アルゼンチンのワーキングホリデー費用はいくら?
2020.04.09
留学くらべーる編集部
目次
2017年に始まったアルゼンチンとのワーキングホリデー制度。
「興味はあるけど、どのくらいの費用を用意したらいいの?」という方もいることでしょう。
そこでこちらでは、アルゼンチンでワーホリをするために用意しておきたい費用目安や1年間のトータル出費目安、アルバイトで稼げる収入など、費用に関する情報をまとめました!
アルゼンチンのワーホリに向けて準備を進めたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アルゼンチンワーキングホリデーの初期費用
- 出発前の費用
- 約67万円
アルゼンチンでワーキングホリデーをするために必要な費用は、約67万円です。
費用は現地での過ごし方や渡航時期によっても変わってきますが、
-
出発前に必要な費用:約34万円
(パスポート申請料・ビザ申請料・渡航費・海外保険料など) -
渡航後3ヶ月分の生活費:約33万円
(食費・滞在費・おこづかいなど)
の計67万円あれば今からビザの申請を行っても最初の数ヶ月ほどは余裕をもった生活を送ることができるでしょう。
ただし、アルゼンチンでは現地での収入があまり見込めません。
現地で仕事を得られなかったケースを考え、下記を参考に多めの予算を用意しておくことをおすすめします。
出発前に必要な費用(約34万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
パスポート申請料 | 約1.6万円 |
ビザ申請料 | 不要 |
渡航費(片道) | 約12万円 |
海外保険料 | 約20万円 |
パスポート申請料
年齢 | 有効期限 | 手数料 |
---|---|---|
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
20歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
パスポートは有効期限や作成時の年齢によって費用が変わります。
10年間有効なパスポートのほうが割安なので、20歳以上であればそちらを作成するのもおすすめです。
また、アルゼンチンのワーホリは申請時の条件として「パスポートに1枚以上の空白ページがあること」が挙げられています。
ビザ申請のタイミングで焦らなくて済むように、早めに確認しておきましょう。
参照:外務省
ビザ申請料
アルゼンチンのワーキングホリデービザ申請料は無料です。
ワーホリビザの条件が発表された当初は150米ドル(約1.6万円)とありましたが、現在は申請料について特に明記されていません。
また、申請時には犯罪経歴証明書を用意する必要がありますが、発行にかかる手数料は都道府県によって異なります。
アルゼンチンワーホリの場合はアポスティーユ(外務省の証明)の手続きも必須となるため、余裕をもって準備を進めるようにしましょう。
※ビザ申請に関する手続き等は事前に変更となる可能性があるため、申請前に大使館等に確認することをおすすめします。
参照:アルゼンチン大使館
アルゼンチンへの渡航費(片道)
- 片道の渡航費
- 約10~15万円
東京からアルゼンチン(ブエノスアイレス)までの渡航費は片道で10~15万円ほどです。
2020年4月時点では日本からアルゼンチンまでの直行便がなく、乗り継ぎも含めて30時間前後のフライト時間がかかります。
距離がある分、渡航費が高めであるため、費用を抑えたい方は航空券の比較サイトなどをチェックするとよいでしょう。
また、アルゼンチンのワーホリは片道航空券だけでもビザ申請ができますが、その場合は2,500米ドル(27万円)に帰国用の航空券代を合わせた資金証明が必要となります。
渡航時期や資金によっては往復航空券を購入しておいたほうが申請がスムーズになることもあるため、さまざまなパターンを考えて予算を見積もっておきましょう。
海外保険料
海外保険料の目安は、1年間で15~25万円です。
アルゼンチンのワーホリビザを申請するためには、下記の条件を満たした保険に加入する必要があります。
- 最低補償額3万米ドル(約327万円)以上の医療及び傷害保険
- 入院や本国送還の補償も含まれているもの
- 滞在期間12ヶ月分の補償が行われるもの
ワーホリに対応している保険にはさまざまな種類があるため、内容を比較しながら自身に合ったものを選択してください。
