カナダのワーキングホリデービザ
2019.12.09
留学くらべーる編集部
目次
ワーキングホリデー先として魅力たっぷりのカナダは、ビザの申請枠である6,500人が毎年早めに締め切られるほど人気がある国!
こちらでは、そんなカナダのワーキングホリデービザの取得条件、申請方法、他国と比較したビザ取得のしやすさまで、ビザに関する情報をまとめてご紹介しているので、ぜひご覧ください♪
カナダのワーキングホリデービザ最新情報
2020年度のカナダワーキングホリデービザ申請状況は?【2019年12月時点】
2019年の募集は10月21日時点で終了となりましたが、12月6日に2020年のカナダワーホリに関する情報が更新されました!
2020年度のIEC受付開始は2019年12月9日(月)のカナダ時間午前9時(日本時間23時)にスタートするとのこと。
ビザの申請にはまだ進めませんが、抽選に応募できる状態にはなるため、来年2020年〜2021年のワーホリビザ申請にチャレンジしたい方は今のうちに申請の流れなどを確認しておきましょう!
カナダ・ワーキングホリデービザの状況はこちらから確認(カナダ政府HP)
バイオメトリクス認証について
2019年からビザの申請方法にバイオメトリクス(個人識別情報、生体認証)が必要になり、指紋、顔写真の登録が追加されました。
バイオメトリクスの提出は東京にあるビザセンターで行うことができますが、事前の予約が必須となるため忘れないように気をつけましょう!
また、2019年12月3日からカナダ国内でもバイオメトリクスの認証ができるようになりました。
観光ビザで入国し、ワーホリビザに切り替えるなどの方法もあるので、詳しくはエージェントにご相談ください。
ワーキングホリデービザの申請料が3ドル値上げ
2019年12月1日(日)から、International Experience Canadaの参加費が150ドルから153ドルにアップしました。
カナダのワーホリビザは、参加費以外に労働許可証に100ドル、バイオメトリクス登録料に85ドルが必要であるため、ビザ申請時には338ドル(約2.8万円)を支払うこととなります。
若干の値上げではありますが、支払い時には間違えないように注意しましょう。
参考:Pay your International Experience Canada | カナダ政府
カナダのワーキングホリデービザについて
ビザ取得のしやすさ | 概要 |
---|---|
〇 | ビザ申請が早めに締め切られる可能性大! 申請自体はオンラインで簡単♪ |
カナダのワーキングホリデーの正式名称は、「International Experience Canada(通称:IEC)」と言います。
カナダのワーキングホリデービザは発給数に制限があり、抽選に応募する必要があります。
ビザの申請は、すべてオンライン上で手続きを済ませることができるので簡単ですが、チャンスを逃さないように情報をしっかり確認しておくといいですね♪
カナダのワーキングホリデービザ概要
項目 | 概要 |
---|---|
対象年齢 | 18~30歳 ※申請時 |
申請可能時期 | いつでも ※ただし、例年10月ごろには終了 |
年間発給人数 | 6,500人 |
抽選 or 先着 | 抽選かつ先着 |
滞在可能期間 | 1年間 |
就学できる期間 | 6ヶ月以内 |
就労できる期間 | 制限なし |
ビザ申請方法 | カナダ政府のサイトからオンライン申請 |
ビザ申請料 | 338カナダドル(約2.8万円) ※IEC参加費 153カナダドル/Work Permit 100カナダドル /バイオメトリクス提出費 85カナダドルの合計 |
カナダのワーキングホリデービザで可能な滞在期間
カナダのワーキングホリデービザで滞在できる期間は1年間です。
オーストラリアやニュージーランドのように、ビザの期間を延長することはできないので注意しましょう。
「ビザの期限が過ぎてからもカナダに滞在したい!」というときには、ワーキングホリデー以外のビザに切り替えることで、さらに期間を延ばして滞在することができます。
切り替えるビザの種類は、滞在する目的によって変わってくるのでしっかり調べてから延長するようにしてくださいね。
カナダの学生ビザとワーキングホリデービザの違い
カナダの学生ビザとワーキングホリデービザでは、できることにどんな違いがあるの?
それぞれのビザの特徴をこちらで見比べて、違いを理解したうえで必要なビザを選びましょう!
