イギリスのワーキングホリデー費用はいくら?
2023.09.14
留学くらべーる編集部
目次
ワーキングホリデー先として人気の高いイギリスですが、いくらくらいの費用があればワーホリができるのか気になりますよね!
そこでこちらでは、イギリスワーキングホリデーの費用についておすすめの情報をまとめました。
事前に準備すべき費用や1年間でかかる費用目安、どのくらいの収入を得られるのかなどワーホリ前に知っておきたい情報をピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
イギリスのワーキングホリデーは正確にはYouth Mobility Scheme(YMS)と言い、仕事をメインに考えられていたり2年間滞在できたりと、他の国のワーホリ制度とはまたちょっと異なります。
こちらではワーキングホリデー(ワーホリ)という言葉を使ってご紹介していきます。
イギリスワーキングホリデーの初期費用
- 出発前の費用
- 約90万円
イギリスでワーキングホリデーをするために必要な費用は、約84万円です。
費用は現地での過ごし方や渡航時期によっても変わってきますが、
-
出発前に必要な費用:約48万円
(パスポート申請料・ビザ申請料・渡航費・海外保険料など) -
渡航後3ヶ月分の生活費:約42万円
(食費・滞在費・おこづかいなど)
の計90万円ほどの貯金があれば、出発前に必要な費用を支払っても現地で3ヶ月ほどは生活することができるでしょう。
ただし、この3ヶ月の間に仕事が決まらない(収入を得られない)ことも十分に考えられますし、イギリスの場合は1年間の出費目安が200万円を超えます!
イギリスは物価の高い国でもあるので、できるだけ余裕をもって資金を準備するようにしてくださいね。
出発前に必要な費用(約48万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
パスポート申請料 | 約1.6万円 |
ビザ申請料 | 244ポンド(約3.7万円) |
NHS保険料 | 940ポンド(約14.3万円) |
海外保険料 | 約20万円 |
渡航費(片道) | 約8万円 |
パスポート申請料
年齢 | 有効期限 | 手数料 |
---|---|---|
12歳以上 | 5年間 | 11,000円 |
20歳以上 | 10年間 | 16,000円 |
パスポートは有効期限や作成時の年齢によって費用が変わります。
10年間有効なパスポートのほうが割安なので、20歳以上であればそちらを作成するのもおすすめです。
参照:外務省
ビザ申請料
イギリスのワーキングホリデービザ(Tier 5)申請料は244ポンド(約3.7万円)です。
上記は2019年3月に更新された情報ですが、イギリスのビザは申請料金が定期的に変更となるため、最新情報をチェックすることが大切です。
ワーホリビザの抽選に応募できる期間も限られているので、イギリスのワーホリに興味のある方はこまめに情報を確認するようにしてくださいね。
※大阪のビザセンターを利用する場合は、手数料として別途55ポンド(約8,000円)かかります。
参照:Home Office immigration and nationality fees | イギリス政府
NHS保険料
イギリスのワーキングホリデーでは、必ず国の医療サービスであるNHS(National Health Service)に加入する必要があります。
この保険料(IHS:Immigration Health Surcharge)が940ポンド(約14.3万円)で、イギリスに滞在している2年間は基本的に無料で医療を受けられるようになります。
参照:Pay for UK healthcare as part of your immigration application | イギリス政府
海外保険料
NHSは無料のサービスですが、無料なだけに混雑していることも多く、治療を受けるまでに時間がかかりがちです。
そのため、できるだけ早く診察を受けたい、日本語でのサポートもほしいという場合は「プライベート病院」と呼ばれる医療機関を利用するケースもあります。
そういったときに役立つのが海外保険ですが、こちらは1年間で約15~25万円ほどが目安とお考えください。
ですが、海外保険には盗難補償やキャッシュレスでの支払いなど現地での不安を解消できるポイントも多いため、特に海外生活に不慣れな方は加入しておいたほうが安心です。
「どうしようか悩んでいる…」という方も、ぜひ一度各保険会社の補償内容をチェックしてみてくださいね。
イギリスへの渡航費(片道)
- 片道の渡航費
- 約6~10万円
東京からロンドンまで行く場合、渡航費は片道で約6~10万円ほどです。
ワーキングホリデーは帰国の日程が決まっていないことがほとんどなので、往路便のみの購入でも問題ありません。
また、1年以内に帰国する予定のある方は、復路便の日時を変更できるオープンチケットを利用するのもよいでしょう。
渡航費は日本での出発地や滞在先の都市によっても大きく変動します。
実際にどのくらいかかるのか知りたい方は、航空会社のWebサイトや比較サイトで検索してみるのもおすすめですよ!
