チリのワーキングホリデー費用はいくら?
2020.07.30
留学くらべーる編集部

目次
豊かな自然が魅力のチリはワーホリビザで最長2年間の滞在ができる国ですが、南米やチリでの生活に憧れて渡航資金を準備している方もいることでしょう。
こちらでは、チリワーホリで準備しておきたい初期費用や1年間の滞在でかかる費用を紹介します。
そのほか、物価やアルバイト代の目安についてもお伝えするので、「チリではアルバイト代だけで生活できる?」などの疑問を抱いている方はぜひ参考にしてくださいね!
チリワーキングホリデーの初期費用
- 出発前の費用
- 約61万円
チリでワーキングホリデーをするために必要な費用は、約61万円です。
費用は現地での過ごし方や渡航時期によっても変わってきますが、
-
出発前に必要な費用:約35万円
(パスポート申請料・ビザ申請料・渡航費・海外保険料など) -
渡航後3ヶ月分の生活費:約25.5万円
(食費・滞在費・おこづかいなど)
の計61万円ほどの準備があれば、今からワーホリビザの申請を行ってもスムーズに準備を進められるでしょう。
ただし、渡航後すぐに仕事が見つからなかったり、語学学校に通ったりする場合は、さらに準備が必要です!
現地で焦らなくても済むように、予算は多めに考えておくことをおすすめします。
出発前に必要な費用(約35万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
パスポート申請料 | 約1.6万円 |
ビザ申請料(2020年7月時点での料金) | 6,534円 |
渡航費(片道) | 約13万円 |
海外保険料 | 約20万円 |
パスポート申請料
年齢 | 有効期限 | 手数料 |
---|---|---|
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
20歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
パスポートは有効期限や作成時の年齢によって費用が変わります。
10年間有効なパスポートのほうが割安なので、20歳以上であればそちらを作成するのもおすすめです。
チリワーホリでは、有効期間の十分なパスポートが必要です。
ワーホリビザが与えられると1年間の滞在が許可され、さらに現地でビザを更新するとトータルで2年間チリに滞在できます。
チリ滞在中にパスポートの有効期間が切れないよう、更新手続きを済ませておくようにしましょう。
参照:外務省
ビザ申請料
2020年7月時点での、チリワーホリのビザ申請料は6,534円です。
チリワーホリでは、ビザの申請料がその時のレートによって決められます。
申請料がいくらかかるのか気になる方は、ビザ申請前に大使館に確認しておくとよいでしょう。
チリへの渡航費(片道)
- 片道の渡航費
- 約9~17万円
日本からチリへの渡航費は、片道9~17万円程度です。
チリワーホリは往路航空券のみで渡航できますが、その場合は復路航空券の購入資金を所持していることを証明する必要があります。
事前に復路航空券を確保しておきたい場合は、オープンチケットを活用するのがおすすめです。
チリへの航空券代は、最も安い9月で10万円前後、最も高い12月で15~17万円程度かかります。
セールを利用すると航空券を安く手に入れられることもあるので、旅行会社や航空会社からも情報を集めてみてくださいね!
また、金額が安い航空便はフライトが長時間にわたることが多く、航空会社によってはチリまで40時間以上かかることも。
時間と費用どちらを優先するかよく考えたうえで航空券を選ぶようにしましょう。
海外保険料
海外保険料の目安は、1年間で15~25万円です。
チリワーホリでは、入院や死亡、事故、本国送還などの費用をカバーする保険への加入が義務づけられています。
保険選びの際は、補償内容をしっかりと確認したうえで加入するようにしましょう。
日本と比べてチリは治安が悪く、現地でスリや盗難に遭う可能性があります。
犯罪に巻き込まれたときのことを考慮して、医療補償だけでなく損害補償も十分な保険へ加入するのがおすすめです。
渡航後3ヶ月分の生活費(約25.5万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
滞在費 | 約13.5万円(月4.5万円×3ヶ月) |
食費 | 約7.5万円(月2.5万円×3ヶ月) |
おこづかい (交通費・交際費など) |
約4.5万円(月1.5万円×3ヶ月) |
渡航後3ヶ月の生活費の目安は約25.5万円です。
チリはワーホリビザの申請条件に、「最低でも700米ドル(約7.5万円)の資金を所持していること」を挙げています。
ですが、700米ドル(約7.5万円)といえば、チリでの1ヶ月分の生活費程度しかありません。
そのため仕事探しに難航した場合や現地で予期せぬ出費が発生した場合は、すぐに資金が尽きてしまう可能性も。
安心してワーホリ生活を送るためにも、ワーホリビザ申請条件の金額より多めに資金を準備しておくようにしましょう!