学生ビザ | ワーホリビザ | |
---|---|---|
語学学校 | 〇 | 〇 ※6ヶ月以内 |
大学などに進学 | 〇 | × |
就労 | 〇 ※語学学校で学ぶ留学生(ESL/FSL)は対象外 |
〇 |
申請費用 | 150カナダドル(約1.3万円) | 338カナダドル(約2.8万円) |
滞在可能期間 | 6ヶ月以上 | 1年 |
カナダのワーキングホリデービザ申請方法
ワーキングホリデービザ申請条件
- 日本国籍を有すること
- パスポートの有効期限がカナダ滞在予定期間よりも長いこと
- 18歳以上30歳以下(申請時)であること
- 過去にカナダのワーキングホリデー就労許可通知書の発給を受けていないこと
- 最低2,500ドル(約21万円)の資金を有すること
- 入国時に、帰国用の航空券か航空券に値する資金を有すること
- 滞在期間をカバーする医療保険に加入していること
- 扶養家族を同行しないこと
- ビザ申請料金338ドル(約2.8万円)をクレジットカードで支払えること
- カナダ国内での仕事が決まっていないこと
ワーキングホリデービザ申請に必要なもの
カナダのワーキングホリデービザ申請に必要なものをご紹介します。
カナダの場合は、以下の書類をパソコンに対応するファイル形式に変換してから提出することになりますよ!
必要なもの | 概要 |
---|---|
家族構成フォーム | 自分と家族の生年月日や現住所などを記入 |
英文の履歴書 | 連絡先や学歴、職歴、資格などを記載 |
証明写真 | パスポート用の証明写真をスキャンしてjpgデータにする |
パスポートのコピー | 顔写真と出入国スタンプのあるページをすべてスキャンする |
警察証明 | 18歳以上になって海外に半年以上滞在したことがある場合に必要 |
健康診断 | 特定の国に半年以上滞在していた人は求められる場合がある |
ビザ申請料 | 338カナダドル(約2.8万円)※クレジットカード支払い |
カナダのワーキングホリデービザ申請の流れ
STEP1:MyCICのアカウント作成
まずはカナダのワーキングホリデービザを申請するためのアカウントを作成しましょう。
カナダのワーキングホリデービザは、 CIC(カナダ移民局)のサイト「MyCIC」というオンラインシステムを通して申請手続きができます。
ワーキングホリデービザの申請はすべてオンラインで行うため、パソコンを用意しておきましょう。
ステップが進むとPDFでの保存やアップロードが必要となるので、Adobe Readerソフトは最新版にアップデートしておくと安心です♪
●アカウント作成画面①
●アカウント作成画面②
●アカウント作成画面③
下記URLの「Continue to GCKey」をクリックするとログイン画面に行くので、上記の手順でアカウントを作成する画面まで進みます。
そこから
- ユーザー名(ログインID)
- パスワード
- アカウント紛失時の復旧用の質問
- 連絡先
などを入れていきます。
ワーキングホリデービザに関する手続きはすべてMyCICから行うので、ログイン時のユーザー名やパスワードをメモすることをお忘れなく!
STEP2:IEC(International Experience Canada)から申請し抽選に応募する
次に、MyCICからオンラインでカナダのワーキングホリデービザの申請を行います。
この段階では、ビザ申請用の書類や申請料は不要です。
①MyCICにログイン⇒申請手続きを行う
MyCICにログインし、「International Experience Canada(IEC)」をクリックすると申請手続きが始まります。
②ビザ申請が可能かどうかのチェックを行う
まず、カナダのワーキングホリデービザの申請が可能かどうかのチェックが行われます。
下記のような情報を入力する必要があるので、間違いがないよう、質問内容をしっかり確認しながら入力を進めてください。
- パスポートの国籍
- 現在滞在している国
- 生年月日
- 応募時点でカナダでの就職先が決まっていないかどうか⇒「NO」と選択します
- カナダでのインターンシップを予定していないかどうか⇒「NO」と選択します
- カナダでの雇用主と就労やインターンシップの同意書を交わしていないか?⇒「NO」と選択します
- 現在滞在している国で大学やカレッジに所属しているか?⇒「YES」or「NO」
③応募フォームに必要事項を入力する
チェック後、ビザ申請可能と判断されると、応募フォームに進むことができます。
入力項目に従って、下記の情報を入力しましょう。
- Personal details:個人情報(氏名や生年月日、性別、パスポートNo.など)
- Contact details:連絡先の情報(メールアドレスなど)
- Application details:応募の確認(ワーホリ参加者枠の1人としてカウントして良いかどうかの確認)
- Work and education details:勤務先・学歴の情報(勤務先や学歴など)
すべての情報を入力後、応募申請に進みます。
応募申請が完了したら、
「Congratulations! You have successfully submitted for your application or profile.」
という画面が表示されます。
これで申請は完了です!