渡航後3ヶ月分の生活費(約42万円)の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
滞在費 | 約24万円(月8万円×3ヶ月) |
食費 | 約9万円(月3万円×3ヶ月) |
おこづかい (交通費・交際費など) |
約9万円(月3万円×3ヶ月) |
渡航後3ヶ月の生活費の目安は約42万円です。
イギリスはワーキングホリデービザの申請条件として最低2,530ポンド(約38.4万円)の資金があることが挙げられていますが、この金額だと仕事が見つかるまでに貯金が尽きてしまう可能性もあります。
現地では思いがけない出費が発生することもあるので、資金は十分に用意するようにしてくださいね。
語学学校に通う場合は1ヶ月あたりプラス8万円~が必要
イギリスのワーキングホリデーは、語学学校に通うことも認められています。
滞在初期に英語力をアップしたい方は、その分も見越して予算を見積もるようにしましょう!
また、イギリスは語学学校数が多く、授業時間数などの選択肢も豊富です。
学費もそれぞれの語学学校でまったく異なるので、条件をしっかり確認してから選択するようにしてくださいね。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
入学金 | 6,000~25,000円 |
教材費 | 4,000~35,000円 |
学費 ※1ヶ月あたり |
7~20万円 |
1ヶ月の合計 | 約8~26万円 |
イギリスワーキングホリデーで必要な費用の目安(1年間)
- 1年の費用
- 約224万円
ワーキングホリデーの場合、現地での過ごし方によって費用が大きく変わってきます。
観光メインでお考えであればそれだけ出費が増えますし、現地でしっかり働きたいのであれば貯金をすることもできるでしょう。
ただし、イギリスは物価も高く、他の国よりも費用がかかりがちです。
イギリスのワーホリは就労がメインの制度ではありますが、事前の準備を怠らないようにしてくださいね。
ワーホリ中に必要となる費用の内訳
項目 | 費用の目安 |
---|---|
出発前に必要な費用 (渡航費・諸手続き・海外保険料) |
約48万円 |
滞在費 (12ヶ月分) |
約96万円 (月8万円×12ヶ月) |
食費 (12ヶ月分) |
約36万円 (月3万円×12ヶ月) |
おこづかい (12ヶ月分) |
約36万円 (月3万円×12ヶ月) |
航空券(片道) | 約8万円 |
合計の支出 | 48+96+36+36+8 =224万円 |
アルバイト代 (8ヶ月分) |
約179万円 ※時給1,400円/月160時間勤務の場合 |
最終的な合計 | (48+96+36+36+8)-179 =45万円 |
イギリスでワーキングホリデーをした場合、1年間の出費目安は約224万円です。
イギリスは最長で2年間滞在できるので、ギリギリまで住むとすれば400万円ほどの出費となります。
ですが、時給1,400円のアルバイトを月に160時間×8ヶ月することができれば、最終的な出費を抑えることも可能です。
また、こちらは語学学校に通わなかったときの費用目安なので、「まずは語学学校で英語力をアップしてから仕事を探したい」という方であれば3ヶ月で30万円ほどプラスされます。
より自分に合った費用を計算したい方は、まずはぜひ自分なりのプランを立てるようにしてくださいね。
イギリスでの滞在費
- 1年間の滞在費
- 約84~180万円
イギリスワーキングホリデーの滞在費は、1ヶ月あたり約7~15万円、1年間で84~180万円と他の国よりも高めです。
首都であるロンドンは特に家賃が高く、ワンルームで15万円以上かかる物件が数多くあります。
できるだけ費用を抑えたい方は、フラットシェアを探すようにしましょう。
また、中心部から離れたところであれば7万円以下に抑えることもできますが、その分、交通費がかさむことも考えられます。
ただ安いところを探すのではなく、立地なども含めて納得のいく物件を探すようにしてくださいね!
イギリスでの食費
- 1年間の食費
- 約24~48万円
イギリスワーキングホリデーでかかる食費は、1ヶ月あたり2~4万円、1年で24~48万円が目安です。
イギリスのスーパーマーケットはまとめ買いで割安になるものも多く、一度にたくさん買って冷凍保存しておくと食費の節約につながります。
食料品は消費税もかからないため、自炊中心の生活であれば1ヶ月あたり1万円以内に抑えることもできるでしょう。
おこづかい(交際費・交通費など)
ワーキングホリデー中にかかるそのほかの費用として、交際費や交通費が挙げられます。
これらは滞在先から語学学校・職場までの距離や現地で何をするかによっても変わってきますが、1ヶ月あたり2~4万円、1年で24~48万円くらいが目安です。
イギリスはレストランでの飲食にかかる費用が高く、友人との付き合いなどで外食が続くとすぐに費用がかさんでいきます。
一方、美術館や博物館などの施設は無料で開放されていることが多いので、交際費を抑えたい方は美術館巡りを楽しむのもおすすめです。
せっかくのイギリス生活を満喫するためにも、ぜひいろんな節約ポイントをチェックしてみてくださいね!
イギリスワーホリでの収入の目安
出費だけを見ると「そんなに貯金するのは無理…」と思うかもしれませんが、イギリスのワーキングホリデーは就労をメインに考えられている制度なので、現地で働くことで生活費をまかなうこともできます!