語学学校に通う場合は1ヶ月あたりプラス5~10万円が必要
チリの語学学校の学費は、1ヶ月(4週間)で5~10万円が目安です。
チリ人は英語を話せる人が少なく、チリ滞在中はスペイン語でコミュニケーションをとる機会が増えます。
スペイン語ができると仕事を見つけやすいので、仕事探しを始める前に語学学校で勉強しておくとよいですよ!
チリワーキングホリデーで必要な費用の目安(1年間)
- 1年の費用
- 約150万円
ワーキングホリデーの場合、現地での過ごし方によって費用が大きく変わってきます。
観光メインであればそれだけ出費も増えますし、現地ですぐに働くのであれば貯金にほとんど手をつけずに帰国することもできるでしょう。
ただし、チリは物価が少し高く、出費を抑えるためには節約を意識する必要があります。
チリでは住み込みの仕事も多く募集されているので、家賃を抑えたい方は検討してみてくださいね!
ワーホリ中に必要となる費用の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
出発前に必要な費用 (渡航費・諸手続き・海外保険料) |
約35万円 |
滞在費 (12ヶ月分) |
約54万円 (月4.5万円×12ヶ月) |
食費 (12ヶ月分) |
約30万円 (月2.5万円×12ヶ月) |
おこづかい (12ヶ月分) |
約18万円 (月1.5万円×12ヶ月) |
航空券(片道) | 約13万円 |
合計の支出 | 35+54+30+18+13 =150万円 |
アルバイト代 (8ヶ月分) |
約33万円 ※時給260円/月160時間勤務の場合 |
最終的な合計 | (35+54+30+18+13)-33 =117万円 |
チリでワーキングホリデーをした場合、1年間の出費目安は約150万円です。
現地で語学学校に通う予定の方は、上記より出費を多めに見積もっておきましょう。
チリは賃金水準が低く、最低賃金で働いた場合の収入は月4.4万円ほどです。
時給260円の仕事を月に160時間×8ヶ月した場合の収入は約33万円で、アルバイト代だけで生活費をまかなうのは難しいと言えます。
チリワーホリでは現地でのアルバイト代だけに頼るのではなく、事前に費用をしっかりと貯めておくことが大切です。
チリでの滞在費
- 1年間の滞在費
- 約36~74万円
チリワーキングホリデーの滞在費は、1ヶ月あたり約3~6万円、1年間で36~74万円が目安です。
首都サンティアゴで家具・家電が付いていないワンルームアパートを借りた場合の家賃は月4~5万円ほどで、数千円ほど予算をアップすれば家具・家電付きアパートもあります。
また、シェアハウスであれば月2万円ほどで物件を探すことができ、アパートの半額程度に費用を抑えられます。
チリの物件は日本より家賃が安い点が魅力ですが、家探しの際は「安全なエリアにあるか」と「セキュリティがしっかりしているか」の2点に注目することが大切です!
チリは治安があまりよくないので、多少家賃が高くなっても、安全なエリアで防犯がしっかりしている物件を選ぶようにしましょう。
チリでの食費
- 1年間の食費
- 約24~36万円
チリの食費は、1ヶ月あたり2~3万円、1年間で24~36万円が目安です。
チリはスーパーに売られている食料品が安く、自炊をする方であれば食費を大幅に節約できます。
特に野菜や果物は日本の3分の2~半額程度で売られており、市場に行けばさらに安い値段で手に入れられることも。
アルコール類も日本より安く買えるので、息抜きしたくなったときはワインやビールを嗜むのもおすすめです。
一方で外食費はそこまで安くなく、レストランの価格は日本と同じか少し高いくらいです。
レストランのランクにもよりますが、日本と同程度のサービスを求めると、費用はそれなりに高くなってしまうでしょう。
チリで食費を抑えるためには、自炊メインの生活で、たまに外食をするのがよさそうですね!
おこづかい(交際費・交通費など)
チリのワーキングホリデー中にかかる費用としてそのほかに挙げられるのが、交際費や交通費などです。
これらは滞在先から語学学校・職場までの距離や現地で何をするかなどによっても変わってきますが、1ヶ月で1~2万円、1年間で12~24万円くらいが目安です。
チリは交通費が安く、地下鉄やバスは数十円~150円程度で乗車できます。
サンティアゴなどの都市部では、地下鉄やバス、タクシーなどさまざまな乗り物が走っており、どれも料金が安いのでぜひ活用してみてくださいね!