渡航後3ヶ月分の生活費(約33万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
滞在費 | 約15万円(月5万円×3ヶ月) |
食費 | 約9万円(月3万円×3ヶ月) |
おこづかい (交通費・交際費など) |
約9万円(月3万円×3ヶ月) |
渡航後3ヶ月の生活費の目安は約33万円です。
アルゼンチンはワーキングホリデービザの申請条件として最低の2,500米ドル(27万円)の資金があることが挙げられています。
帰国用の航空券を購入しない場合は余裕をもってプラス10万円以上の資金を用意しておくようにしましょう。
語学学校に通う場合は1ヶ月あたりプラス8万円~が必要
ワーキングホリデー中に語学学校に通うとすると1週間あたり2~6万円、1ヶ月(4週間)で8~24万円がプラスとなります。
アルゼンチンの語学学校は授業時間数や目的(一般スペイン語・医療・ビジネスなど)によって料金が大きく変わってくるため、予算によって選択するのもおすすめです。
ただしアルゼンチンのワーホリビザについて公的に発表されている情報では、語学学校に通える期間について明記されていません。
語学学校に問い合わせる際には、ワーホリビザでも通えるかどうか合わせて確認するようにしてください。
アルゼンチンワーキングホリデーで必要な費用の目安(1年間)
- 1年の費用
- 約178万円
自由度の高いワーキングホリデーでは、現地での過ごし方によって費用に大きく差が生じます。
観光メインであればそれだけ出費が増えますし、現地でしっかり働きたいのであれば出費を抑えることもできるでしょう。
下記では、アルゼンチンのワーキングホリデー中にかかる費用について詳しい内訳をご紹介しています。
ワーキングホリデーであれば節約しながら生活しやすいので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ワーホリ中に必要となる費用の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
出発前に必要な費用 (渡航費・諸手続き・海外保険料) |
約34万円 |
滞在費 (12ヶ月分) |
約60万円 (月5万円×12ヶ月) |
食費 (12ヶ月分) |
約36万円 (月3万円×12ヶ月) |
おこづかい (12ヶ月分) |
約36万円 (月3万円×12ヶ月) |
航空券(片道) | 約12万円 |
合計の支出 | 34+60+36+36+12 =178万円 |
アルバイト代 (8ヶ月分) |
約26万円 ※時給200円/月160時間勤務の場合 |
最終的な合計 | (34+60+36+36+12)-26 =152万円 |
アルゼンチンで1年間のワーキングホリデーをした場合の出費の目安は約178万円です。
ですが、現地で時給200円の仕事を月に160時間×8ヶ月することができれば、最終的な出費は150万円程度に抑えることもできるでしょう。
ただし、上記は語学学校に通わないときの費用目安なので、「現地でスペイン語を学びたい!」ということであればさらに出費が増えます。
ワーホリの予算を組み立てるときには、まず自分なりのスケジュールを考えてみてくださいね。
アルゼンチンでの滞在費
- 1年間の滞在費
- 約48~96万円
アルゼンチンでかかる滞在費の目安は、1ヶ月あたり4~8万円、1年間で48~96万円です。
語学学校が提携しているホームステイや寮に宿泊するとなると、1週間あたりの費用は下記が目安となります。
- ホームステイ:200~400米ドル(約2.2~4.4万円)
- 学生寮:100~300米ドル(約1.1~3.3万円)
複数人で物件を借りるシェアハウスに比べると出費がかさむので、滞在初期はホームステイ、現地での生活に慣れてきたらシェアハウスを探すといった方法もよいでしょう。
アルゼンチンでの食費
- 1年間の食費
- 約24~48万円
アルゼンチンのワーキングホリデーでかかる食費は、1ヶ月あたり2~4万円、1年間で24~48万円が目安です。
日本と比較して大きく高いというわけではありませんが、特別安いというわけでもないので節約を心がけることも大切です。
食事を外食で済ませる場合、レストランでは1,000~4,000円程度を目安に考えておきましょう。
また、アルゼンチンでは牛肉の値段が安いので牛肉を使った料理にチャレンジしてみるのもおすすめです!
