうが安心でしょう。
オランダはワーホリビザの申請条件に「渡航当初の生活費を所持していること」を挙げており、さらに往路の航空券のみで入国する場合は、帰国便の購入資金を証明する必要があります。
現地での生活スタイルを想像してみて、どのくらいの費用がかかるのか自分でも計算してみるようにしましょう!
語学学校に通う場合は1ヶ月あたりプラス3~20万円が必要
オランダの語学学校の学費は、1ヶ月(4週間)で3~20万円が目安です。
学費はクラスの人数や授業数によって異なるので、予算内で通える学校を探すようにしましょう。
オランダ人の多くは英語が話せますが、現地で就労を考えている方は、まず語学学校でオランダ語の勉強をしておくと採用率が上がりますよ!
オランダワーキングホリデーで必要な費用の目安(1年間)
- 1年の費用
- 約204万円
ワーキングホリデーの場合、現地での過ごし方によって費用が大きく変わってきます。
観光メインであればそれだけ出費も増えますし、現地ですぐに働くのであれば貯金にほとんど手をつけずに帰国することもできるでしょう。
オランダの物価は日本とほとんど同じですが、生活スタイル次第では日本よりも生活費を低く抑えられます。
現地で無駄な出費を増やさないよう、渡航前にオランダの住居や食事事情について知識をつけておくようにしましょう!
ワーホリ中に必要となる費用の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
出発前に必要な費用 (渡航費・諸手続き・海外保険料) |
約32万円 |
滞在費 (12ヶ月分) |
約108万円 (月9万円×12ヶ月) |
食費 (12ヶ月分) |
約36万円 (月3万円×12ヶ月) |
おこづかい (12ヶ月分) |
約18万円 (月1.5万円×12ヶ月) |
航空券(片道) | 約10万円 |
合計の支出 | 32+108+36+18+10 =204万円 |
アルバイト代 (8ヶ月分) |
約166万円 ※時給1,300円/月160時間勤務の場合 |
最終的な合計 | (32+108+36+18+10)-166 =38万円 |
オランダでワーキングホリデーをした場合、1年間の出費目安は約204万円です。
語学学校に通う場合は、上記に学費も追加して計算してみてください。
オランダは日本より給与水準が少し高めで、家賃や食費を節約すればアルバイト代だけで生活費をまかなうことも可能です。
現地で時給1,300円の仕事を月に160時間×8ヶ月できれば、最終的な出費は約40万円ほどに抑えられます。
ただし、オランダワーホリでは1年間同じ雇用主の下で働くことは認められていないので、仕事メインの生活を送りたい方は、途中で勤務先を変えることも頭にいれておきましょう!
オランダでの滞在費
- 1年間の滞在費
- 約60~156万円
オランダワーキングホリデーの滞在費は、1ヶ月あたり約5~13万円、1年間で60~156万円が目安です。
オランダの物価は日本とほとんど変わりませんが、家賃に関しては日本よりも大幅に高いと言えます。
特にアムステルダムやロッテルダム、ハーグなどの都市部では、10万円以下で一人暮らし用のアパートを探すのはほぼ不可能です。
そのため都市部で生活したい方は、シェアハウスなどの共同生活用住宅が現実的でしょう。
シェアハウスであれば月5万円程度で住める物件もあり、アパートの半額程度に家賃を抑えられますよ!
オランダの物件は家具・家電がはじめから完備されているため、住居者がすべて買い揃える必要はありません。
ヨーロッパらしいお洒落なデザインの住宅が多いので、お気に入りの物件をぜひ探してみてくださいね。
オランダでの食費
- 1年間の食費
- 約24~48万円
オランダの食費は、1ヶ月あたり2~4万円、1年間で24~48万円が目安です。
オランダは日本と比べて外食費が少し高いですが、スーパーや市場で売られている食料品は日本より安いです。
そのため食費を抑えるなら、滞在中は外食より自炊を増やすようにしましょう。
特にアムステルダムやハーグなどの都会には大規模市場があり、そこでは新鮮な野菜や果物がたくさん販売されています。
「西欧で最も食料品が安い」と言われるオランダでは、市場を活用しながら自炊の腕を磨いてみるのも楽しそうですね。
また、アルコール類は日本の3分の2~半額程度なので、お酒が好きな方はオランダの本格ワインを味わってみるのもおすすめです。
おこづかい(交際費・交通費など)
オランダのワーキングホリデー中にかかる費用としてそのほかに挙げられるのが、交際費や交通費などです。
これらは滞在先から語学学校・職場までの距離や現地で何をするかなどによっても変わってきますが、1ヶ月で1~2万円、1年間で12~24万円くらいが目安です。
オランダにはコンパクトシティが多く、市内ではバスや電車を使わず自転車で移動している人をよく見かけます。
オランダは公共交通機関の料金があまり安くないので、滞在中は自転車を使って交通費を節約するのもよいかもしれませんね!