自然豊かなチリでは、いろいろな乗り物を経由しながら、郊外の自然スポットを目指すのもきっと楽しいですよ。
チリワーホリでの収入の目安
出費だけ見ると今から貯金するのは難しそう…と思うかもしれませんが、ワーキングホリデーは現地での就労が認められているのが特徴です。
こちらではチリのワーホリでどのくらいの収入が見込めるのかまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
チリの最低賃金
1ヶ月あたり320,500ペソ(約4.4万円) |
2020年7月時点でのチリの最低賃金は1ヶ月あたり320,500ペソ(約4.4万円)です。
チリの給与水準は物価に対して低く、現地の仕事だけで生活費をまかなうのはほぼ不可能でしょう。
最低賃金は少しずつ上昇していますが、2019年からは月3,000円ほどしか上がっておらず、これから急激に上がる可能性は低いと言えます。
また、求人サイトには最低賃金以下の仕事が掲載されていることがありますが、最低賃金を下回る給与で働くことは認められていません。
チリでの就労をお考えの方は、雇用条件を細かく確認するよう心がけてくださいね。
参照:Chile Retroactively Increases Minimum Wage, Effective March 1
時給2,100ペソ(約291円)で働いた場合の収入例
時給2,100ペソ(約291円)の職場で1日8時間×週に5日働いた場合、1ヶ月(4週間)あたりの総支給額は336,000ペソ(約4.7万円)です。
ただし、上記は最低賃金で働いた場合なので、スペイン語が堪能な方はこれより給与の高い仕事に就ける可能性があります。
また、チリにはチップを渡す習慣があるので、接客スタッフとして働く場合はさらに収入を増やせますよ!
チリの求人例
職種 | 給料 |
---|---|
キャンプ場のスタッフ | 月給320,500ペソ(約4.4万円) |
工場の清掃員 | 月給340,000ペソ(約4.7万円) |
レストランのキッチン補助 | 月給370,000ペソ(約5.1万円) |
チリワーホリでできる仕事には、レストランやカフェの接客スタッフ、キッチン補助の仕事などが挙げられます。
また、自然豊かなチリにはキャンプ場やコテージが多数あり、そういったアウトドア施設の仕事もよく募集されています。
キャンプ場やコテージの仕事は住み込みが多く、家賃や食費が無料になることも!
そのほかにもチリでは清掃員の仕事がよく募集されており、スペイン語が苦手な方でも面接に通りやすくておすすめです。
チリの物価
チリの物価は、日本と同程度か少し安いくらいだと考えてよいでしょう。
家賃は日本より大幅に安く、少し奮発すればクオリティの高い物件に住めます。
また、公共交通機関の料金が安いのに加え、観光地周辺には安宿やリーズナブルな食堂がたくさんあります。
チリではあまりお金をかけずに旅行を楽しめるのも嬉しいポイントです!
チリの物価目安
項目 | 費用 |
---|---|
ペットボトルの水(1.5L) | 887.29ペソ (約122円) |
マクドナルドのセット | 4,500ペソ (約618円) |
※2020年7月時点
参考:NUMBEO
地域別の物価目安
項目 | サンティアゴ | バルパライソ | コンセプシオン |
---|---|---|---|
ワンルームのアパート ※市内中心部 |
334,444.44ペソ (約4.6万円) |
335,000ペソ (約4.6万円) |
267,500ペソ (約3.7万円) |
安めのレストランでの食事 | 6,000ペソ (約824円) |
6,000ペソ (約824円) |
4,500ペソ (約618円) |
※2020年7月時点
参考:NUMBEO
チリの物価は都市ごとに大きな違いはありませんが、しいて言えば首都サンティアゴが少し高めです。
ただし、それでも家賃は東京より安く、東京と同じ値段を出せば広々とした物件に住めるでしょう。
また、サンディアゴのほかにチリでおすすめの都市が、バルパライソとコンセプシオンです。
バルパライソはのんびりとした海港都市、コンセプシオンは緑豊かな公園が多い都市なので、海や公園などの自然が好きな方はきっと気に入るはず!
どちらもサンティアゴより少し物価が低いので、ワーホリの費用を抑えたい方にもおすすめです。
チリのワーキングホリデー新着記事

2018.09.25
2017年10月、チリとのワーキングホリデーが新たに決定!【ワーホリ協定国ニュース】

2018.08.23