ワインも1本あたり数百円ほどで購入できるので、牛肉とワインでぜいたくな食事を楽しんでくださいね。
おこづかい(交際費・交通費など)
アルゼンチンのワーキングホリデー中にかかる費用としてそのほかに挙げられるのが、交際費や交通費などです。
これらは滞在先から語学学校・職場までの距離や現地で何をするかなどによっても変わってきますが、1ヶ月で2~4万円、1年間で24~48万円くらいが目安です。
アルゼンチンは魅力的なスポットも多く、グルメも思いっきり楽しみたいところ。
ワーホリを充実させたい!という方は、できるだけ予算を多めに用意しておきたいですね。
アルゼンチンワーホリでの収入の目安
出費だけ見ると今から貯金するのは難しそう…と思うかもしれませんが、ワーキングホリデーは現地での就労が認められているのが特徴です。
こちらでは現地でどのくらいの収入が見込めるのかまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アルゼンチンの最低賃金
1ヶ月あたり16,875ペソ(約2.8万円) |
アルゼンチンでは2019年10月に最低賃金の引き上げが行われました。
これによりアルゼンチンの最低賃金は月16,875ペソ(約2.8万円)と定められています。
また、アルゼンチンで就労する人の平均労働時間は月192時間とされており、最低賃金を時給に換算すると88ペソ(約148円)となります。
6月と12月には賞与として給料1ヶ月分がプラスされますが、それでも日本よりかなり低い水準と言えるでしょう。
参照:アルゼンチンの労働・雇用事情 | 日本貿易振興機構(ジェトロ)
最低賃金で働いた場合の収入例
時給88ペソの職場で1日8時間×週に5日働いた場合、1ヶ月(4週間)あたりの総支給額は14,080ペソ(約2.4万円)です。
ただし、アルゼンチンペソの価値はここ数年だけでも大きく変わっており、ワーホリをするタイミングによってはさらに変動している可能性もあります。
また、収入に対して税金も引かれるため、実際はさらに低くなることも考えられるでしょう。
アルゼンチンでは現地での収入があまり見込めないため、余裕を持った資金計画を行うようにしたいですね。
アルゼンチンの求人例
職種 | 給料 |
---|---|
ウエイトレス | 月給20,322ペソ(約3.4万円) |
販売スタッフ | 月給25,000ペソ(約4.2万円) |
経理アシスタント | 月給28,000ペソ(約4.7万円) |
現地の求人サイトを見ると、首都ブエノスアイレスを中心にさまざまな職種が募集されています。
フルタイムの求人が多いですが、コールセンタースタッフやウエイトレスなどパートタイムで応募できる仕事もあるので、午前中は語学学校に通い、午後は仕事の時間にあてるのもよいですね。
また、日本人を対象としたクラシファイドではアルゼンチン在住の方に向けてツアーガイドや翻訳、ライターなどの求人情報が掲載されています。
時給が低いアルゼンチンの場合、そちらから仕事を探すほうが収入が高いこともあるので、安定した収入を得たい方は候補に入れてみるのもよいでしょう。
さらに、求人によってはスペイン語だけでなく英語やポルトガル語の能力が求められることもあります。
アルゼンチンで挑戦してみたい仕事があれば、どのような条件が提示されているのかあらかじめ確認しておきましょう。
アルゼンチンの物価
給与の低さから物価もそこまで高くないのでは…と思うかもしれませんが、アルゼンチンの物価は日本と大きくは変わりません。
基本的にはやや低いくらいですが、商品によっては日本より高く感じられるものもあり、予算は多めに見積もっておいたほうが安心です。
ただし、野菜やお肉は安く手に入れやすいので、自炊中心であれば十分に節約しながら生活することもできます。
日本だと高い牛肉も数百円ほどで購入できるので、ぜひ自炊でお得に堪能してくださいね!
アルゼンチンの物価目安
項目 | 費用 |
---|---|
ペットボトルの水(1.5L) | 58.96ペソ(約99円) |
マクドナルドのセット | 350ペソ(約586円) |
※2020年4月時点
参考:NUMBEO
地域別の物価目安
項目 | ブエノスアイレス | コルドバ | ロサリオ |
---|---|---|---|
ワンルームのアパート ※市内中心部 |
16,716ペソ(約2.8万円) | 10,700ペソ(約1.8万円) | 11,666ペソ(約2万円) |
安めのレストランでの食事 | 400ペソ(約670円) | 300ペソ(約502円) | 325ペソ(約544円) |
※2020年4月時点
参考:NUMBEO
日本と同様、アルゼンチンも都市によって物価に違いがあります。
特に首都であるブエノスアイレスは物価が高めで、他の都市より滞在コストがかかるでしょう。
ただしアルゼンチンは治安面にも留意する必要があり、物価だけで滞在する都市を決めるのは危ないです。
ワーホリをするのにおすすめの都市・エリアはどこか、現地の情報に詳しいエージェントなどに相談しながら準備を進めるようにしてくださいね。