④申請完了後、お知らせメールが届く
申請が終わってしばらく経つと、登録したメールアドレスへお知らせメールが届きます。
⑤再度MyCICにログイン→申請完了のレターを受け取る
再度MyCICにログインすると、申請を受け付けたという内容の書かれたレターを確認することができます。
このレターを確認したら、あとは抽選で招待が届くのを待ちましょう!
※迷惑メールフォルダにメールが振り分けられる可能性があるので、フォルダを定期的に確認してくださいね!
STEP3:ITA(Invitation to Apply)を受け取る
抽選に選ばれると、ITA(Invitation to Apply)という招待状のメールが届きます。
この招待状を受け取った人のみ、カナダのワーキングホリデービザの申請ができます。
その後、MyCICにログインすると、「Work Permit」という欄が増えています。
ここからワーキングホリデービザの申請ができるので、メールの詳細を確認しながら申請手続きをしていきましょう。
カナダのワーキングホリデービザは、招待状が届いてから10日以内(カナダ時間)に次のステップに進むかどうかを決定しなくてはいけません。
この期限を過ぎてしまうとビザ申請ができなくなるので、早めに決定するようにしましょう!
ビザ申請を決定したら、「Start Application」をクリックします。
期限はサイトで確認できますが、日本時間ではないため注意が必要です。
STEP4:Work Permitの申請
Work Permitの申請期限は、招待状が届いてから20日間です。
この段階では、再び個人情報を入力したり、ビザ申請書類のアップロードや申請料の支払いを行ったりする必要があります。
①個人情報入力フォームへの記入項目
項目 | 概要 |
---|---|
本人情報 | 婚姻情報やカナダでのビザ申請経験など |
連絡先 | 電話番号や現住所など |
ワーホリビザ申請に適しているか | 健康状態や犯罪歴など |
職歴と学歴 | 過去10年間の職歴や最終学歴 |
まず、ワーキングホリデービザ申請のために必要な情報を個人情報入力フォームへ入力します。
②カナダのワーキングホリデービザの申請に必要な書類を提出
項目 | 概要 |
---|---|
家族構成フォーム | 自分と家族の生年月日や現住所などを記入する |
英文の履歴書 | 連絡先や学歴、職歴、資格などを記載する |
証明写真 | パスポート用の証明写真をスキャンしてjpgデータにする。スマホやデジカメでもOK |
パスポートのコピー | 顔写真と出入国スタンプのあるページをすべてスキャンする |
警察証明 | 18歳以上になって海外に半年以上滞在した際に、滞在国の警察証明が必要になる場合がある |
健康診断 | 特定の国に半年以上滞在していた人は健康診断の受診証明が求められる場合がある |
次に、カナダのワーキングホリデービザ申請に必要な書類を提出します。
提出書類は、すべてパソコン上で扱えるファイル形式(PDFなど)にする必要があります。
WordやExcelなどで作成したファイルはPDF形式で保存することができるので、その方法で書類を作成してください。
③ビザ申請料金の支払い手続き
個人情報の入力や書類のアップロードが完了したら、ビザ申請料の支払い手続きを行います。 カナダのワーキングホリデービザの申請には
- IEC(International Experience Canada)の参加費:153カナダドル
- ビザ申請料金:100カナダドル
- バイオメトリクス登録料:85カナダドル
の計338カナダドル(約2.8万円)を支払う必要があります。
支払いはクレジットカードのみです。
利用できるクレジットカード会社はVISA、MasterCard、American Expressの3種類だけなので、お手持ちのクレジットカードを事前に確認しておきましょう。
STEP5:バイオメトリクスを登録する
新たにバイオメトリクス(個人識別情報、生体認証)がビザ申請時に必要となりました。
導入時期は各国により異なり、日本を含むアジアでは2018年12月31日以降からです。
登録料を支払い、ビザ申請から30日以内に東京のカナダビザ申請センターにいきます。登録方法は簡単で約5分ほどの作業で終わるようです。
STEP6:カナダでのワーキングホリデービザ許可通知書を受領し、入国時に提出する
ビザの申請手続きが完了すると、「MyCICにログインしてメッセージを確認してください」といった旨のメールが後ほど届きます。
メールが届かないこともあるため、定期的にMyCICにログインして、現在の申請状況を確認するようにしましょう。
ワーキングホリデービザの許可がおりると、許可が下りたという通知書がメッセージで送付されます。
その後、MyCICにログインして許可証をダウンロードすれば、ワーキングホリデービザ申請の手続きは完了です!
