アイスランドのワーキングホリデー費用はいくら?
2023.10.16
留学くらべーる編集部
目次
「世界で最も物価の高い国ランキング」の上位に毎回ランクインするアイスランド。
「大自然広がるアイスランドで、ワーホリ生活を送りたい!」と思いつつ、費用面が不安で足踏みしている方もきっといることでしょう。
こちらでは、アイスランドでワーホリをする場合の準備すべき初期費用や、1年間に必要な費用目安を紹介します。
アイスランドワーホリの費用について知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
アイスランドワーキングホリデーの準備や滞在初期にかかる費用目安
- 準備・滞在初期の費用
- 約82万円
アイスランドワーキングホリデーの準備や滞在初期に必要な費用は約82万円が目安です。
-
出発前に必要な費用:約35万円
(パスポート申請料・ビザ申請料・渡航費・海外保険料など) -
渡航後3ヶ月分の生活費:約46.5万円
(食費・滞在費・おこづかいなど)
ただしアイスランドは滞在期間分の資金証明が必要とされているため、1ヶ月あたり189,875クローナ(約14.5万円)、12ヶ月だと2,278,500クローナ(約174.4万円)を用意しておくほうが安心です。
定期的な収入などが保証できるのであれば問題ない可能性もありますが、渡航をお考えの方はアイスランド入国管理局に確認したうえで準備を進めるとよいでしょう。
参考:Basic requirements for a residence permit | アイスランド入国管理局
申請準備に必要な費用(約35万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
パスポート申請料 | 約1.6万円 |
ビザ申請料 | 無料 |
渡航費(片道) | 約11万円 |
海外保険料 | 約20万円 |
パスポート申請料
年齢 | 有効期限 | 手数料 |
---|---|---|
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
20歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
パスポートは有効期限や作成時の年齢によって費用が変わります。
10年間有効なパスポートのほうが割安なので、20歳以上であればそちらを作成するのもおすすめです。
アイスランドワーホリでは、「アイスランドでの居住許可期間より、少なくとも90日以上の有効期間があるパスポート」が必要です。
残存期間が不足している場合は、更新手続きを済ませておくようにしましょう。
参照:外務省
ビザ申請料
- ビザ申請料金
- 無料
アイスランドのワーホリビザは、申請料がかかりません。
ビザを申請するためには、まずアイスランド移民局に申請書類を郵送し、申請が通ったらデンマーク大使館へビザを受領しに行く必要があります。
アイスランドワーホリはビザ申請に必要な書類が多いので、書類内容に不備がないよう余裕を持って準備を進めるようにしましょう。
アイスランドへの渡航費(片道)
- 片道の渡航費
- 約5~15万円
アイスランドの渡航費は、片道5~15万円程度です。
アイスランドへは往路の航空券のみで入国できますが、その場合は「帰国用の航空券を購入できる資金があること」を証明しなければいけません。
先に帰国便を購入しておきたい場合は、後からフライト日時を変更できるオープンチケットを利用するとよいでしょう。
日本・アイスランド間は直行便が運航しておらず、渡航の際はデンマークやフィンランドなどほかの国を経由する必要があります。
航空券代は春から夏にかけてが最も高く、冬になると値段が下がる傾向にあるので、渡航時期を調整できる方はオフシーズンを狙うことをおすすめします!
海外保険料
海外保険料の目安は、1年間で15~25万円です。
アイスランドワーホリでは、アイスランドで許可されている保険会社の健康保険に加入する必要がありますが、万が一に備え日本語でサポートが受けられる日本の海外保険にも加入しておくとよいでしょう。
アイスランドは治安がよく医療水準が高いですが、現地には日本語が通じる病院がほとんどありません。
日系の海外保険に加入していれば、事故や体調不良で病院を利用するときに、保険会社の担当者が通訳サービスをおこなってくれるので安心感がありますよ!
渡航後3ヶ月分の生活費(約46.5万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
滞在費 | 約30万円(月10万円×3ヶ月) |
食費 | 約10.5万円(月3.5万円×3ヶ月) |
おこづかい (交通費・交際費など) |
約6万円(月2万円×3ヶ月) |
渡航後3ヶ月の生活費の目安は約46.5万円です。
アイスランドはワーキングホリデービザの申請条件に、滞在期間中の安全なサポートとして1年間の滞在資金があることを求めています。
アイスランド移民局によると、1ヶ月の生活費は189,875クローナ(約14.5万円)と定められており、12ヶ月で2,278,500クローナ(約174.4万円)の費用が必要となる計算です。
物価の高いアイスランドでは出費が大きくなりやすいので、事前に資金をしっかりと準備しておくようにしましょう!
