香港のワーキングホリデー費用はいくら?
2020.06.30
留学くらべーる編集部
目次
アジアの都市のなかでも、特に物価が高いことで知られる香港。
「1年間の香港ワーホリでは、どのくらいの資金が必要なの?」と気になっている方も多いことでしょう。
こちらでは、香港ワーホリで用意すべき初期費用や1年間のトータルの費用、アルバイトで稼げる金額の目安などをお伝えしていきます。
香港ワーキングホリデーの初期費用
- 出発前の費用
- 約83万円
香港でワーキングホリデーをするために必要な費用は、約83万円です。
費用は現地での過ごし方や渡航時期によっても変わってきますが、
-
出発前に必要な費用:約23万円
(パスポート申請料・ビザ申請料・渡航費・海外保険料など) -
渡航後3ヶ月分の生活費:約60万円
(食費・滞在費・おこづかいなど)
の計83万円ほどの準備があれば、最初の数ヶ月は滞在できるでしょう。
ただし、渡航後すぐに仕事が見つからなかったり、語学学校に通ったりする場合は、さらに準備が必要です!
現地で焦らなくても済むように、予算は多めに考えておくことをおすすめします。
出発前に必要な費用(約23万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
パスポート申請料 | 約1.6万円 |
ビザ申請料 | 無料 |
渡航費(片道) | 約1.5万円 |
海外保険料 | 約20万円 |
パスポート申請料
年齢 | 有効期限 | 手数料 |
---|---|---|
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
20歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
パスポートは有効期限や作成時の年齢によって費用が変わります。
10年間有効なパスポートのほうが割安なので、20歳以上であればそちらを作成するのもおすすめです。
香港のワーホリビザを申請するには、有効期間が十分なパスポートの原本が必要です。
原本のほかにも、パスポート1枚目(写真が添付されたページ)のコピーを1部提出する必要があるので、忘れずに準備しておくようにしましょう。
参照:外務省
ビザ申請料
香港のワーホリビザは、申請料がかかりません。
ですが、発給料に135香港ドル(約1,870円)かかるのと、ビザセンターを通して手続きする場合は手数料が5,000円かかります。
また、提出書類の1つに「預金残高証明書」があり、取扱い機関によって発行手数料が異なるため事前に金額を調べておくとよいですよ。
参照:香港入国管理局
香港への渡航費(片道)
- 片道の渡航費
- 約1~2万円
日本から香港への渡航費は、片道1~2万円程度です。
香港のワーホリビザは往路の航空券のみで取得できますが、その場合は「復路の航空券を購入できるだけの資金を所持していること」を証明する必要があることを覚えておきましょう。
日本から香港へは直行便で5時間20分ほどで、アジアの国のなかでも比較的近い場所にあります。
旅行や留学、ビジネスで香港へ訪れる日本人は多いため、日本・香港間の航空券は定期的にセールが開催されているのが特徴。
過去には香港エクスプレスが片道380円で航空券代を販売していたこともあるので、定期的に航空会社の情報をチェックしておくとよいですよ!
海外保険料
海外保険料の目安は、1年間で15~25万円です。
加入すべき保険の内容は特に指定されていませんが、滞在中の全期間をカバーし、病気や事故に対する保障が十分なものを選ぶようにしましょう。
香港は気温と湿度が高く、また日本ほど衛生環境がよくないので、滞在中は食中毒や感染症に気をつける必要があります。
そのほかにスリや置き引き、デモなど、日本では巻き込まれないトラブルに遭遇する可能性もあるため、保障内容の充実した海外保険へ加入しておくことが大切です。
渡航後3ヶ月分の生活費(約60万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
滞在費 | 約42万円(月14万円×3ヶ月) |
食費 | 約10.5万円(月3.5万円×3ヶ月) |
おこづかい (交通費・交際費など) |
約7.5万円(月2.5万円×3ヶ月) |
渡航後3ヶ月の生活費の目安は約60万円です。
日本人が香港でワーホリをする場合、「20,000香港ドル(約27.7万円)以上の資金があること」がビザの申請条件となっています。
往路の航空券のみで入国する場合は、帰国便のチケット代が必要となるため、より多くの金額を貯めておくようにしましょう。
ただ、気をつけなければいけないのが、物価の高い香港では上記の金額だけではすぐに資金が尽きる可能性があること。
日本よりも出費が増えることを想定して、少し多めに資金を準備しておくと安心ですよ!