こちらでは、そんなイギリスの収入事情をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
イギリスの最低賃金
1時間あたり8.91ポンド(約1,350円) |
2021年5月時点でのイギリスの最低賃金は、1時間あたり8.91ポンド(約1,350円)です。
ただし、この時給は23歳以上の方に限ってのことで、22歳以下の方は下記の時給となります。
- 18歳以下:4.62ポンド(約700円)
- 18~20歳:6.56ポンド(約1,000円)
- 21~22歳:8.36ポンド(約1,270円)
イギリスのワーキングホリデーは18~30歳まで応募できますが、年齢によって細かく最低時給が分けられています。
時給は毎年4月に更新され、徐々に上がってきてはいますが、20歳以下の方はあまり大きな収入が見込めないと考えておいたほうがよいでしょう。
参照:National Minimum Wage and National Living Wage rates | イギリス政府
最低賃金で働いた場合の収入例
時給8.91ポンドの職場で1日8時間×週に5日働いた場合、1ヶ月(4週間)あたりの総支給額は21.6万円となります。
ここから税金が引かれるため、すべてが収入となるわけではありませんが、ある程度の生活費はまかなうことができるでしょう。
また、イギリスはチップ制度があるため、なかにはチップがもらえる仕事もあります。
まかない付きのアルバイトであれば食費の節約にもなるので、ぜひ自分の生活や目的にあった仕事選びをしてみてくださいね。
イギリスの求人例
職種 | 給料 |
---|---|
有給ホテルインターンシップ | 時給8.91ポンド(約1,350円) |
日本食レストランのスタッフ | 時給8.91ポンド(約1,350円) |
貿易会社の事務 | 時給11ポンド(約1,670円) |
アシスタントマネージャー | 年収3万ポンド(約455万円) |
イギリスのワーキングホリデービザは、最長で2年間の滞在ができるため、月給制や年俸制など長期雇用を意図した求人もあります。
ただし、仕事によってはビジネスレベルの英語力や1年半以上のビザ残日数が必要など条件が限られており、応募のハードルが高いものも多いです。
ワーホリであらかじめ挑戦したい仕事が決まっている方は、求人をチェックして自分がその条件を満たしているか確認することが大切。
英語力を高めておくことでチャレンジできる仕事の幅が広がるので、ぜひ日本にいるうちから準備するようにしてくださいね。
収入から引かれる税金について
日本と同様、イギリスでも収入に応じて所得税が引かれます。
所得税率は年度ごとの総収入額によって異なり、2021年5月時点では下記のとおり。
- 収入が0~12,500ポンド(~約190万円):0%
- 収入が12,501~50,270ポンド(約190~760万円):20%
これ以上になると税率が40%以上となりますが、ワーキングホリデーの場合は上記の収入内に収まることがほとんどでしょう。
また、実際に引かれる割合やタイミングは職場によって変わってきます。
給与明細で気になる点があれば、職場に確認してみるのもよいでしょう。
参照:Income Tax rates and Personal Allowances | イギリス政府
タックスリターンについて
ワーホリの場合は所得税が引かれすぎていることも多いので、タックスリターン(日本の確定申告にあたる手続き)をすることで還付金を得られる可能性もあります。
タックスリターンの手続きはオンラインでできますが、疑問点があればエージェントにも問い合わせてみてくださいね。
イギリスの物価
イギリスの物価は世界的に見ても高く、テイクアウトの昼食でも1,000円前後かかるものがたくさんあります。
また、家賃だけでなく交通費も日本より高めなので、自転車で移動する、オイスターカード(ロンドンでの移動が割安になるICカード)を使うなど工夫が必要でしょう。
外食に対する消費税の高いイギリスでは、自炊が何よりの節約となります。
料理が苦手で…という方も、イギリスのワーキングホリデーをきっかけにぜひ料理上手を目指してみてくださいね!
イギリスの物価目安
項目 | 費用 |
---|---|
ペットボトルの水(1.5L) | 0.95ポンド(約144円) |
マクドナルドのセット | 6ポンド(約900円) |
※2021年5月時点
参考:NUMBEO
地域別の物価目安
項目 | ロンドン | オックスフォード | ケンブリッジ |
---|---|---|---|
ワンルームのアパート ※市内中心部 |
1,704ポンド (約25.9万円) |
1,107ポンド (約16.8万円) |
1,077ポンド (約16.3万円) |
安めのレストランでの食事 | 15ポンド (約2,280円) |
11ポンド (約1,670円) |
15ポンド (約2,280円) |
※2021年5月時点
参考:NUMBEO
イギリスの中でも特に物価の高い都市はロンドンです。
ロンドンは家賃が高い都市としても知られており、この都市で1人暮らしがしたい方は予算をかなり多めに考えておく必要があります。
また、郊外や他の都市も極端に安くなるわけではありません。
費用を節約するのであればシェアハウスをぜひ探してみてくださいね!
イギリスワーキングホリデーの都市別費用
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