語学学校に通う場合は1ヶ月あたりプラス3~10万円が必要
アイスランドには、アイスランド語だけでなく英語を学べる語学学校も多数あります。
アイスランド人は英語を話せる人が多いので、まずはアイスランド語よりも、慣れ親しんだ英語から勉強を始めてみるのもよさそうですね!
学費は授業数やコース内容により異なりますが、安い学校では1ヶ月3万円ほどのところがあります。
オンラインレッスンを取り入れている学校もあるので、生活スタイルに合った学校やコースを探してみてくださいね。
アイスランドワーキングホリデーで必要な費用の目安(1年間)
- 1年の費用
- 約232万円
ワーキングホリデーの場合、現地での過ごし方によって費用が大きく変わってきます。
観光メインであればそれだけ出費も増えますし、現地ですぐに働くのであれば貯金にほとんど手をつけずに帰国することもできるでしょう。
ただし、アイスランドは物価が高いので、日本で暮らすより支出を小さく抑えるのは難しいと言えます。
また、予期せぬトラブルにより、予定より出費が増えてしまうことも十分ありえるでしょう。
現地で仕事がすぐに見つかるとも限らないので、予定よりも少し多めに費用を用意しておいたほうが安心です!
ワーホリ中に必要となる費用の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
出発前に必要な費用 (渡航費・諸手続き・海外保険料) |
約35万円 |
滞在費 (12ヶ月分) |
約120万円 (月10万円×12ヶ月) |
食費 (12ヶ月分) |
約42万円 (月3.5万円×12ヶ月) |
おこづかい (12ヶ月分) |
約24万円 (月2万円×12ヶ月) |
航空券(片道) | 約11万円 |
合計の支出 | 35+120+42+24+11 =232万円 |
アルバイト代 (8ヶ月分) |
約192万円 ※時給1,500円/月160時間勤務の場合 |
最終的な合計 | (35+120+42+24+11)-192 =40万円 |
アイスランドでワーキングホリデーをした場合、1年間の出費目安は232万円です。
ただし、この金額には語学学校の学費が含まれていないので「現地でアイスランド語や英語の勉強をしたい!」という方は、さらに支出は増えるでしょう。
現地で時給1,500円の仕事を月に160時間×8ヶ月することができれば、最終的な出費を約40万円まで抑えられます。
アイスランドのワーホリは就労期間に制限がないので、滞在期間中はいろいろな職種にチャレンジしながら、給与アップを目指すのもよいかもしれませんね!
アイスランドでの滞在費
- 1年間の滞在費
- 約60~180万円
アイスランドワーキングホリデーの滞在費は、1ヶ月あたり約5~15万円、1年間で60~180万円が目安です。
世界のなかでもアイスランドは家賃が高く、特に首都レイキャヴィークの家賃の高さは日本とは比べものにならないほど。
アパートで一人暮らしをしたい方は、最低でも月10~15万円程度の家賃がかかることを覚悟しておきましょう。
また割安物件はすぐに契約先が決まってしまうため、理想の住居に出会えず苦労する可能性も高いです。
ただし、アパートではなくシェアハウスであれば、月4~7万円程度で快適な住居を見つけることも難しくはありません。
アイスランドの物件は家具・家電があらかじめ完備されていることが多いので、自分好みの住まいをぜひ探してみてくださいね!
アイスランドでの食費
- 1年間の食費
- 約24~60万円
アイスランドの食費は、1ヶ月あたり2~5万円、1年間で24~60万円が目安です。
アイスランドは日本よりも外食費が高めで、自炊をまったくしない場合は食費が月5~7万円ほどかかることも。
アイスランドには日本のチェーン店のようなリーズナブルなお店が少なく、外食をするとなるとそれなりのレストランへ行く必要があります。
レストランで食事をすると1回2,000円近くかかるので、節約をするなら自炊の割合を増やすのがおすすめです。
特にアイスランドで人気の「ボゥヌス」というスーパーは、ほかのスーパーよりも低価格で食料品が販売されるおすすめのスポット!
アイスランド国内に数十店舗あるので、お近くの店舗にぜひ足を運んでみてくださいね。
おこづかい(交際費・交通費など)
アイスランドのワーキングホリデー中にかかる費用としてそのほかに挙げられるのが、交際費や交通費などです。
これらは滞在先から語学学校・職場までの距離や現地で何をするかなどによっても変わってきますが、1ヶ月で1.5~2.5万円、1年間で18~30万円くらいが目安です。
アイスランドには電車がなく、移動手段はバスがメインとなります。
バスの料金は初乗り400~500円程度で、日本と比べると少し高いと言えるでしょう。
アイスランドでは夏になると長距離バスの数が増えるので、夏の観光シーズンはバスを使って国内一周旅行をするのも楽しそうですね!