街並が美しいことで知られるオランダでは、自転車に乗りながら散策しているだけで観光気分を味わえますよ。
オランダワーホリでの収入の目安
出費だけ見ると今から貯金するのは難しそう…と思うかもしれませんが、ワーキングホリデーは現地での就労が認められているのが特徴です。
こちらではオランダのワーホリでどのくらいの収入が見込めるのかまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オランダの最低賃金
1ヶ月あたり1,680ユーロ(約20.2万円) |
オランダは年齢によって最低賃金が異なり、2020年7月時点での21歳以上の最低賃金は1ヶ月あたり1,680ユーロ(約20.2万円)です。
年齢別賃金の詳細はオランダ政府公式サイトに掲載されているので、気になる方は確認してみてくださいね。
オランダは1月と7月の年2回、政府によって最低賃金が見直されます。
2020年1月の21歳以上の最低賃金は1653.60ユーロ(約19.9万円)でしたが、同年7月にはわずかながら上昇しており、今後もさらに賃金が上がる可能性はあるでしょう。
最低賃金の情報は現地ニュースでも確認できるため、賃金見直しの時期が近づいたら忘れずにチェックするようにしてくださいね!
参照:Amount of the minimum wage | オランダ政府
時給10.80ユーロ(約1,300円)で働いた場合の収入例
時給10.80ユーロ(約1,300円)の職場で1日8時間×週に5日働いた場合、1ヶ月(4週間)あたりの総支給額は1,728ユーロ(約20.8万円)です。
給与水準の高いオランダでは、家賃や食費にお金をかけすぎなければ、アルバイト代だけでも生活費を十分まかなえるでしょう。
また、格式の高いホテルやレストランで働くとチップを貰えることがあるので、少しでも収入を増やしたい方は応募してみるのもおすすめです!
オランダの求人例
職種 | 給料 |
---|---|
本の倉庫作業員 | 時給10.78ユーロ (約1,298円) |
ホテルのウェイター・ウェイトレス | 時給10.93ユーロ (約1,316円) |
ベビーシッター | 時給14ユーロ (約1,685円) |
オランダには外国人がたくさん住んでいるため、外国人向けの仕事を探すこと自体はそこまで難しくありません。
オランダ人は英語が話せる人が多いので、オランダ語が苦手でも英語ができれば応募できる求人は見つかるでしょう。
特にホテルやレストランの仕事は、ワーホリメーカー(ワーホリビザで滞在している人)に向いている狙い目の求人ですよ!
また、オランダには日本人コミュニティがあり、まれに日本語だけで働ける仕事が募集されています。
仕事を探しているなかで「どうしても書類選考や面接に受からない…」と困ったときは、日本人在住者向けの掲示板で仕事を探すのも1つの方法です。
オランダの物価
オランダの物価は、家賃を除けば日本とほぼ同じ水準で、商品によっては日本より値段が大幅に安いものもあります。
たとえば歯磨き粉やシャンプーなどの日用品は値段が安く、オランダ滞在中は生活必需品にお金があまりかからないのが嬉しいポイントです。
また、オランダはカフェやスポーツジムが街中に多いので、生活費を節約して浮いたお金はこういった趣味の場で使うのもよいですね!
オランダの物価目安
項目 | 費用 |
---|---|
ペットボトルの水(1.5L) | 0.78ユーロ(約94円) |
マクドナルドのセット | 8ユーロ(約963円) |
※2020年7月時点
参考:NUMBEO
地域別の物価目安
項目 | アムステルダム | ユトレヒト | ハーグ |
---|---|---|---|
ワンルームのアパート ※市内中心部 |
1,605.17ユーロ (約19.3万円) |
1,208.10ユーロ (約14.5万円) |
932.59ユーロ (約11.2万円) |
安めのレストランでの食事 | 16ユーロ (約1,926円) |
16ユーロ (約1,926円) |
14ユーロ (約1,685円) |
※2020年7月時点
参考:NUMBEO
オランダの物価は都市によって差があり、各都市のなかでも首都アムステルダムは群を抜いて物価が高いことで知られています。
生活費を抑えて生活したい場合には、ユトレヒトやハーグ、ロッテルダムなどアムステルダム以外の都市を検討するのもよいでしょう。
これらの都市には外国人が多く生活していて、外国人向けの求人もそれなりの数あるので、仕事も探しやすいですよ!