語学学校に通う場合は1ヶ月あたりプラス5~15万円が必要
香港の語学学校の学費は、1ヶ月(4週間)で5~15万円が目安です。
香港ワーホリでは、最長6ヶ月まで語学学校に通えます。
香港では中国語が話せると応募できる仕事の幅が広がるので、滞在初期にしっかりと語学の勉強をしておくとよいでしょう
また家賃を抑えたい方は、ホームステイや寮付きの語学学校を選ぶのもおすすめ。
まずは複数の語学学校を調べ、予算や期間などを比較しつつ自分に合ったところを探してみてくださいね。
香港ワーキングホリデーで必要な費用の目安(1年間)
- 1年の費用
- 約270万円
ワーキングホリデーの場合、現地での過ごし方によって費用が大きく変わってきます。
観光メインであればそれだけ出費も増えますし、現地ですぐに働くのであれば貯金にほとんど手をつけずに帰国することもできるでしょう。
ただし、香港は住居や飲食店の価格帯に差があり、生活スタイル次第では日本よりも大幅に出費が増える可能性が高いです。
下記では、香港生活でかかる費用の細かな内訳を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
ワーホリ中に必要となる費用の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
出発前に必要な費用 (渡航費・諸手続き・海外保険料) |
約23万円 |
滞在費 (12ヶ月分) |
約168万円 (月14万円×12ヶ月) |
食費 (12ヶ月分) |
約42万円 (月3.5万円×12ヶ月) |
おこづかい (12ヶ月分) |
約36万円 (月3万円×12ヶ月) |
航空券(片道) | 約1.5万円 |
合計の支出 | 23+168+42+36+1.5 =270.5万円 |
アルバイト代 (8ヶ月分) |
約77万円 ※時給600円/月160時間勤務の場合 |
最終的な合計 | (23+168+42+36+1.5)-77 =194万円 |
香港でワーキングホリデーをした場合、1年間の出費目安は約270万円です。
この金額はあくまで目安で、一人暮らしとシェアハウスのどちらにするのか、語学学校には通うかなど、それぞれの生活スタイルで費用は変動します。
また、香港ワーホリ中、時給600円の仕事を月160時間×8ヶ月する場合の収入は約77万円です。
物価が高く給与水準の低い香港では、アルバイト代だけで生活費を全額まかなうのはほぼ不可能なので、事前にしっかりと資金を貯めておくことが大切ですよ!
香港での滞在費
- 1年間の滞在費
- 約108~228万円
香港ワーキングホリデーの滞在費は、1ヶ月あたり約9~19万円、1年間で108~228万円が目安です。
香港は「世界で最も家賃が割高な都市」と呼ばれるほどで、10万円以下で一人暮らし用のアパートを見つけるのは非常に難しいです。
そのため、香港滞在中はルームシェアをするのが現実的でしょう。
香港の物件には家具・家電が最初からついていることが多く、初期費用はほとんどかかりません。
ですが、物件契約時に1ヶ月分のデポジットと不動産屋さんへの手数料を支払うため、その分の費用を用意しておく必要があります。
家賃は毎月の支払いのなかでも特に大きな割合を占めるので、自分の納得する物件を焦らず探すようにしてくださいね!
香港での食費
- 1年間の食費
- 約36~48万円
香港の食費は、1ヶ月あたり3~4万円、1年間で36~48万円が目安です。
香港には日本食レストランが多数ありますが、こういった外国人向けのお店は値段が高く、1回の食事で3,000円以上することも。
一方、ローカル向けの食堂や屋台では、500円程度で食事できることが多いです。
また香港といえば市場が有名ですが、市場では野菜や肉が格安で売られていることがあります。
フードコートが併設されている市場もあるので、食事を安く済ませたいときは利用してみるのもよさそうですね!
自炊をする方であれば、ローカル向けのスーパーを使うのもおすすめ。
スーパにある食料品は値段があまり高くないので、レストランで外食するより食費を大幅に節約できますよ。
おこづかい(交際費・交通費など)
香港のワーキングホリデー中にかかる費用としてそのほかに挙げられるのが、交際費や交通費などです。
これらは滞在先から語学学校・職場までの距離や現地で何をするかなどによっても変わってきますが、1ヶ月で2~3万円、1年間で24~36万円くらいが目安です。
全体的に物価の高い香港ですが、交通費は日本よりも少し安めです。
エリアにもよりますが、タクシーは初乗り300円程度から、電車やバスは100~200円程度から乗車できます。
交通費が安い香港では、バスや電車を使って長距離旅行をしても、あまりお金がかからないのが嬉しいですね!