アイスランドワーホリでの収入の目安
出費だけ見ると今から貯金するのは難しそう…と思うかもしれませんが、ワーキングホリデーは現地での就労が認められているのが特徴です。
特にアイスランドの最低賃金は世界トップクラスの高さで、「世界で最も裕福な国」と呼ばれることもあります。
こちらではアイスランドのワーホリでどのくらいの収入が見込めるのかまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アイスランドの最低賃金
1ヶ月あたり335,000クローナ(約25.5万円) |
アイスランドでは法的な最低賃金が定められていませんが、労働協約により18歳以上の労働者には最低でも1ヶ月あたり335,000クローナ(約25.5万円)以上支払うことが義務付けられています。
また、最近では観光やITの分野で活躍する外国人労働者が増え始め、外国人だからという理由で給与が低く設定されることはまずありません。
しかもアイスランドの最低賃金は少しずつ上昇しているので、これからさらに上がる可能性もあります。
世界最高レベルの給与水準を誇るアイスランドでは、努力次第で日本よりもたくさんの収入を得られそうですね!
参照:Minimum wages for a full-time work for the private sector
時給2,100クローナ(約1,600円)で働いた場合の収入例
時給2,100クローナ(約1,600円)の職場で1日8時間×週に5日働いた場合、1ヶ月(4週間)あたりの総支給額は336,000クローナ(約25.6万円)となります。
この収入はアイスランドの最低賃金とほとんど同じですが、家賃が安いシェアハウスに住んだり、語学学校に通わなかったりする場合は、アルバイト代だけでも十分に生活費をまかなえます。
アイスランドの求人例
職種 | 給料 |
---|---|
ハウスキーパー | 週給501~1,000ドル(約5.4~10.7万円) |
キッチンの調理補助 | 月給2,259ユーロ(約27.5万円) |
清掃車のドライバー | 月給2256ユーロ(約27.4万円) |
アイスランドは日本としかワーホリ協定を結んでおらず、ワーホリ向けの求人はほとんどありません。
ですが、レストランのスタッフやキッチン補助などの仕事は、外国人が比較的採用されやすいのでぜひ応募してみてください。
また、アイスランドには外国人観光客が多く訪れることから、観光地のお土産屋やホテルなどでも外国人がよく採用されています。
英語やそのほかの外国語ができると採用率が上がるので、語学力に自信がついたら挑戦してみるのもよいですね!
アイスランドの物価
ヨーロッパ諸国のなかでもアイスランドの物価は高く、贅沢をしすぎると出費が大幅に増えてしまう可能性が高いです。
生活費を抑えるためには、外食の回数を減らしたり、タクシーを使わず徒歩で移動したりと、日々の小さな積み重ねがポイント。
また、食料品や日用品は地元のスーパーで買い物をするなど、利用するお店を工夫するのもおすすめです。
アイスランド生活に慣れてきたら、街歩きをしながらお得なスーパーや飲食店を探してみるるのも楽しそうですよね!
アイスランドの物価目安
項目 | 費用 |
---|---|
ペットボトルの水(1.5L) | 223.27クローナ(約170円) |
マクドナルドのセット | 1684.90クローナ(約1,284円) |
※2020年7月時点
参考:NUMBEO
地域別の物価目安
項目 | レイキャヴィーク | アークレイリ | ケプラヴィーク |
---|---|---|---|
ワンルームのアパート ※市内中心部 |
201,269.2クローナ(約15.3万円) | 100,000クローナ(約7.6万円) | 187,500クローナ(約14.2万円) |
安めのレストランでの食事 | 2,500クローナ(約1,905円) | 2,250クローナ(約1,715円) | 1,575クローナ(約1,200円) |
※2020年7月時点
参考:NUMBEO
アイスランドは小さな島国ですが、そのなかでも地域によって物価に差があります。
特に首都レイキャヴィークは家賃が高く、予算内で理想の物件を見つけるのは少し難しいでしょう。
レイキャヴィークは観光客を相手にした求人が多く、仕事探しをしやすいのが魅力ですが、少しでも生活費を抑えたい方はアークレイリやケプラヴィークなどほかの都市を検討してみるのもおすすめです!
特にアークレイリは家賃が安く、レイキャヴィークの半額程度で同じクオリティの物件を探せますよ。
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