許可証をカナダ入国時に提出することで、正式にワーキングホリデービザが発給されます。
カナダ入国時に許可証を持っていないとビザが発給されないので、出発時に持参することを必ず忘れないようにしましょう。
カナダのワーキングホリデービザ申請の注意点
カナダのワーキングホリデービザ申請時には、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
不安なくスムーズに申請できるように、細かい部分もしっかり確かめるようにしてくださいね。
抽選期間を逃さないように!
カナダのワーキングホリデービザは、抽選に応募して当選することではじめてビザを申請できるようになります。
抽選のスケジュールや応募状況は、カナダ政府のホームページで確認することができます。
情報をチェックしないまま応募しようとすると、「抽選期間が過ぎていた!」ということにもなりかねません。
応募状況は随時更新されていくので、カナダのワーキングホリデーを検討している方はこまめにホームページを見ておくようにしましょう。
ビザ申請時の入力ミスに要注意!
カナダのワーキングホリデービザはオンラインでの申請になるため、ちょっとした入力ミスや書類の不備で申請手続きがうまくいかない、というケースがあります。
申請時には入力内容を入念に確認する、周囲の方にもミスがないか確認してもらうなどして、申請が順調に通るようにしたいですね!
万が一申請が却下された場合には、オンライン画に「Refusal Letter」のメッセージが届くので、内容を見てどのような理由で申請が却下されたのか確認するようにしましょう。
それでも「自分だけで申請できるか不安…」という方は、エージェントにビザ申請を頼むという方法もあります。
ビザだけでなく、ワーキングホリデーにまつわるさまざまな疑問にも答えてくれるので、気になる方はぜひ相談してみてくださいね♪
カナダのワーキングホリデービザのよくある質問
Q.カナダのワーホリのビザは申請にどれくらい時間がかかりますか?
カナダのワーキングホリデービザの手続きは、抽選⇒申請⇒ビザ発給というステップで進みます。
抽選からビザ発給までは、
- 抽選に通り招待状が届いてから、次のステップに進むかを決める:10日以内
- 招待状が届いてから、Work Permitを申請する:20日以内
- Work Permitを申請してから、ビザ許可通知書が発給される:最大約8週間
上記をあわせて最大で3ヶ月、申請がうまく通らないとさらに時間がかかってしまう可能性もあります。
抽選がはじまり次第早めに参加しておくと、申請までスムーズに進みやすくなるかもしれませんよ♪
Q.ビザを申請するのに英語力(語学力)は必要ですか?
カナダのワーキングホリデービザ申請はオンラインで行い、表記はすべて英語になっています。
分からない英文などは辞書やインターネットの翻訳サイトで調べながら、自分のペースで進めることができますよ!
ただし、申請に手間取ってしまうとその分ワーキングホリデーの準備が遅れがちになる可能性も…。
「英語力が不安で申請もきちんとできるか心配」という方は、エージェントに手続きを頼んでみるのもいいでしょう。
プロに頼むことで手続きのミスを減らし、安心して準備を進めることができますよ♪
Q.ビザ申請の審査は厳しいですか?
カナダでワーキングホリデーを行うためには、年齢制限をはじめ所定の条件を満たしている必要があります。
条件が守られないと、ビザの申請が通らなかったり入国を断られたりする可能性も…!
せっかくのワーキングホリデーを幸先良くスタートさせるためにも、ビザの申請条件はきちんとチェックして満たせるようにしておきましょう。
また、資金がギリギリの状態では現地到着後の生活も苦しいものになってしまうので、余裕をもって用意しておくと安心ですよ♪
Q.滞在期間の延長はできますか?
カナダのワーキングホリデービザで滞在できる期間は1年間で、ビザの滞在期間を延長することはできません。
ワーキングホリデー後もカナダでの滞在を続けるためには、ワーキングホリデーから他の種類のビザに切り替える必要があります。
切り替えられるビザにはビジタービザ、学生ビザ、就労ビザなどがあります。
ビザの内容によって用意すべき書類や申請の条件などが変わってくるので、ワーキングホリデー後の滞在目的を明確にしたうえでビザを選ぶようにしましょう!
Q.ビジタービザや学生ビザからワーキングホリデービザへの切り替えはできますか?
最初に観光や就学目的で入国した後、ワーキングホリデービザへ切り替えることもできます。
たとえば、最初にビジタービザ(観光ビザ)で入国後にワーキングホリデービザに切り替える場合、
- 観光ビザの滞在可能期間:6ヶ月
- ワーホリビザの滞在可能期間:1年
で、最大1年半の滞在が可能!
ビザの切り替えはカナダ国内で行うことができますが、申請場所は国境沿いにある移民局に限られています。
また、ビザを受け取るときには一度カナダ国外を出てから再入国する必要がある点にも注意しましょう。
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