香港ワーホリでの収入の目安
出費だけ見ると今から貯金するのは難しそう…と思うかもしれませんが、ワーキングホリデーは現地での就労が認められているのが特徴です。
こちらでは香港のワーホリでどのくらいの収入が見込めるのかまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
香港の最低賃金
1時間あたり37.5香港ドル(約520円) |
2020年6月時点での香港の最低賃金は1時間あたり37.5香港ドル(約520円)です。
香港で法定最低賃金が制定されたのは2011年で、その頃の最低時給は28香港ドル(約388円)でした。
この9年間で徐々に最低賃金が上昇していることを考えると、これからも上がる可能性は大いにあるでしょう。
ただ、少しずつ香港の給与水準は上がり続けているものの、物価の高さを考えるとアルバイトだけで生活費をまかなうのは難しいと言えます。
費用をしっかりと貯めてから渡航するのはもちろん、ワーホリ中は中国語や英語のスキルを磨いて、できるだけ給与の高い仕事を見つけることも重要ですよ!
参照:STATUTORY MINIMUM WAGE | 香港労働省
最低賃金で働いた場合の収入例
時給37.5香港ドル(約520円)の職場で1日8時間×週に5日働いた場合、1ヶ月(4週間)の収入は6,000香港ドル(約8.3万円)です。
語学が堪能な方や特別なスキルを持っている方であれば、これよりも高い給与で働ける確率はアップするでしょう。
また、レストランやホテルの仕事ではチップをもらえることがあるので、少しでも収入を増やしたい方は挑戦してみるのもおすすめです!
香港の求人例
職種 | 給料 |
---|---|
ハウスキーパー | 時給100香港ドル(約1,386円) |
日本語コールセンターのスタッフ | 月給10,000香港ドル(約13.4万円) |
日系レストランのスタッフ | 月給12,000香港ドル(約16.7万円) |
香港ワーホリでは、1つの職場で働ける期間が最長6ヶ月間と決められています。
そのため滞在中フルで働きたい方は、複数の仕事にチャレンジするのがよいかもしれませんね。
香港には日系の飲食店や企業が多く、なかには日本語だけで働ける職場もあります。
日系企業の仕事は給与が高いことも多いので、「どうしても中国語を使って仕事がしたい」というこだわりがないのであれば、まずは日本人向けの仕事で経験を積むのも1つの手ですよ!
香港の物価
世界的に見ても香港の物価は高いですが、生活スタイル次第では日々の出費を大幅に抑えられます。
住居はルームシェアを活用し、食事はローカルのスーパーや市場を利用するなど、香港生活では食費と家賃を節約するのがポイントですよ。
特に「街市(ガイシ-)」という市場は、安くて新鮮な食材が手に入る香港人の台所。
滞在中の食費を抑えるなら、ぜひ活用しておきたいスポットです!
せっかく長期で香港に滞在するなら、できるだけ現地の人と同じような生活をして、香港らしさを味わってみるのも楽しそうですね。
香港の物価目安
項目 | 費用 |
---|---|
ペットボトルの水(1.5L) | 14.97香港ドル(約207円) |
マクドナルドのセット | 40香港ドル(約554円) |
ワンルームのアパート ※市内中心部 |
17,892.96香港ドル(約24.7万円) |
安めのレストランでの食事 | 50香港ドル(約690円) |
※2020年6月時点
参考:NUMBEO
地域別の物価について
東京の半分ほどの面積しかない香港ですが、エリアによって物価に多少の差があります。
観光地として人気の九龍は、外国人向けの仕事が多く通勤にも便利ですが、ほかのエリアと比べて家賃の相場が高め。
観光で短期滞在する分にはよいですが、実際に住むとなると生活費はかなり高くなってしまいます。
一方、自然豊かな新海エリアは、九龍や香港島ほど栄えてはいませんが家賃は安めです。
香港ワーホリでは、物価や立地などを考えながら総合的に滞在先を選びたいですね!
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